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「みんなで作るのは大変。だから、楽しい。」マナー広告映像制作を通して学生たちが掴んだもの

デジタルハリウッド大学(DHU)の特徴のひとつが「コンテンツ業界とのつながり」。開学当初より通常授業や特別講義などを通じて、さまざまな企業・イベントとのコラボレーションに日々取り組んでいます。コロナウイルスの影響で日常生活に大きな変化が出た2020年以降もそれは変わりません。

今回ご紹介するのは、池袋HUMAXシネマズにて映画『応天門の変』の上映前に流れたマナー広告映像。「映像制作演習応用A」(担当:秋原北胤教授)の授業を履修した学生たちによる作品です。

■完成作品(著作権の都合で画像にてご紹介します)

サポート

▲シーン1:映画館に客が入っていく。咳をしている女性を気遣う男性。

あの人かっこいいな

▲シーン2:それを見ていた女性、「あの人かっこいいな」

女性

▲シーン3:映画が終わり、女性は思い切って男性に声をかける。

消毒

▲シーン4:交際を申し込まれた男性、差し出された手を消毒。字幕「アルコール消毒にご協力お願いします」

このマナー広告映像の企画から撮影、編集まで学生たちが自ら行い、6人のチームでひとつの作品を作り上げました。今回は上映会にも参加した3年生(履修当時は2年)の杉浦さん、内田さんにお話を伺いました。

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▲杉浦優里香さん(右上)、内田誠司さん(右下)

参加のキッカケは「自分の将来」を考えたから

——この授業に参加しようと思ったきっかけを教えてください。

杉浦:「6人で1つの映像作品を制作する」、それが参加を決めた理由でした。1年次から映像分野の科目を中心に履修してきましたが、チームで制作する経験が足りていないと感じていたんです。将来は映像制作会社に入ろうと思っているので、「映像制作演習応用A」は私にとっていい経験になるはずだと思い、履修しました。

内田:ぼくも卒業後は映画の制作会社に入りたいと思っていて、映画館で自分が制作した動画が放映されるのが夢でした。授業のシラバスに「制作した作品は実際の映画館で放映されます」と書かれていたのを見て、「やるしかない!」と。

チームで作り上げた達成感は、個人で作るときには味わえないもの

——チームで映像を制作してみていかがでしたか?

内田:自分ができることと周りができること、自分がやりたいことと周りがやりたいことの折り合いをつけるのに苦労しました。各々が考えてきたことを授業のときに持ち寄ってきたのですが、それがなかなかまとまらず……。

そもそもぼくはグループでの作品作りが初めてでしたし、時間も人員も機材も限られた中で制作を進めていく必要があったので、どういう風にやればいいか悩みましたね。

杉浦:制作したムービーは最長2分以内にしなければならなかったので、何を入れて何を削るのか、企画・撮影・編集それぞれの段階で何度も悩みました。本当は入れたいけど、泣く泣く諦めた部分もありました。

——お二人とも大変だった印象が強いんですね。

杉浦:もちろん、大変だった分やりがいもありました。みんなの意見をまとめるのが難しかったのは、それだけ全員が積極的に参加していた証拠でもあると思うんです。

授業によってはグループワーク中に受け身になってしまう人もいるのですが、この授業に参加したメンバーは自分の意見をしっかり言う人たちばかりでした。なので、最終的にはみんなでひとつの作品を作りきることができた時の達成感がありましたね。

内田:企画をするときに「ああでもない、こうでもない」と言い合ったり、撮影の準備中に「時間がない!」と言いながらバタバタと進めたりしたのは、いかにも大学生らしくて青春だなと(笑)。

——制作をされた動画が実際に映画館で流れたとき、どう感じましたか?

杉浦:緊張とか、嬉しさとか、衝撃とか、いろんな感情がごちゃ混ぜになって……。それが解放された感じがして、思わず笑ってしまいました。

内田:ぼくは「自分たちの制作した動画が流れる」という夢が叶ったことが、とにかく嬉しかったです。

一方で、時間や機材、人員がもっとあればより良い作品ができたのに、と悔しい思いにもなりました。ですがこれはきっと、今後映画を作るときにも同じことが言えるはず。「限られたリソースをどう使うかを考える」という課題は、次に生かしていきたいです。

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目標意識の高まり

——この授業を通してどんなものを得られましたか?

杉浦:チームで実際に動画を制作してみて、身をもってその楽しさを知りました。先生や映画館の関係者の方に話を聞くこともでき、制作会社で働くっていうのはこういうことか、というイメージがより具体的になりましたね。

内田:企画から編集まですべての工程に携わった動画が映画館で流れるのを見て、「動画制作者はこんなに喜ばしい気持ちになるんだ」と実感できました。目標へ一歩近づけた気がします。

——今回の経験をそれぞれの目標へ向けてどう活かしたいですか?

内田:メンバーが各々持っているものを共有することで、相乗効果を生み出す。どんなチームでもそういう関係性を築いていけるよう、自分ができることをもっと増やしていきたいです。撮影の経験を積んだり、新しい機材を買って使ってみたり、新しいことにどんどんチャレンジしたいですね。

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——杉浦さんはどうですか?

杉浦:コミュニケーションスキルを磨いていこうと思っています。今回はディレクターのようなポジションを任せてもらえて、さまざまな人と関わる機会がありました。今回は先生にサポートしていただいたのでなんとかなりましたが、制作スタッフ、動画に参加してくださるキャスト、クライアントなどの関係者などにそれぞれ「こう進めていきたい」と伝える必要があったのに、上手く伝えられない部分もあって。

まずは大学内で誰かと一緒に動画を作ることから始めて、コミュニケーションスキルを磨いていきたいです!

やりたいことをやるための力を蓄えよう

——DHUへの入学を検討している方に向けて一言お願いします。

杉浦:「映像制作演習応用A」に参加して、自分はまだまだやりたいことに踏み出せていないのでは?と感じました。コロナの影響で外出しない方がいいと世間では言われていますが、それを言い訳にして「いまは何もできない。我慢しよう」と思い込んでいたんです。

でも授業を通じて「動画の制作スキルが足りない」「撮影に関する知識が足りない」「コミュニケーションスキルが足りない」など自分の課題がたくさん見つかりました。それで、いまはやりたいことをやるための力を蓄える期間にしなきゃと思ったんです。

自由に制作活動するにはまだ難しいかもしれませんが、状況が変わったときに備えて、自分の課題と向き合い、できることから取り組むといいと思います。

内田:自分のやりたいことができる機会を逃さないようにしてほしいなと思います。DHUは、やりたいことを自由にやらせてくれる場を用意して待ってくれる場所。活用できるものはどんどん活用しないともったいない。コロナでできないこともあるでしょうが、機会を逃さず飛びついていってほしいですね。

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