見出し画像

ひゃくにじういちにちめ(わすれえぬみせ)

ちょっと前のツイットで記憶の蓋が開くようなものがあった。

画像1

まず「バロック」という文言にも惹かれるが、ここに書かれてあるように僕も大阪や東京へ行った際にサブカル専門店の他にも大手洋書店でいろいろディグったなあと思い出したから。
頻度としては東京へ行ける機会も少なく、バロックは数回、秋田昌美さんがやってたクラブスカルは閉店間際に一回行ったくらいだ。
クラブスカルではR.K.Sloaneのポスターを3000円くらいで買った。

画像4

まさにこの絵柄のやつで、フレームもついてたからけっこうお得だったな。

画像2

画像3

上の写真はインターネッツで拾ってきたものだが高円寺バロックへ上がる階段と店内の一部。
田舎住みの鬼畜カルチャー好きとしては、高円寺のピンサロ店を通り過ぎてこんな階段を登っていくある種の非日常感にワクワクしたものだ。
バロックで買ったものとしては、本とかはけっこう高めだったので買ったことなくて、殺人鬼トレーディングカード、エド・ゲインの消失した家の欠片、ラバー製の手作り不気味小銭入れ、とか小物系が多かったように思う。
旅行中の限られた予算内なので欲しい本とかは書名をチェックして、あとで「どどいつ文庫」さんに取り寄せてもらったりした。
一度、そのどどいつ文庫さんと一緒にバロックへ行ったところ、オープン時間過ぎてるのに店員が店の前に座り込んでいて、鍵を忘れて持ってきてもらってるとこなんでまだオープンしてないという場面に出くわしたり。

東京よりも行ける頻度が多かった大阪は「アポカリプス(Apocalypse)」という店によく行っていた。
今ではググっても出てこないような店で、朝日プラザ心斎橋という当時定宿としていたカプセルホテルが入っている建物の居住区の一室にその店はあった。
ビジネスホテルの一室くらいのスペースにノイズや音響系の音源を中心に書籍や映像作品も置いてあり、バロックに比べると品数は少ないものの、気軽に行ける店としてよく行っていた。
何度も行くうちに僕の顔も覚えてくれるようになって、アメ村ですれ違ったりするときは会釈とかしてくれたり。
当時オークションも無くて欲しくてもなかなかお目にかかれなかったトレヴァー・ブラウンの「EVIL」が委託販売されてて、一万円だったけど即買いした思い出。
ある時はNさんという店主と話しててどういう経緯かは忘れたけど「激痛系SMビデオ」の話になってNさんはニヤリとして「いいのあるよ」とベランダへ行くと「PAIN」という海外の激痛系SMビデオシリーズ(もちろん無修正)の一本を出してくれた。それも2000円くらいで買った。
JOE COLEMANのLPとか当時でもレアなやつが安価で買えた。

画像5


アポカリプスはこういう店には珍しくポイントカードもあって、5000円買うごとにNさんのハンコが押されるのだ。
行ける頻度は多いとは言え、それでも一ヶ月か二ヶ月に一回くらいのペースで、そのポイントカードが貯まることはなく、ある日を境に朝日プラザのアポカリプス店舗はステッカーがいっぱい貼られた扉が閉まったままになってしまった。
何度行っても開いてる気配はなく、何を思ったかNGギャラリーの小林小太郎さんにメールでアポカリプスの店主はどうなったか聞いてしまうほどに焦がれていた。(確か小林小太郎さんとNさんが面識あるみたいなことをNさんから聞いていたためだと思われる)
小林さんから返事があり「トんだんじゃないかな」みたいなことが書かれていた。
それ以降は大阪の洋書店アセンスでディグったりしてたけど、やはりアポカリプスみたいな店が恋しくてたまらなかった。

バロックなんかは割りかし記録として情報が残ってたりするけど、アポカリプスに関しては自分のリサーチ力が無いせいなのか全然ヒットしない。
心斎橋朝日プラザにあったアポカリプスという店をご存知ありません?
赤のロゴ入りショップバッグもこじんまりした店にしてはカッコよかったんだよなあ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?