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【アビスパ福岡】立ち位置の変化と役割(J1 第5節 湘南戦)

2023シーズンJ1 第5節
アビスパ福岡vs湘南 (2-1)
後半アディショナルタイムの大逆転で、勝利を掴んだこの試合、特に選手交代と立ち位置に変化が見られた試合となりました。

この記事では、そのあたりを観察していきます。
(システムを論じる内容ではありません)

ご注意:アビスパ福岡中心の内容です
ご注意:戦術とかシステムとか詳しくありません
ご注意:観察にあたり、スポーツナビさんの情報を引用します

試合における立ち位置の変化

試合中の選手交代を活用し、大きく4つの立ち位置が見られました。

1) 試合開始〜後半23分

前節同様の立ち位置です。

引用:スポーツナビさんのフォーメーション

2) 後半23分〜後半32分

同点の状況で選手交代。
立ち位置は(1)と同じで、選手を変えます。
”高さ“・“強さ”が特長の1つであるウェリントン選手を最前線に置き、ルキアン選手が1.5列目に入ります。
高さ・強さを出しつつ、前線3枚で攻撃に迫力を出そうとしていることが伺えます。

引用:スポーツナビさんのフォーメーション

3) 後半32分〜後半40分

失点を許し、攻勢をかけるべくCBグローリ選手を替えて、FW鶴野選手を投入。立ち位置も3CBから2CBに変更し、前線は2トップで配置。
ウェリントン選手の“高さ”と“強さ”に、鶴野選手の“速さ”を加えて、攻撃にギアを入れる意図が伺えます。

引用:スポーツナビさんのフォーメーション

4) 後半40分〜試合終了

得点を取るためにさらに厚みを加えるべく、MF前選手に替えて、FW佐藤選手を投入。SBも湯澤選手を替えて、前嶋選手を投入。

その後、後半アディショナルタイムでの同点弾
逆転弾が生まれることになります。

引用:スポーツナビさんのフォーメーション

勝負に出た終盤の立ち位置と役割

前述の(4)の立ち位置と役割に注目します。

攻撃のバランスを取り続けたFW佐藤選手

試合を見ていて、佐藤選手の「よく動く」姿が印象的でした。
・中盤にしっかり下がってパスを受ける、繋ごうとする動き(=パスの受けてとなり攻撃の起点を作る)
・前線に向かって、スルスルっと駆け上がる動き
(=静かに、ただしっかり意図を持って動いている)
・ペナ内で待ち構える時に、良い位置で構える動き
(=周りを見て被らないようにしている)

※別記事(以下)でも同じことに触れています。

得点に“直接的には”絡みはしないものの、佐藤選手の役割によって「攻撃の厚み」と「守備から攻撃への移行」に安定感と推進力が増したように感じます。

FWは「得点」が求められますが、佐藤選手のチームのために「走る」「動く」部分は非常に素晴らしい役割であり、今季のカギを握る存在かもしれません。

縦横無尽に走り続けたMF中村駿選手

この立ち位置の、もう1つのポイントは1ボランチの中村選手。攻撃に比重を高めるなか、体力的にもキツイところでも縦横無尽に走り、ボールを刈り取る、パスを繋ぐ役割を担い続けました。

ここがしっかりしていないと押し込まれてボロボロになるところでした。さすがの中村選手です。

結び

試合中の選手交代と立ち位置を観察していきました。
23シーズンの新たな形として前述(4)の形を“チャレンジ”し、得点を奪うという”結果“を残すことができました。キーマンの1人はFW佐藤選手。

次節以降も、監督の描く立ち位置や役割、そして選手たちがそれにどう応えていくか、楽しみです!

以上、最後までご覧いただき、ありがとうございました。


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