2月9日 Organizations Destabilize Communities 組織とコミュニティ

2月9日 金曜日のランチタイムとなりました。今週もお疲れ様。もう1頑張りですね。今日の #ドラッカー365の金言 テーマは、
#Organizations_Destabilize_Communities (組織はコミュニティを不安定化する) #組織とコミュニティ

本日のテキストは、『 #ポスト資本主義社会 』(1993年) 2章 組織社会>変革機関としての組織>組織とコミュニティ、組織の文化 117〜119ページより。

元々、日本企業は社会性を重視してきたと感じています。
それは、農地耕作を村人全体が関わるという歴史な経緯が関係していて、民族学者の宮本常一が記した「忘れられた日本人」には、20世紀初頭の日本(主に西日本)の村の決め事を決めるのに、何日もかけて老人たちが中心となって、聞き合い話し合いの中で決定するというエピソードからも知ることができます。

現在は、即断即決が尊ばれる社風ですが、昔はむしろじっくり時間をかけて、そして、「先送りのメリット」もあったでしょう。開港を迫ったロシア人を1年半も長崎・出島に軟禁し、江戸まで往復させ、その間に老中や幕閣があーでもないこーでもないと決めるも決めないもいつ終わるかわからぬ話をダラダラとすることによって、やる気がない、交渉を有利に、という引き延ばし戦術だったのでしょう。

まあ、その後ペリーに脅され、開国せざるを得なくなったんですが、その敗北感、恥かかされた感は、大きなショックとして口伝されてきたのでしょう。1941年12月の真珠湾攻撃を国民の多くが喝采を唱えたのですから。全て破壊され無条件降伏で再び米国への恨みを抱え、高度経済成長で今度こそ米国を!と日米経済戦争。これも1985年プラザ合意で敗戦。軍事で敗れ、経済でも敗れ、米国コンプレックスが団塊の赤軍の破壊活動やパレスチナを称賛する、という変な心理的な病になっているように感じられます。

ええやん。
WBCで2006年、2009年イチローが、2023年大谷くんが米国を破って世界一になったんだから。

プリキュア世代

あくまで自分が接する世代の人たちに限定しますが、彼らは、「セーラームーン」「プリキュア」世代。勧善懲悪で浄化後、一緒に世界を作っていこう、と改心させる物語で育っています。彼らは利他心が旧世代の我々よりも高く、

改心させるといえば、先日の「節分」で、一般には「鬼は外、福は内」という掛け声ですが、金峯山系の密教寺院では、開祖の役行者が鬼を弟子にした、という伝説から

修験道の開祖である役行者が法力で「鬼」を呪縛し、仏法を説いて弟子にしたという故事に習い千年以上続いています。 蔵王堂で行われる「鬼の調伏式」は他の寺社のものとは大きく違い、「福は内、鬼も内」と唱え、全国から追われてきた鬼を迎え入れます。 そして、荒れ狂う鬼たちを経典の功徳や法力をもって、また信徒の撒く豆で平伏させ「良い鬼」に改心させます。堂内での法要後には境内において「採灯大護摩供」が修され、大護摩の火の周りを改心した鬼たちが、喜びの「鬼踊り」を踊ります。

鬼の前夜祭HP より

こうした、悪を懲らしめるのではなく、「良い鬼」に改心させる、という考え方に共感する若い世代の人が少なくありません。

12月末に公開されたダイハツ工業の不正調査報告書には、「上司がなんでも相談しろ、というので相談すると「で?」と言われるだけだった」という印象的な一文に出会いました。

この社風で、いったい何になる、というのでしょうか。

 企業には、自社の利益拡大よりも、社会的な解決、地域社会の課題解決が求められる時代になった、という意味で、ソーシャル時代(社会的な)と言われています。とはいえ、組織の文化は、地域コミュニティを超えて優先されます。

組織にとっては、組織>コミュニティです。

その社風が不誠実さによって壊れていたら、企業は良くなりませんし、社会も良くなりません。

#組織の論理がコミュニティの価値と衝突するとき組織の論理が優先する
#店舗の新設がコミュニティの抵抗にあったらどうしたらよいでしょうか
#どのようなときに進出を諦めるべきでしょうか


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