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緊急かつ重要な仕事にばかり振り回されていませんか? 4月18日 Decision Steps for Picking People 人事の5つの手順

本日のテキストは、『プロフェッショナルの条件』、e-ラーニング教材『人事の意思決定』から。

昨日の『非営利組織の経営』(1990年刊・167ページ)だけでなく、その26年前に発刊された『経営者の条件』(1966年刊)でも「強みを強調する人事」においてマーシャル将軍に触れている(147ページ、167〜171ページ)。


本日 #4月18日  木曜日の #ドラッカー #365の金言  も昨日に引き続き、マーシャル将軍のエピソードです。
テーマは、
#Decision_Steps_for_Picking_People (人事選定ステップ)
#人事の5つの手順

金言:
#人事で重要なことは適材適所である

ACTION POINT:
#次回の人事に際しては
#仕事の中身をつめ
#数人の候補者を用意し
#実績から強みを探し
#候補者と働いたことのある者と話をし 、

#任命した者に仕事の中身を理解させるという人事の手順を踏んでください

人事の最後の5つ目のステップで次のようにドラッカーは記している。

任命した者に仕事の中身を理解させた。そのためのよい方法が、何をしなければならないかを徹底して考えさせ、3ヶ月後に書面で申告させることだった。

チームリーダーとして、マネージャーとして、経営幹部として、自分は何をしなければならないか?を徹底的に考えさせること。

これは重要と感じます。自分の仕事として何をすべきか、今の課題は何か、どうすると改善されていくか、理想像はどうあるべきか。

この考え方は、緊急性は低いかもしれませんが、重要な仕事です。

そして、組織の中で、多くの人が仕事だ、と思って実施していることは、緊急&重要、の仕事ばかりではないでしょうか。

そうではなく、緊急性は低いけれど、重要な仕事というものに全員が取り組んでいる組織は、理想と思われます。

例えば、疫病や震災など緊急的な事柄が起こった場合、多くの組織は、緊急対応にあたふたして、被災の混乱から立ち直るまで時間とエネルギーを消耗します。

ところが、東北のある企業は、あの大震災の経験を活かし、同様の震災が起こっても速やかに回復し通常通りの営業を実行するために、日頃から準備していました。

つまり、その組織は、震災や疫病といった事柄が起こった後にあたふたと「対処」するのではなく、事柄が起こるのは仕方がない。だが、リカバリーをどうするか事前に備えていたわけです。

そんな組織の1つが東日本高速さんです。

同社は、福島県沖地震で亀裂ができた東北道をわずか16時間で速攻復旧。交通網の寸断を最小限に抑える復旧工事を実現したのでした。

「大地震が起こったらどうしよう?」と考えるのでは、もう遅いのです。

2011年の大震災から学び、「大地震は起こる。道路に亀裂が起こった際の回復措置について、組織的に学び、実践していた」ということなのです。

すなわち、普段、緊急でないxでも重要である、という第2象限の仕事に真剣に考え、取り組んでいたからこそ、「いざ震災」というときでも、慌てず、焦らず、淡々とやるべきことをやる、という変わらぬ姿勢で業務に全員が向かえていた、ということです。

徹底的に考える機会、あなたにはあるでしょうか。

午後からもやっていきましょう。


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