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「すでに起こった未来」に取り組む

「すでに起こった未来」とは、ドラッカー博士の言葉。

ドラッカー博士は、「すでに起こった未来は、体系的に見つけることができる」と言い、調べるべき領域は五つあるという。

 第1に調べるべき領域が、人口構造である。「人口の変化は、労働力、市場、社会、経済にとって最も基本となる動きである。すでに起こった人口の変化は逆転しない。しかも、その変化は速くその影響を現す」。
 こうしてドラッカーは、早くも1964年に、余暇市場の出現を指摘していた。

 第2が知識の領域である。企業は、その卓越性の基盤とすべき知識の領域においてこそ、違うものにならなければならないからである。影響がまだ現れていない知識の変化を見つけなければならない。

 第3の領域は、当然のことながら、他の産業、他の国、他の市場である。これらのものに目を配り、「われわれの産業、国、市場を変えることは起こっていないかを考えなければならない」。 日本のある大手電機メーカーは、日本の農家はまだテレビは買えないと考えた。ところが、当時まだ中堅だったあるメーカーは、他の先進国では、豊かでもない農家がテレビを買っていることを知った。農家への販売キャンペーンは大成功した。

 第4の領域は産業構造の変化である。ドラッカーは、産業構造を見ていかなければならないと言う。同じく64年、ドラッカーは素材革命の発生を指摘した。そこから、多様な産業が大きく変化を始めた。

 第5の領域が、それぞれの組織の内部の変化である。そこにも、すでに起こった未来がある。基本的な大変化であって、まだ影響の現れていない事象を見つけることができる。

「すでに起こった未来は機会である。潜在的な機会である。一つの傾向における変化ではなく、傾向の変化そのものである。パターンにおける変化ではなく、パターンそのものの断絶である」(『創造する経営者』)
https://diamond.jp/articles/-/43989 より引用

今起こっている未来とは、「コロナとの共存」「少子高齢化・人口減少」「AI・ロボット化」「米中激突・ブロック経済化・東南アジア市場の成長」「環境ビジネス」「大企業から中小企業へ、中小から個人へ」もあるだろう。

また、ドラッカー博士は、「すでに起こったこと」の帰結を見ることも重視していた。観察対象はあくまでも「今・ここ」である。もっと身近な未来は、「GoToキャンペーンは終わる」ということ。もっというと、コロナ騒動も2021年には終わるということ。

だから、取り組むべきことは


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