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あなたの組織は若手社員を留めておけるだろうか? 6月13日 Attracting Knowledge Workers 知識労働者の確保

今日のテキストは2002年刊、『 #ネクスト・ソサエティ 』第Ⅰ部 第5章 企業のかたちが変わる>意欲の源泉 47〜49ページ より。

 本章でドラッカーは、企業が主人、社員は従者、という関係が終わった。組織が従業員を選ぶ時代は終わり、労働者、特に、知識労働者が組織を選ぶ時代になった。パラダイムシフトが起こった、と喝破した。

知識労働者はいつでも辞められることを知っている。働く場を変わる能力をもち、自信をもつ。したがって、ボランティアのように扱い、マネジメントしなければならない。知識労働者にとって重要なことは、第1に、組織が何をしようとしており、どこへ行こうとしているかである。第2に、責任を与えられ、かつ自己実現することである。そのためには適した仕事に配置されることである。第3に、継続学習と継続訓練の機会をもつことである。第4に、敬意を払われることである。とくに、自らの専門分野が敬意を払われることである。第5に、その専門分野では自らが決定を行なうことである。

人口減少の現在、知識労働者を若手社員と読み替えても同じことが言えるでしょう。

今日の #ドラッカー #365の金言  のテーマ: 
#Attracting_Knowledge_Workers (知識労働者を惹きつける方法)
#知識労働者の確保

本日の金言:
#知識労働者を惹きつけ留まってもらううえで何が役に立たないかは明らかである  

今日のACTION POINT: 
#専門能力をもつ人たちをボランティアであるかのように処遇してください
#適所に配属し自己啓発の機会を与えてください
#敬意を払い専門分野では決定を任せてください

重要なことは、報酬ではなく、

第1に、組織が何をしようとしており、どこへ行こうとしているかである。
第2に、責任を与えられ、かつ自己実現することである。そのためには適した仕事に配置されることである。
第3に、継続学習と継続訓練の機会をもつことである。
第4に、敬意を払われることである。とくに、自らの専門分野が敬意を払われることである。
第5に、その専門分野では自らが決定を行なうことである。

現在、某企業において、若手職員向けのプロジェクトを進めているところであるが、まさにこれである。

だが、中間管理職の中には、この若手職員を取り巻く雇用状況を理解できず、「もっとスパルタしろ」だの「厳しくやってください」とトンチンカンな助言をしてくる始末。。。

ドラッカーが知的労働者が重視する5つのポイント(組織の将来像。自己実現の機会。継続学習と訓練の機会。敬意を払われること。自ら決定を行えること)は、現在日本の若手職員を組織に留めておくことができるかどうか、のポイントと同じです。

中間管理職が外の世界を見知らず、社内ばかり見ているから、トンチンカンな発言をしてしまう不幸。

日本の企業にいる男性の中間管理職は、担当する業務で忙しすぎるあまり、社会情勢の変化にもっとも疎く、変化に付いていけない層となってしまっている。

今、彼らが、リストラでも会おうものなら、それは悲劇である。なぜなら、社外のことを何も知らず、社会がどの方向へ向かって動いているかの知見を持たないまま、ただ年老いてしまっているからだ。

人生100年時代という。野に放り出された元中間管理職は、ただのおっさんである。おっさんは、本来、おっさんになる前に自己更新することが必要だった。放り出されてからでも、更新は遅くない。岡崎体育でも聞いて、更新してほしい。

今日もお元気で。

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