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【アビスパ福岡】判定に対する「温度差」(J1 第5節 湘南戦)

J1 第5節 アビスパ福岡 vs 湘南 (2-1)

90分間、球際の激しい試合となりました。
両チーム、ファウルの場面も多く、主審の判定に対して、現場(アビスパ福岡ベンチ)が「なんで?」と疑問を示す場面もみられました。

本記事では、主審(ピッチ内)とベンチ(ピッチ外)での判定に対する”温度差(=ギャップ)”に着目していきます。

おことわり
・審判団の判定に異議を唱えるものではありません。
・福岡、湘南の両チームへの異議でもありません。
・中継を観て感じた部分にフォーカスしています。
・アビスパ福岡中心の内容です。

試合中の事象と監督のリアクション

試合中に起きた事象と、そのときの監督のリアクションを見ていきます。ここでは4つ取り上げます。

14分頃:ルキアン選手へのコンタクト

[事象]
・ルキアン選手が味方選手にパスを出す
・同じタイミングで、相手守備者がルキアン選手にアフター気味に体を寄せる
・レフェリーは反則を取る、カード提示は無し

[長谷部監督のリアクション]
明らかにボールのない状態で体を当てにいっており、カードは出さないことに納得がいかない様子

22分頃:グローリ選手のスライディング

[事象]
・グローリ選手のスライディングによりボール奪取
・福岡の選手が、そのままボール保持し、ドリブル
・相手守備者が、福岡の選手に足を出して止める
・主審が笛を吹き、グローリ選手のファウルをとる

[長谷部監督のリアクション]
(音声を聞く限り)マイボールにした後、相手守備者がボールではなく足に向かってコンタクトしていることに対して、「相手選手のプレーを見てよ」と第4審に訴えている様子

29分頃:スローイン後の金森選手への寄せ

[事象]
・福岡ボールのスローイン
・金森選手がボールを受ける
・背後から相手守備者が足を若干高く上げて寄せる
・相手守備者がボールに触れて、タッチを割る
・主審はスローインをとり、ファウル判定は無し

[長谷部監督のリアクション]
「足が高く入っているんじゃないか」という身振りで主審にアピール

このとき、監督はテクニカルエリアを少し超えてしまい、主審がプレーを中断し、監督に駆け寄りました。
(主審の目に留まるように、あえてテクニカルエリアを超えて振る舞ったようにも感じます)

94分頃:ウェリントン選手の競り合い

[事象]
・宮選手からロングボールが入る
・このボールにウェリントン選手と相手守備者がポジション取りを行う
・相手守備者は倒れ、ウェリントン選手がボールを受ける
・主審はウェリントン選手の反則をとる

[長谷部監督のリアクション]
(おそらく)競り合う時に、ウェリントン選手が相手選手を「手で押しのける」形となり、それが反則に繋がった推測しますが、「なんでだよ(なぜ福岡の反則なの)」と頭を抱える長谷部監督

温度差から見えてくること

温度差(=ギャップ)が生じる要因は、大きく2つに分類できると考えます。
(1)反則の”捉え方“(反則の有無)に関するギャップ
(2)反則の”程度“(カード出す・出さない)に関するギャップ

そもそも監督がリアクションする時点で、”納得感“が無い状態とも言えますので、当たり前と言えばそれまでです。

レフェリーチームと監督のコミュニケーションはあったのか

DAZN中継の映像または音声で、監督はレフェリーチームとコミュニケーションを取る様子は見られました。

試合中、ハーフタイム(後半直前)や試合後にも審判チームとお話しされている姿があり、試合中に感じていることを、お互いに意見交換(一方的または双方向で)されているのだろうと推測します。

(参考) ジャッジリプレイ#5

第5節 横浜FM vs 鹿島 の事象の中でも、レフェリングに感して興味深いコメントがありました。

判定に対する納得感と安定感
・判定の「なぜ」に対する「アンサー」
・レフェリーのひと言で選手が落ち着くときもある
・選手への言葉の伝え方でプレーも変わる
・コミュニケーション1つでレフェリングも変わる

レフェリーの判定に対する“納得感”は大事なポイントだと感じます。

結び

アビスパ福岡の試合で印象に残ったレフェリーと監督の判定に対する温度差に関して観察していきました。

この試合では、なかなか判定にたいする“ギャップ”が埋められませんでしたが、シーズンを通して少しでもギャップが埋まっていくことを期待したいと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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