誰1人犠牲にせず、より良い社会が実現できますように。 12月25日 The Unfashionable Kierkegaard 信仰


#12月25日  
#The_Unfashionable_Kierkegaard
#信仰

おはようございます。このNOTEは、読むだけで世の中の課題を #ドラッカー #365の金言  を使って、解決できる、そんな知力を鍛える教育エンタメNOTEです。

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さて、

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今日のテキストも1994年発刊の『すでに起こった未来』の12章 #もう1人のキルケゴール  296ページより 初出は「スワニー・レビュー」誌、1949年。

昨日に続いて、キルケゴール哲学によって、人に死の覚悟を与えるだけの全体主義の哲学を否定した論になります。

「武士道と云うは死ぬ事と見付けたり」

「葉隠」鍋島藩士山本常朝 (やまもとつねとも) の談話を田代陣基 (たしろつらもと) が筆録。享保元年(1716)成立

武士たる者は主君のためには死ぬことも覚悟しなければならない。 没我・献身に重きをおく武士道を説いた言葉、と言われます。しかし、その解釈は間違っていると言います。

しかしながら、そのような解釈は全くの見当違いである。「武士道といふは死ぬ事と見付けたり」で始まる一節は、以下のようなものである[8]

原文 二つ〳〵の場にて、早く死ぬ方に片付ばかり也。別に子細なし。胸すわつて進む也。(中略)二つ〳〵の場にて、図に当たるやうにする事は及ばざる事也。我人、生る方がすき也。多分すきの方に理が付べし。若図に迦れて生たらば、腰ぬけ也。此境危ふき也。図に迦れて死たらば、気違にて恥にはならず、是は武道の丈夫也。毎朝毎夕、改めては死々、常住死身に成て居る時は、武道に自由を得、一生落度なく、家職を仕課すべき也。

現代語訳 どちらにしようかという場面では、早く死ぬ方を選ぶしかない。何も考えず、腹を据えて進み出るのだ。(中略)そのような場で、図に当たるように行動することは難しいことだ。私も含めて人間は、生きる方が好きだ。おそらく好きな方に理由がつくだろう。(しかし)図にはずれて生き延びたら腰抜けである。この境界が危ないのだ。図にはずれて死んでも、それは気違だというだけで、恥にはならない。これが武道の根幹である。毎朝毎夕、いつも死ぬつもりで行動し、いつも死身になっていれば、武道に自由を得、一生落度なく家職をまっとうすることができるのである。

『葉隠』は武士達に死を要求しているのではなく、死の覚悟を不断に持することによって、生死を超えた「自由」の境地に到達し、それによって「武士としての職分を落ち度なく全うできる」の意である。武士として恥をかかずに生きて抜くために、死ぬ覚悟が不可欠と主張しているのであり、あくまでも武士の教訓(心構え)を説いたものであった[8]。

葉隠 wiki

この点、人に死の覚悟を与えると同時に、人に生きる覚悟をも与えてくれるキルケゴールの信仰哲学と武士道とは同じ本質を見ているのだと思います。

ところが、軍部もナチス同様、葉隠の言葉を曲解させ、玉砕を是とし、国体堅持という建前のもと、若者を犠牲にしてきました。今の行政も同じようなものがあるんじゃないかな。かなしいことです。誰も犠牲にせずに、より良い社会は構築できるはず。そのためにも微力ながらやっていきたいと思っています。

#信仰は人に死ぬ覚悟を与える
#しかし#同時に生きる覚悟を与える


 キルケゴールの信仰も、人の実存にかかわる恐るべき孤独、隔離、矛盾を克服することはできない。だがそれは、人の実存に意味を与えることによって、耐えられるものにする。
 全体主義の哲学は、人に死ぬ覚悟を与える。そのような哲学の力を過小に評価することは危険である。悲嘆と苦難、破局と恐怖の時代にあっては、死ねることは偉大なことだからである。だが、それだけでは十分ではない。
 これに対し、キルケゴールの信仰もまた、人に死ぬ覚悟を与える。しかし、同時に生きる覚悟を与える。信仰とは、人は自立的な存在でも、主人でも、目的でもないが、責任と自由をもつ存在であるとの認識である。信仰とは、人が本質的に孤独であることを受け入れることである。そして、たとえ死の瞬間までであったとしても、神とともにあることの確実さに圧倒されることである。

(『すでに起こった未来』)

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