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モーパッサンの「小説について」についてⅢ:もっと他愛ないハナシ(その21)

モーパッサンの「小説について」についてⅠ
モーパッサンの「小説について」についてⅡ

モーパッサンの小説に、「こんなの小説じゃない」と言った批評家がいて、モーパッサンはそれに対して反論したわけでした。

モーパッサンの反論を要約すると、「小説に規則なんてないし、作家には好き勝手に書く権利があるんだ」というようなことでした。それについて、理由も述べてました。

僕なんかはついつい、モーパッサンの方に共感してしまうわけですけど、だからといって、批評家氏の主張とモーパッサンの主張の、どっちかが正しくてどっちかが間違っているとする必要は、多分ぜんぜんないんだろうなと思います。

むしろ、批評家氏が好むような小説とモーパッサンが好むような小説があったときに、それらの「どっちの方がたくさん売れるだろうか?」っていう風に考えると、批評家氏が評価するような小説の方が、よりたくさん売れたりするとしたものではないかなぁという気が、しないでもないんですよね。

僕たちは、批評家氏が勝ち続ける世界線に生きてるような感じがするんですが、どんなもんでしょうか?

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