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トヨタグループの責任の取り方 2月13日 The Nature of Freedom 自由の本質

今日も #ドラッカー #365の金言  からスタートしていきましょう。
本日 #2月13日  3連休明けの火曜日です。エンジン回していきましょう。
タイトルは #The_Nature_of_Freedom
#自由の本質

 本日のテキストは、「産業人の自由」(未来社 田代義範訳 1965年版)で言うと、第6章 自由な社会と自由な政治 122ー123ページより引用。


 自由とは、行なうことと行なわないこと、ある方法で行なうことと他の方法で行なうこと、ある信条をもつことと逆の信条をもつことからの選択である。楽しいどころか重荷である。それは、自らの行動と社会の行動にかかわる選択の責任である。

ドラッカー

 ダイハツ工業、日野自動車、豊田自動織機と不正が続いた #トヨタグループ の会議が1月末に開かれ、 #豊田章男 会長の挨拶がYouTubeにアップされていました。

組織の長は結果責任、と豊田章男会長。

会社が存続の危機に陥ったとき、私たち経営者の前には、必ず2つの道が現れます。
一つは、「対症療法や一発逆転狙いで短期的な成功を目指す道」です。
もう一つは、「自分たちに存在価値をもたらした創業の原点に立ち戻る道」です。私たちが行くべき道は、一つです。それは、創業の原点に立ち戻り、おかしくなってしまった体質を立て直すこと。
それだけではありません。
同時に、未来への種まきや挑戦を、何があっても続けていかなければなりません。
会社の歴史も、つくっているものも違いますが、モノづくりにかける愛と情熱、子どもたちの幸せを願う気持ちはここにお集まりの皆さん、同じだと私は信じています。
トヨタグループらしさとは、各社がもつそれぞれの原点と個性を大切にし、真摯に、まっすぐに、モノづくりに向き合うこと。
それはつまり、人間を愛し、社会のために尽くすこと。
そのために、私たちトヨタグループ全員が立ち戻ることのできるビジョンを考えました。
「次の道を発明しよう」
時代は変わっても、脈々と受け継がれてきたもっといいものをつくりたいと願う発明の心。それこそが私たちの根っこだと思います。
一人ひとりが、自分の中にある発明の心と向き合い、誰かを想い、技を磨き、正しいモノづくりを重ねる。
互いに「ありがとう」と言い合える風土を築き、未来に必要とされるトヨタグループになる。
そのための心構えを定めました。
私たちが生きる世界は、100年に一度の大変革期。
正解のない時代です。
今の評価を求めるのではなく、未来に生きる人たちから、そして、私たちに道をつないでくれた先人たちから「ありがとう」と言っていただけたなら…
うれしくありませんか?
分断や対立、争いや誹謗中傷が絶えないこんな時代だからこそ、子どもたちのために、自分以外の誰かのために、未来のために生きる、
そんな大人の背中を見せたい。そうは思いませんか?
私たちには先人が残してくれた道があります。ですが、まだこの先に道はありません。
つくるのは、私たちなのです。
モビリティ事業を核にして、世界中の人々を笑顔にしていく。
これから生まれてくる子どもたちが、もっと自由で、もっと豊かな夢を描ける未来をつくっていく。
トヨタグループ全員で、次の道を発明しましょう。

https://toyotatimes.jp/toyota_news/group_vision/002_2.html より

「決断と責任を取るのが私の仕事」
「組織の長は「犯人」」。
「私が責任者」という豊田会長。

(トップリーダーの心得を教えてほしい、と問われて)

私はご教示できるような立場ではないと思いますが、経営者としてやってきたことは2つだけです。決断と責任を取ること。この2つこそが、経営者の仕事だと思ってやってきました。
(社員が)自分のところに相談にきたときには、最後の砦としてきたんだろうなと思っています。
ですから、私の部屋を出たときには「こうすればいいんだ」とわかるような回答をしてあげようと考えています。
ただ、私も未来予言者ではないので、その回答が正解とは限りません。ただ、少なくとも私の部屋を一歩出て、何かやりだしたことで、より多くのことが見えるようになればと思っています。

間違いをしたら、責任を取ってあげる口で言うのは簡単ですが本当にやってくれるかどうかなんです。
何か厄介な話が来たときに、自らが動く姿をお示しされれば、いろんなことが変わると思います。

https://toyotatimes.jp/toyota_news/1055_2.html より

不正について豊田会長は

やってはいけないことをやったと思います。やってはいけないことは何なのか。ダイハツ、日野、そして、豊田自動織機に共通しているのが、認証制度に対する不正が行われたということだと思います。(中略)認証を通らない限り、そのクルマを量産することはできない。しかし、認証で不正をしながら、量産をしてしまった。それが今回起こったことだと思います。3社は認証で不正をしたわけですから、本来、販売してはいけない商品をお客様に届けた。これは絶対にあってはならないことをやってしまった。認証制度があるからお客様は安心してクルマに乗ることができる。その制度に不正を働いてしまいました。それはお客様の信頼を裏切り、認証制度の根底を揺るがす、極めて重いことであると受け止めています。グループ責任者としてお詫び申し上げます。お客様から信頼を取り戻すのは時間がかかることだと思います。ですから、まずは私が責任者となる。

https://toyotatimes.jp/toyota_news/group_vision/001_1.html#index04 より

「やっちゃいけないことをやった。お客様の信頼を裏切り、認証制度の根底を揺るがす、極めて重いことであると受け止めています。」と、答えています。

今日のドラッカーの金言は、自由、と言いながらも、その責任について語っていると思います。グループ企業の不正行為に対する豊田会長のコメントは、その責任と向き合う態度の一端と感じられました。

#自由とは選択の責任である
#仕事上の目標としているものをあげてください
#それらのうち組織にとっての成果だけでなくご自身の自己実現にもつながっているものについて説明してください

午後からもやっていきましょう。

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