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5月5日 The New Pluralism 新多元社会の到来

おはようございます。今日は「こどもの日」。 #ドラッカー #365の金言  からいい一日が始まりますように。

本日 #5月5日  
テーマは #The_New_Pluralism (新しい多元的共存、新しい多元主義)
#新多元社会の到来

pluralism とは、複数共存、多元的共存、多元主義、といった意味があります。

#今日の組織は
#自らの目的を中心におき
#絶対視し
#意味あるものとする


#今日の組織は自らの目的を中心におき絶対視し意味あるものとする

 今日の多元社会における組織は、統治や支配には関心がない。かつてのものと異なり、完結した存在ではない。成果はすべて外部にある。企業が生み出すものは、満足した顧客である。病院が生み出すものは、治癒した患者である。学校が生み出すものは、学習したことを10年後に使う卒業生であう。
 今日の多元社会は、かつての多元社会よりもはるかに柔軟である。社会を分裂の方向へ向けさせることはない。中世の教会や領主や自由都市など、かつての多元的組織のように政治権力を奪い合うことはしない。しかし、世界観と関心を分かち合うこともない。
 今日の組織は、自らの目的を中心におき、絶対視し、意味あるものとする。それぞれが独自の言葉で話し、独自の知識、独自の秩序、独自の価値観をもつ。
しかもそれらの組織のうち、社会全体に対して責任を負うものは一つとしてない。社会の問題は誰かの仕事と見る。しかし、それは誰の仕事なのか。

『新しい現実』

ACTION POINT
#現代社会に特有の単一目的追求の弊害をあげてください

今日のテキストは、『新しい現実』(1989年刊行)7章 新しい多元社会の出現 116〜117ページより引用されています。

「関所」を作って「利権化」ビジネスモデル


ドラッカーは、この論文で、先進国の社会と政治が多元化したと指摘している。かつての多元化社会、多元化政治は、政府だけがパワーセンターだった。

しかし、今日のパワーセンターは、社会にも、政治にも、無数に存在する。さらに、今日のパワーセンターは、統治や支配ではなく、機能と成果に焦点を合わせている。

 かつては、関所を作って、そこを通る通行料を会費として徴収し、「利権化」する「会員ビジネス」「協会ビジネス」だった。役所が外郭団体を作って、業界企業に入会するよう薦めて、利権化する。ある特定団体のなかで何かを行おうと思えば、その外郭団体に従わざるを得ないように「支配」してきた。

 例えば、大学。なぜ大学に進むか、というと、今では就職のため、となっているけれど、かつては、大学内にしか知識が無かったから、教わるためには大学内にアクセスできる権利=入学する、しか無かったからですよ。

 

「関所」を作って「利権化」するビジネスモデルからブランドモデルへ

 でも、今日は情報化社会、知識社会。情報や知識は、関所で止められない。いや、むしろ、止めてはならない。広く知識や情報は流通させることで洗練されるし、社会のバージョンアップにもつながる。時には批判を受けることもあろう、時には賞賛を受けることもあろう。しかし、他者からの賛否のフィードバックから己を振り返り、また次のステージへ進化成長に向かう、という時代になっているんじゃないかしら。

もはや大学の中だけの知識だったり、社内だけの知識は時代遅れで、外部では使えない、という時代にさえなっている。

誰もができるブランドビジネス

情報を支配してきたマスコミが弱体化し、誰もがSNSで情報発信できる時代となったことで、「情報の民主化」がかなり進んだ。

マスコミの信頼性よりも、情報源がどれだけ詳しい知見の持ち主か、どれだけユニークか、どれだけ面白いか、どれだけ可愛いか、どれだけ素敵なのか、といった様々な指標とユーモアによってYouTubeやInstagramの表示回数は左右される。

そして、例えば、落合博満氏のように、実績があり、優れた知見の持ち主、とファンからその偉大さがいったん認められた人は、あっという間に登録件数が35万人と、突出した存在=ブランド人、となる。

 彼のように、プロスポーツ選手として実績を持つ人物でないと、「ブランド人」になれないか、というと、そうではない。

例えば、鉄道旅行を専門とするスーツさん。90万人のファン


アウトドア料理を紹介する猟師のリロ氏さん。57万人もファンがいる。


ガーデニングを教えてくれるカーメン君も57万人のファンがいる。

ヘビメタギタリストの薩摩さんは13万人のファンがいる。

このように、たとえマニアックな分野であっても、己の「オタク度」の知恵と才覚1つで「ブランド人」になることができる。

もちろん、業界の巨人もYouTuberとして負けてはいない。フレンチ料理の第一人者、フランス政府から受勲しているジャポネーゼ料理のムッシュ三国シェフさん 31万人のファンがカリスマが作る家庭料理を学んでいる。

しかし、たとえフレンチの巨匠でなくとも、料理研究家のリュウジさんは、ムッシュ三国シェフの10倍近い289万人ものファンを抱えていて、圧倒的です。

これまでなら、業界の重鎮のような人を名もない料理人が凌駕する、なんてことは起こり得なかった。しかし、SNS時代の今日では、当然のようにそれが起こっている。それは、悪いこと?いや、そうじゃない。

いい時代なんだ。

もちろん、誰もが成功するとは限らない。超競争社会で勝者は突出したわずかな「ブランド強者」のみ。しかも、地位は安定していない。常に、他者よりも秀で続ける必要がある。

誰もが、人よりも凌駕している分野、技術、能力があるはずなんだ。それをドラッカーは「あなたの強みはなんですか」と尋ね、明確にすることを助けてくれている。

ワタナベアニさんが言われる。

そうじゃないんだ。俺はその人が撮ったモノを決して撮ることができない。優劣ではなく、違いとして。

https://note.com/aniwatanabe/n/n55bc80259b36

多元社会だからこそ、あなたも、私も、誰もが輝ける。
今日を変えていこう。愛を込めて。


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