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オープンダイアローグな瞑想会ってなに?

これは、#オープンダイアローグ をやろう、と意図していたわけではなく、セッションの中で、自然とオープンダイアローグ的に「個々の意見が尊重され、テーブルの上に置かれる」経験が実践された事例です。

Aさんが開いている瞑想教室では、コロナ禍以降、オンライン瞑想会を定期的に行なっています。その瞑想会は、お試し価格で瞑想会に参加できるため、人気となっています。

この会が人気なのは、瞑想を行なった後の丁寧なヒアリングが行われるからです。通常の瞑想会では、座って、時間が来て、おしまい、解散、という会がほとんどです。

しかし、Aさんは参加者一人ひとりに対して、丁寧にヒアリングしていきます。特に、瞑想中に見えたビジョンやイメージを分かち合う時間が毎回持たれています。

その席では、誰の意見も尊重される場となっています。

「○○すべきである」「〇〇しなくてはならない」のない場

瞑想に限らず、こうした、いわゆる「習い事」は、お師匠さんの指示命令通りになぞって行なうことが上達の近道とされています。

お師匠先生のいうことを聞け、

先輩の振る舞いを見様見真似から覚えろ、

というやり方です。

しかし、Aさんのやり方は違います。

瞑想はこういうものだ、と決めつけたり、押し付けたり、自分の意見に相手を「同一化」させようと説得、尋問、叱咤激励、アドバイスをしないのです。

もちろん、ひとりひとりの体験やビジョンを否定することもありません。

「○○すべきである」「〇〇しなくてはならない」を外したところで、
自分と相手がいかに違っているかを理解して受け入れる。

Aさんからお話を伺って、それはまさに、オープンダイアローグな対話の場だと感じました。

「Aさんがやっていることは、瞑想会、というよりも、オープンダイアローグな瞑想会だよ!」

と思わず興奮してAさんに語ってしまいました(笑)。


Aさんの瞑想会は、一人ひとりが違っているから、一人ひとりの見えたビジョンが異なるからこそ、対話できる。参加者それぞれが、自分の主観で語っていいんだ、という場になっているのです。


「自分はこう感じた」「自分にはビジョンは見えなかった」でも自由に自分の主観をしっかり語っても大丈夫、という場になっている。

だからでしょうか、初めて参加されたBさんも、「自分のことをしっかり聞いてもらえた」という感じ、「ちゃんと尊重してもらえた」そんな感覚を受けるようです。

それぞれの違いを尊重し、同じテーブルの上に、それぞれが感じたイメージを置いていく。

これは知らず知らずのうちに、この瞑想会が対話を重視するオープンダイアローグの場となっていたのでした。

この会に初めて参加されたBさんはこんな感想を語っておられたそうです。

こうした瞑想体験は初めての経験でした。自分では明確なビジョンが見えたわけでもなかったのですが、他の参加者の方々が感じたイメージやビジョンをうかがっていく中で、なにか暖かい翼に包まれたように、みんなにヒーリングしてもらったような気がしました。殻に閉じこもって守っていた自分でしたが、ふと、楽になりました。ありがとうございました。

そう語って、オンラインの瞑想会は終了したそうです。

Aさんは、オープンダイアローグをやろう、と思ってやったわけでもなく、オープンダイアローグを取り入れた瞑想会をやろう、と仕掛けたわけでもありませんでした。ただ、自然と、オープンダイアローグな瞑想会が実践されていたのでした。

なんだか、自然発生的で、力が抜けていた、いい会だったんだなあ、と話を聞いた私は感じました。オープンダイアローグな瞑想会っていいですね。


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