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2024年3月25日、日本株式市況

24/03/25 08:50 日本 日銀金融政策決定会合・議事要旨[1月22-23日分] 1月
24/03/25 14:00 日本 全国スーパー売上高 (前年比) 2月 +5.5 % +1.9 %
24/03/25 14:00 日本 景気一致CI指数 <改定値> 1月 112.1 110.2
24/03/25 14:00 日本 景気先行CI指数 <改定値> 1月 ★ 109.5 109.9
24/03/25 14:30 日本 全国百貨店売上高 (前年比) 2月 +14.0 % +7.1 %
24/03/25 14:30 日本 東京地区百貨店売上高 (前年比) 2月 +18.5 % +6.7 %


25日の東京株式市場で日経平均株価は5営業日ぶりに反落し、終値は前週末比474円31銭(1.16%)安の4万0414円12銭ときょうの安値だった。前週末の米ダウ工業株30種平均の下落や円安・ドル高進行の一服感から、主力の輸出関連株など幅広い銘柄に売りが優勢だった。株価指数先物への売りの勢いが強まると、日経平均は大引けにかけて下げ幅を広げた。

外国為替市場で円安・ドル高の進行に一服感が出ている。財務省の神田真人財務官は25日朝、足元の円安進行について「行きすぎた変動に対してはあらゆる手段を排除せずに適切な行動を取っていきたい」と記者団に述べて市場をけん制した。政府・日銀による円買い介入への警戒感が高まり、トヨタやホンダなど主力の自動車株に売りが出た。

前週末22日の米ダウ平均が下落したのも株式の売りを促した。前場中ごろから株価指数先物への売りの勢いが強まると、日経平均もじりじりと下げ幅を広げた。月末にかけて上場企業が自社株買いを自粛する傾向があるなど需給面の重荷もあった。

一方、内需や高配当株の一角には買いが入ったほか、日本株の先高観を背景とした押し目買いが下値を支えた。22日の米市場で半導体のエヌビディア株が上昇し、半導体関連ではアドテスト株に買いが波及した。

東証プライムの売買代金は概算で4兆3417億円、売買高は16億1094万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1267。値上がりは348、横ばいは40だった。


25日の国内債券市場で長期金利は低下(債券価格は上昇)した。指標となる新発10年物国債の利回りは前週末比0.015%低い0.725%で推移している。前週末にかけて欧米で長期金利が低下し、国内金利の低下を促した。年度末が迫り機関投資家がリバランス(資産配分の調整)目的の債券買いに動くとの観測も長期金利の低下圧力となった。


<8801> 三井不 4769 -165
大幅反落。大和証券では、目標株価を3590円から4620円に引き上げているものの、投資判断は「2」から「3」に格下げしている。株価上昇によって、目標株価との乖離が縮小したことを格下げの背景としている。日銀決定会合後のあく抜け感なども加わって、先週末にかけて一段高となっていたことから、利食い売りの契機とされているようだ。なお、大和証券では、三菱地所、東急不動産なども同様に格下げしている。

<4967> 小林製薬 5056 -1000
ストップ安比例配分。紅麹を使った機能性表示食品を自主回収すると発表している。摂取した消費者から腎疾患などの健康被害が発生しているもよう。成分を分析した結果、一部の原料に想定していない成分が含まれている可能性があるとしている。同社で生産した紅麹原料のうち、自社製品への使用は2割で、8割は他社に販売しているようだ。リコール費用は約18億円を見込み、24年12月期業績への影響は未定としている。

<8708> アイザワ証G 1270 +96
大幅反発。未定としていた24年3月期末配当金を26円にすることを発表している。年間配当金は前期比13円増の39円となる。同社では、自己株式取得を含めた連結ベースの総還元性向 50%以上の還元を行うことを基本方針としているほか、配当は株主資本配当率2%程度を上回ることを目標としている。増配幅は想定以上とみられ、前週末終値ベースでの配当利回りは3.3%の水準となる。

<9509> 北海電力 833 +56.3
大幅続伸。先週末に業績・配当予想の修正を発表している。24年3月期営業利益は従来予想の770億円から1010億円に上方修正、前期は225億円の赤字であった。卸電力市場価格の低下に伴う電力調達費用の減少、工事費用の支出時期ずれ、水力発電量の増加による燃料費の減少などが上振れの背景に。また、期末配当金は従来計画の5円から15円にまで引き上げ、年間配当金は20円となる。前期は無配であった。

<4917> マンダム 1372 +33
大幅反発。先週末に業績予想の上方修正を発表している。24年3月期営業利益は従来予想の14.6億円から16.5億円、前期比17.1%増に上方修正。海外その他において販売費および一般管理費が抑制されたことなどが背景に。また、資産効率の向上を図る一環として投資有価証券の売却を実施、売却益約10億円を計上することで、純利益は16.6億円から22億円にまで引き上げている。

<7408> ジャムコ 1249 -84
大幅反落。先週末に業績予想の下方修正を発表、24年3月期営業利益は従来予想の50億円から24.2億円に引き下げた。航空機シートセグメントにおいて、米国のインフレや円安によりコストが上昇したほか、固定資産減損損失を計上したことが背景。同セグメントにおいては、航空機シート事業の開発を伴う受注は一時的に凍結するとしている。業績下振れは想定線ともみられるが、年間配当金も従来予想の15円を無配にした。

<7148> FPG 2171 +151
大幅続伸。先週末に業績予想の上方修正を発表。上半期営業利益は従来予想の95億円から148億円に、通期では190億円から208億円に引き上げた。主にリースファンド事業における積極的な案件組成の推進効果、海外不動産ファンド事業の販売好調などが背景。一部下期販売予定案件の上期前倒し販売もあるもよう。配当性向50%メドから、24年9月期年間配当金も77.5円から88円に引き上げた。

<9006> 京急 1420 +72
大幅続伸。先週末に24年3月期の上方修正を発表した。売上高・営業利益は据え置いたが、純利益は従来予想の220億円から840億円にまで引き上げた。東京都港区高輪3丁目の土地の一部譲渡による固定資産売却益の増加、退職給付信託返還益などを特別利益として計上する。トヨタへ土地持分の譲渡を行い、品川駅西口地区開発において、より一層強固なパートナーシップの構築、品川エリアのポテンシャル向上につなげる考え。






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