商いは牛のよだれ 7月24日 Worship of High Profit Margins 利益幅信奉の危険
今日の #ドラッカー365の金言 テキストは『 #未来への決断 』(1995年)3章 企業の5つの大罪 53〜54ページより。eラーニング教材『ビジネスにおける五つの過ち』(未確認)
#7月24日 水曜日となりました。今日のドラッカーは、高い利益幅は競争相手を利させることとなる、という提言です。
今日のテーマ:
#Worship_of_High_Profit_Margins (高い利益率の崇拝)
#利益幅信奉の危険
今日の金言:
#利益幅信奉は競争相手に傘を差しかけることになる 。
今日のACTION POINT:
#あなたの組織が利益幅信奉の罪をおかしていないことを確認してください 。
最適な売上をもたらす利益幅がいくらなのかがわからないのが、この提言の実行が難しいところです。例えば、2016年のデータによれば、カップ麺市場では、先駆者である日清食品のカップヌードルが市場リーダーではありますが、
カップうどんでは、マルちゃんも健闘しており、「赤いきつねうどん」は日清「どん兵衛」を凌駕しています。
だからと言って、マルちゃん「赤いきつね」に価格プレミアムが生まれているか、というと、スーパーなどを見ると、特にそうでも無いようです。後発のいくつかの製品が参入したこともあり、製品ごとの価格差プレミアムも、生まれたり、生まれなかったりと、熾烈なシェア争いが続いています。
確かに先行者は、初めのうちは、後発商品が出て来ないから、その時は市場シェアは100%になっています。
ただし、あまりに利幅が大きく儲かってるぞ、と分かれば、後発の企業が先発品を改良して市場に戦略的に安い価格で投入し、先発品を駆逐しようと乗り込んできます。
その結果、参入企業が増えて、だんだんと利幅が減っていき、旨みが減るけれど、工場への設備投資の回収のために、と、安くてもいいから、店頭に並べてくれー、という状況へと落ち込んでしまいます。
ドラッカーは先行者に対して、あまりに利幅の大きい製品で営業してると、後発品が参入する余地を生むことになるから、儲からないうちからじっくり育てていった方が、長期的にいいぞ、短期思考はやめるべき、という助言なんだと思います。
「商売は牛のよだれ」という江戸時代の商人の諺があります。
商売は、牛のよだれが切れ目なく長く垂れるように、気長く努力せよということのようです。
今、儲かりにくいご時世ではありますが、長期的視点で、気長に努力するというのも悪くない選択肢と思います。暑い日が続きますが、今日もお元気で!
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