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VUCA時代だからこそ。 6月25日 Human Dignity and Status 正義と尊厳の実現

 本日の #ドラッカー365の金言 テキストは、『 #企業とは何か 』(米・1946年発行、日本初版発行は1966年『会社という概念』)手元にある2005年版では、第Ⅲ部 社会の代表的組織としての企業>第7章 個の尊厳と機会の平等 138〜139ページより


今日のテーマ:
#Human_Dignity_and_Status (人間の尊厳と地位)
#正義と尊厳の実現  

今日の金言:

#機会の平等と人の位置づけと役割の実現こそ企業にとって最大の仕事である

今日のACTION POINT:
#ともに働く人すべてに人としての敬意を払ってください

我々が生きる市場経済社会は、経済的に成功した人には価値があるが、稼げない人は価値がないとみなすという大きな弱点があります。ドラッカーは、これに対して、人を経済的に成功していないから無価値だと断じてはならないという。
断ずることができる場合とは、

しかし、われわれが、経済的に不運な者に対し、社会における位置づけと役割を拒否できるのは、経済的に成功できないことが本人の責任であり、人間としても、市民としても価値を認めがたいと断じうる場合だけである。

“人間としても、市民としても価値を認めがたいと断じうる場合だけ“

と非常に限定的に記している点に注意を払うべきと思います。

人生には「不運にも」「幸運にも」ということが頻発します。突然の大恐慌、大災害、疫病、戦争に巻き込まれ、繁盛していた事業が反転することは歴史が記する通りです。

こうした不運にもめげず、100年、200年と事業を続けている企業が最も多い国がわが日本国です。不運を乗り越えるためには、事業家が好況に浮かれず、不況に落ち込まず、神仏を敬い、「始末してきばる」と家訓を残している近江商人は少なくありません。

しまつして、きばる

始末第一に、商売を励む(日野 中井源左衛門家)
出精専一之事   (五個荘 松井久左衛門家)

今日まで続く老舗の家訓や店則の中で、特に近江商人は【しまつして、きばる】を共通の理念としてきた。
近江商人の商いは、少ない利益でも、よい商品をたくさん売ることにより、もうけを増やして行く薄利多売の商いであったことから、日々【きばって】働いたのである。
つまり、薄利であるから【しまつ】を必要とし、多売するために【きばる】事が求められたのである。

https://sanpo-yoshi.net/about_3/ より

人口が増えていった江戸時代の教えが令和の人口減少時代にも有効性があるかは、研究中です。しかし、薄利で取引を続けることで顧客の囲い込みというか、離脱を防ぐ効果はありそうです。バカの1つ覚えかもしれませんが、「しまつして、きばる」をやり続けることに価値がある、という考えも一理あると感じました。変化の激しい時代だからこそ自分の道を進むこと。そして、その結果については、歴史の検証を受ける責任を背負う覚悟があれば、自信を持って進めます。

今日も暑いですが、体調には気をつけて。

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