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【市況】今週の決算発表 (7月10日~14日)

● 7月10日――――――――――――  24銘柄 発表予定

<2338> クオンタムS [東S]
<2462> ライク [東P]
<2669> カネ美食品 [東S]
<2735> ワッツ [東P]

<3141> ウエルシア [東P]   ★
ウエルシアホールディングス(Welcia Holdings)は、2024年2月期の第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比18.8%減の85.2億円になり、上期計画の280億円に対する進捗率は30.4%となりました。売上営業利益率も前年同期の2.9%から2.5%に悪化しました。前日に発表された第1四半期の決算では、営業利益が74億円で前年同期比4.3%減少し、会社計画の86億円に達しなかったことが明らかになりました。コロナ関連商材の減少などにより粗利益率が低下したようです。会社の通期計画は480億円で据え置かれており、市場の予測にも若干下回っています。これにより、市場からはネガティブな反応が強まりました。

<3148> クリエイトS [東P]
<3236> プロパスト [東S]
<3349> コスモス薬品 [東P]
<3546> アレンザHD [東P]
<4714> リソー教育 [東P]
<7513> コジマ [東P]
<7520> エコス [東P]
<7607> 進和 [東P]
<7811> 中本パックス [東P]
<7888> 三光合成 [東P]
<9278> ブックオフG [東P]
<9418> USENHD [東P]
<9558> ジャパニアス [東G]
<9974> ベルク [東P]
<9982> タキヒヨー [東S]

● 7月11日――――――――――――  36銘柄 発表予定

<1419> タマホーム [東P]
<2157> コシダカHD [東P]
<2651> ローソン [東P]
<2726> パルHD [東P]
<2792> ハニーズHD [東P]
<2882> イートアンド [東P]
<3048> ビックカメラ [東P]
<3222> USMH [東S]
<3907> シリコンスタ [東G]
<4173> WACUL [東G]
<4413> ボードルア [東G]
<6083> ERIHD [東S]

<6323> ローツェ [東P]    ★
ローツェ(Loctite)は、2024年2月期の第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比27.5%減の52億円に減少し、上期計画の106億円に対する進捗率は48.9%となりました。しかし、5年平均の45.2%を上回っています。第1四半期の売上営業利益率は前年同期の23.2%から28.3%に上昇しました。このニュースにより株価はストップ高となりました。前日に発表された第1四半期の決算では、事業利益が262億円で前年同期比64%増加し、計画を60億円程度上回ったことが明らかになりました。中国やシネマなどの子会社の業績が上振れし、販促費などの費用抑制効果も予想以上でした。通期計画の進捗率は41%であり、通期業績は大幅に上振れる可能性もあります。市場の予測は会社計画をやや上回る水準にとどまっています。

<7516> コーナン [東P]
<8260> 井筒屋 [東S]
<8273> イズミ [東P]
<8570> イオンFS [東P]

<8905> イオンモール [東P]  ★
イオンモール(Aeon Mall)は、2024年2月期の第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比5.8%増の114億円に伸び、上期計画の225億円に対する進捗率は51.0%となりました。5年平均の45.5%も上回っています。第1四半期の売上営業利益率は前年同期の13.6%から13.2%に低下しました。しかし、前日に発表された第1四半期の決算では、営業利益が139億円で前年同期比6.0%増加しましたが、市場予測を10億円近く下回っていました。通期計画の585億円に対してもやや低調なスタートとなりました。国内および中国のモールの売上が予想よりも低調であり、構造改革費用の計上もあったようです。株価は年初来の高値圏にあったため、回復が想定よりも緩慢であるというネガティブな見方が優勢となっています。

<9787> イオンディラ [東P]
<9842> アークランズ [東P]

● 7月12日――――――――――――  47銘柄 発表予定

<2484> 出前館 [東S]     ★
出前館(Demae-can)は、2023年8月期の第3四半期累計(22年9月-23年5月)の連結最終損益が106億円の赤字になり、前年同期の295億円の赤字に比べて赤字幅が縮小しました。6-8月期(第4四半期)の連結最終損益も、会社が発表した第3四半期累計の実績と通期計画に基づいて試算した結果、62.8億円の赤字となり、前年同期の66.8億円の赤字に比べて赤字幅が縮小する見込みです。第3四半期の連結最終損益も、3-5月期(第3四半期)は19.5億円の赤字となり、前年同期の66.5億円の赤字に比べて赤字幅が縮小し、売上営業損益率も-59.7%から-15.4%に急速に改善しました。このニュースにより株価は急騰しました。前日に発表された第3四半期の決算では、営業損益が107億円の赤字となり、前年同期比で189億円の損益改善がありました。3-5月期の赤字も20億円にとどまっています。シェアリングデリバリーの配達比率の上昇により売上高が拡大し、原価の適正化や広告宣伝費のコントロールにより営業費用が前年同期比20%以上減少しています。これにより、通期の赤字幅縮小への期待も高まっています。

<2670> ABCマート [東P]

<3093> トレファク [東P]   ★
トレジャー・ファクトリー(Treasure Factory)は、2024年2月期の第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比32.6%増の10.4億円に拡大しました。また、上期の同利益予想を従来の12.1億円から13.9億円に15.1%上方修正し、増益率も17.7%増から35.5%増に拡大しました。これにより、上期の過去最高益予想も上乗せされました。通期の利益予想は従来の28.7億円を据え置いています。業績の好調に伴い、今期の上期配当も増額され、10円から12円に引き上げられ、年間配当は23円となります。第1四半期の売上営業利益率も前年同期の11.4%から12.5%に上昇しました。しかし、このニュースにより株価は急落しました。前日に発表された第1四半期の決算では、営業利益が10.3億円で前年同期比34.8%増加し、上半期の業績予想も上方修正されました。年間配当金計画も引き上げられました。しかし、市場では業績の上振れ期待が既に織り込まれていたとみられ、株価が高値圏にありました。上半期のみの上方修正であり、修正幅が予想よりも小さかったため、出尽くし感が強まりました。

<3543> コメダ [東P]
<3608> TSIHD [東P]
<3760> ケイブ [東S]
<4343> イオンファン [東P]
<4397> チムスピ [東G]
<4745> 東京個別 [東P]
<5127> グッピーズ [東G]
<6183> ベル24HD [東P]
<6255> エヌピーシー [東G]
<6552> ゲームウィズ [東S]
<7373> アイドマHD [東G]
<7512> イオン北海道 [東S]
<7581> サイゼリヤ [東P]
<7725> インターアク [東P]
<7818> トランザク [東P]
<9381> エーアイテイ [東P]
<9861> 吉野家HD [東P]

● 7月13日――――――――――――  82銘柄 発表予定

<2337> いちご [東P]

<3382> セブン&アイ [東P]  ★
セブン&アイ・ホールディングス(Seven & I Holdings)は、2024年2月期の第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比22.8%減の737億円に減少しました。上期計画の進捗率も33.5%と5年平均の42.0%を下回りました。第1四半期の売上営業利益率も前年同期の4.2%から3.1%に悪化しました。このニュースにより株価は大幅に続落しました。前日に発表された第1四半期の決算では、営業利益が820億円で前年同期比19.9%の減益となっています。市場予測は約1,000億円程度であり、下振れ幅が大きくネガティブな影響を与えました。海外のコンビニ業績を中心に計画も下回ったようです。ガソリン粗利の低迷が主な要因とされています。業績の安定感を期待していた市場からは、2ケタの減益決算に失望売りが主体となっています。

<3479> TKP [東G]     ★
ティーケーピー(TKP)は、2024年2月期の第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比66.5%増の17.5億円に拡大しました。通期計画の進捗率は35.2%で、5年平均とほぼ同水準です。第1四半期の売上営業利益率も前年同期の9.2%から19.4%に急改善しました。貸会議室事業が主力であり、需要の回復と人事研修への注力により好調な稼働を達成しました。また、ホテル・宿泊研修事業も需要回復により安定した収益を確保しています。TKPは今後も積極的な出店を続け、貸会議室の需要の旺盛さを見込んでいます。2024年2月期の通期業績予想は、売上高が前期比28.1%減の363.00億円、営業利益が同51.0%増の54.00億円、経常利益が同63.3%増の50.00億円、当期純利益が67.00億円としています。

<3678> メディアドゥ [東P]

<3697> SHIFT [東P]   ★
SHIFT(シフト)は、2023年8月期の第3四半期累計(22年9月-23年5月)の連結経常利益が前年同期比48.3%増の86.3億円に拡大し、通期計画の進捗率は90.9%となり、5年平均を上回りました。第3四半期の売上営業利益率も前年同期の8.5%から13.7%に急改善しました。これにより、株価は上昇し、上場来高値を更新しています。営業やサービスの強化、グループ連携による顧客内深耕や高単価人材の育成が成果を上げ、売上高・売上総利益率が上昇しました。連結子会社の一部での設備投資も行われたものの、大幅な増益が確保されました。2023年8月期の通期業績予想は従来の見通しを据え置いており、売上高が870億円、営業利益が94億円、純利益が63億円となっています。

<3922> PRTIME [東P]
<4432> ウイングアク [東P]

<4443> Sansan [東P]  ★
Sansan(サンサン)は、2023年5月期の連結経常利益が前の期比87.4%減の1.2億円に大幅に落ち込みました。また、2024年5月期の業績見通しについては売上高と配当以外は開示されていません。直近3ヵ月の実績である3-5月期の連結経常損益は3.7億円の赤字に転落し、売上営業損益率も前年同期から急悪化しています。

<4530> 久光薬 [東P]
<5026> トリプルアイ [東G]
<6432> 竹内製作所 [東P]
<6521> オキサイド [東G]
<6578> エヌリンクス [東S]
<7420> 佐鳥電機 [東P]
<7730> マニー [東P]
<8237> 松屋 [東P]
<9216> ビーウィズ [東P]
<9602> 東宝 [東P]
<9716> 乃村工芸社 [東P]

<9983> ファストリ [東P]   ★
ファーストリテイリング(Fast Retailing)は、2023年8月期第3四半期累計の連結最終利益が前年同期比0.3%増の2385億円となりました。通期の最終利益見通しも従来予想から8.3%上方修正され、減益率も縮小する見通しです。また、下期の連結最終利益も予想を上回る23.1%増額となり、減益率も縮小する計算です。年間配当も増額修正されました。直近3ヵ月の実績である3-5月期の連結最終利益は減少しましたが、売上営業利益率は上昇しています。前日の決算発表では市場予想を上回り、通期予想も上方修正されました。しかし、市場の軟調な動きに押され、上値追いは限られています。

● 7月14日―――――――――――― 142銘柄 発表予定

<1377> サカタタネ [東P]

<1407> ウエストHD [東S]  ★
ウエストホールディングス(West Holdings)は、2023年8月期第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比73.0%増の39.2億円に拡大しました。しかし、通期計画に対する進捗率は36.9%となり、5年平均も下回りました。当社が試算した下期の連結経常利益は前年同期比33.8%増の67.2億円に拡大する見通しです。直近3ヵ月の実績である3-5月期では連結経常損益が27億円の黒字に改善し、売上営業損益率も急速に改善しました。

<2379> ディップ [東P]
<2930> 北の達人 [東P]
<3046> JINSHD [東P]
<3087> ドトル日レス [東P]
<3283> プロロジスR [東R]
<3387> クリレスHD [東P]
<3935> エディア [東G]
<4055> T&S [東G]
<4176> ココナラ [東G]
<6047> Gunosy [東P]
<6058> ベクトル [東P]

<6532> ベイカレント [東P]  ★
ベイカレント・コンサルティング(BayCurrent Consulting)は、2024年2月期第1四半期の最終利益が前年同期比25.9%増の58.2億円に伸びました。しかし、通期計画に対する進捗率は22.9%となり、5年平均とほぼ同水準でした。直近3ヵ月の実績である1Qの売上営業利益率は前年同期からわずかに低下しました。

<6668> ADプラズマ [東S]
<7370> Enjin [東G]
<7599> IDOM [東P]
<7610> テイツー [東S]
<8155> 三益半導 [東P]
<8966> 平和不リート [東R]

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