14年前の、5年前の、土曜日の、日曜日の、あるいは、あしたのサンガイア。
まだまだ言葉だけが空を切る状態なので、ほんとうに、こまめに、細切れに、思ったことを書いていって、それをつなぎ合わせたら、カピオの記録が出来るんじゃないかなというような、着地点を目指していこうかなと思っている。
(blogと同時投稿です、あ、ちょと時間差ですな)
つくばカピオにはいろいろな玉手箱があって、ひっくり返すと足場がなくなる、ということについては、行く前からなんとなく察しがついていた。
そして、つくばにいるあいだに、いろんな玉手箱がオールスターで襲ってきた感があって、結局、サンガイアが無茶苦茶いとおしくなったまま帰ってきて現在に至る。なのである。
きょうは、14年前を思い出した局面と、5年前から今に繋がった局面について、断片的に書いてみる。
「たたかえ」
土曜日は第1試合開始ギリギリに到着した。第1試合は、ここまで全勝のトヨタ自動車と、何故か前季からいっぱい観戦ご縁のあるきんでんとの対戦。接戦が続く展開だった中から、きんでんがいっきに攻勢を掴み、場合によっては奇声も発しつつイケイケの展開になり、全勝のトヨタに土をつけた。サンガイアの面々は(ふえてたー)その試合を深いところまで見つつ、次の日の対策を検討しつつ、次の試合に向かう、という風情だった。
どうしようと思っていたら目の前にサンガイアの皆様がやってきて、気がついたらオープニングイベントという局面にさしかかった。
土曜日のオープニングイベントは、筑波大学管弦楽団とダンス部による演技、だった。ダンス部といえば、それこそカピオでおこなわれた東西インカレで、その演技を堪能する、ということがあったなぁと思い起こしていた。のだが…
なんとなーく、深く耳の奥に残っていたメロディーを奏でるストリングス。
そのメロディーは2005年の7月に、この場所で聴いた記憶のあるものだった。サンガイアが産声を上げることが発表された東西インカレのテーマ曲として、当時の筑波大学アカペラサークルがつくって歌った「闘え!」という曲だということと、冒頭の「たたかえー!」というところを思い出して、それで胸がいっぱいになったのだが、恐らくそれをわかっていて「そうだよねー」ってなるのが会場のどのくらいの割合の方だったかはよくわからなかった。いつだか、大分で試合を見ていて雪と帰りの心配をしていたのがたぶん自分だけだろうなと思っていたときよりは、比率は高いかもしれないが。
サンガイアの方々はそこに自然と手拍子をおこし、ダンスは躍動していた。サンガイアはそこに産まれ、育ち、欠片を残しつつ繋がり、そして、ここにいるのだということを、しみじみ味わっていたのがこの時間だった。
「5年前と、(4年前と)今と」
サンガイアがつくばカピオでホームゲームをおこなうのは、これが5シーズンぶりである。前回は2014年2月、関東に大雪が降った週末であった。今回、土曜日の試合が終わってから、カピオ界隈でも若干小雪が舞ったという。小雪が舞った、風情があった、くらいで終わってよかったと思っている。
土曜日のサンガイアは、これまでになかったんじゃないかと思うくらいにいろいろ仕掛けて、しかし及ばなかった。ただ、非常に見応えとたのしみを日曜日に繋ぐようなそんな試合展開だった。日曜日は、前日に非常に勢いのあったきんでんとの対戦だった。いろいろなことがあった中で、全員の力を結集させて、そして勝利を収めた。
ブイリーが贈呈されるヒーローインタビューに指名されたのは、急きょキャプテン代理代理をも務めた(試合終了のサインをしてた)奥村。5シーズン前のカピオを識る数少ないひとでもある。
インタビューで5年前のことを聞かれ「あのときは頼りになる先輩がいてついていったが今は上の人もいなくなり」的なことを…あれ?
ウィニングボールにサインを書いて客席に贈呈…はいつものパターンであったが、このボールは、あのとき=2015年1月11日=と同じように、都澤凡夫前理事長のもとへ、ということになった。その前までは、この時期、先生の誕生日が近いこともあって、たとえばケーキが登場したり、いろいろあったなあと(カピオじゃないときのほうが多かったけど)
もっともっと
カピオの斜め向かいには、サンガイアが事務所を構えているデイズタウン(ショッピングセンター)がある。今回わたしはそのちょっと先に宿を求め、日曜の朝は朝っぱらの散歩に精を出した(そのあと眠くなったのだが←)。デイズタウンにはサンガイアロゴの入った自動販売機があって、久しぶりに年会費130円を投入してなにか買った。デイズタウンには今回のホームゲームを示す幟が立っていて、ああそのおおきな駐車場で夏に盆踊りをしているんだなあサンガイアなどと物思いに耽ったりもした。
チームの日々は繋がっている。この時期に、ほんとうに久しぶりにカピオで試合がおこなわれ、そこでひっくり返されたいくつもの箱の中で泡にのまれそうになっているのが今の自分である。これからのサンガイアがだんだんチームとして成長を遂げていくのだろう(それを実感する頃にはシーズンが閉幕に向かってしまうという懸念はあれど)。
いろんなことがじわりと胸に去来した。もっともっと素敵なチームに。そんな祈りの場所にもなるのだ。カピオという場所は。
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