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「作品を作り上げる過程で得られたのは、新たな仲間との信頼関係」。映像制作を学ぶ1年生にインタビュー

デジタルハリウッド大学(以下DHU)では2020年12月現在、感染症拡大防止の観点から多くの授業がオンラインで行われています。他方、撮影機材を使用する授業などでは対面での授業に加え、オンラインと対面を組み合わせた「ハイブリッド」型の学習を進めているクラスもあります。

今回ご紹介するのは、1年次から実践的な学びを深めることができる演習授業「映像制作演習基礎」。グループワークを通じて実写映像をゼロから制作する授業です。

1年生の石川万鈴(いしかわ まりん)さんは、この「映像制作演習基礎」を受講した一人。オフラインでの授業が久しぶりという石川さんは、このクラスを受講したことでDHUで新たなつながりが生まれ、制作意欲も湧き上がってきたそうです。

映像制作にはあまり興味がなかった

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——今回「映像制作演習基礎」というクラスについてお話を伺いたいのですが、もともと映像制作には興味があったのですか?

正直そこまで興味はなかったというか(笑)。映像制作というよりかは島田先生(映像制作演習の担当講師の1人)の授業を受けてみたくて受講しました。

——興味がなかったんですね!島田先生の授業を受けてみたかったというのは?

もともと大学選びに迷っていて。そんなときに母に勧められてDHUのオープンキャンパスに行ってみたんです。そこで島田先生と在学生のトークセッションを聞きました。

先生はDHUの卒業生で、そこからプロの映像作家になり今はDHUで映像制作の授業も担当していると知って、こんなすごい人になれるんだと感銘を受けたことを覚えています。

DHUに入学したのも島田先生のお話をもっと聞いてみたい、自分も何か変われるかもしれないと思ったからでした。

オンライン授業が続く中、久しぶりの対面授業

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——石川さんは現在自宅で受講を?

そうですね。ほとんどオンラインで授業を受けています。

——オンラインでの授業って、率直にいかがでしょうか。

私は結構好きで、家にいながら落ち着いて受講することができますし、集中もできていると思います。

中学校や高校は対面の授業でしたが、学校という空間で授業を受けるのが緊張してしまうタイプだったので、オンライン授業の快適さが気に入っているんですよね。

——これまではどんなことを学びましたか?

動画編集のやり方から英語まで、基礎的な内容を幅広くインプットしています。前期の授業はすべてオンラインで完結していました。

——そんな中「映像制作演習基礎」は、オンラインでの学習に加えて対面の授業もありますね。

このクラスはグループワークがあると聞いて、口下手な私にとって最初はどうなるのかなあ、と少し心配な部分がありました。

ですがグループワークや撮影など実際の授業が始まってからは、ひとつの作品を完成させるためのチームとして和やかに活動できたと思います。

共同制作を通して深まるチームワーク

——「映像制作演習基礎」のクラスではどんなことを学びましたか?

企画書の作成方法から撮影機材の使い方など、映像制作をする上で必要な一連の流れを学べました。

実際に先生がアーティストのMV制作やお仕事の現場で使用している、珍しい機材にも触れることができ貴重な体験だったと思います。

——心配だったというグループワークは?

無事作品も出来上がりましたし、なによりDHUではじめて友達ができて、ものすごく楽しかったんです。

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▲最終課題の制作中に撮影した写真

中学校や高校だと入学式の後に、教室で近くの席の人とお話しして友達になれましたが、今回はひとつの作品を作り上げる過程で仲良くなっていった。こういう友達の作り方も初めてでした。

——すぐにメンバーと打ち解けられましたか?

最初はみんな少し緊張した様子でしたが、先生が「誰でも意見を言いやすい雰囲気にしようね」とアドバイスしてくれて、口下手な私でも徐々に意見を言いやすい雰囲気になれたと思います。

得意なことを持ち寄って補い合い、作品を完成させた

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——グループの中で石川さんはどんな役割だったのでしょう。

中間課題と最終課題のふたつの課題を通して企画を作ったり、脚本を書いたり、実際に演じたり、編集作業も行いました。

——その中でも印象に残っているのは?

自分で脚本を書いてカメラマンと連携をとることでしょうか。もともと演劇部として脚本の作成は高校の部活で行っていて、それを今回活かせればと思い立候補しました。

ですが演劇と映像制作とでは違うことがたくさんあって、困惑する場面も多々あり……。

——どんなところが難しかったでしょう。

たとえば演劇ではどんなアングルが欲しいかとか、どこをカットしてつなげるかとかを気にしないで脚本を考えることができます。一方で映像制作の場合は、同じシーンを別のアングルから何回も撮り直して、編集でつなげる必要があります。

そうした映像制作ならではの難しさはありましたが、カメラが大好きなメンバーがいたので自分の演出意図を相談して撮影に臨めました。

——それぞれに協力しあったんですね。

わたしは得意な脚本の制作と、前期の授業で学んだ編集の技術を活かし、撮影が得意な人と協力して作品を作り上げる、というようにお互いがサポートして、チームのみんなで作品を作れるんだと気づくことができました。

その上でなによりも、コミュニケーションを頻繁にとることの大切さを学べたと思います。

制作意欲が湧き上がった演習クラス

——この授業を受けてみてどんなことを感じましたか?

「映像制作演習基礎」のおかげで、何かを作ってみたい!というモチベーションがすごく沸きました。

作品を先生に講評してもらう際に、その作品の完成度などを評価されるのではなく、具体的に「ここは良いポイントだからそのまま伸ばせるといいね」「ここはこうするともっと制作者の意図が伝わりやすいと思うよ」とプロの目線で次につなげるための講評をしていただきました。それを活かして次も頑張りたいなとか、もっとこんな作品が作りたいと思えるようになったんです。

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——先生の講評が次の作品へのモチベーションになっているんですね。

ほかにも「映像制作で大切なのは空き時間にどんな作品でも作ることがいちばんの勉強になる」のだと先生から学びました。

このクラスで友達を作れたこと、映像制作仲間ができたことも大きなモチベーションになっていて、友達とは授業以外でもMVを作ってみたいねという話になっています。引き続きほかの授業でも勉強しつつ、自分でできる学習も進めていけたらと思います。

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デジタルハリウッド大学のnoteでは、映像制作の演習クラスのように授業の様子に加えて、授業以外のイベントや入学試験など学内に関する情報を発信しております。

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