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需要喪失。

バブル崩壊前?の1991年、30年前は2万円近く払っていたスーツ代(もっと高かった気がする)。いまや2000円台だという。安くなっていいじゃないか、と思われる方もおられるだろう。

だが、かつての10分の1にまで縮小してしまった市場にあなたが居たらどうだろうか?例えば30年前の1991年に新入社員として紳士服チェーンに入社したら、給料が年々上がるどころか、年々下がり続けて、頑張っても頑張っても報われず、いまは新入社員時の10分の1の収入しか得られない、としたら?

考えてみてください。

それがいまの日本のビジネススーツ市場です。いやスーツ市場だけではありません。多くの企業が、いや、日本は「失われた30年」によって、貧しくなっています。茹でガエルのように徐々に、じわじわと、手取りは減り続け、税と社会保障費負担率は30%を超えています(加えて消費税増税)。


このコロナ禍で、これまでなんとか踏ん張っていた日本中の企業が消えていきます。アトキンソン氏が「生産性が低いからと潰してしまえ」とした結果何が残るのか。大量の失業者と彼らをケアする社会保障費です。企業が負担していた社保費は、今度は国が社会保障費として負担することに。

とはいえ、バブル期の10分の1まで下がった需要では現在の就労人口全員が生き残れるとは思えません。スーツを着てオフィスに出かける、営業するという商習慣がテレワークで失われると共に、スーツ製造、スーツ販売は社会的な役割を終えたことを感じます。青山社長が「もはや市場は戻らない」とおっしゃっているようですし、スーツ市場にいる人は、もはや将来を考えるというか、いやもう退出する時期ではないかと思います。

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