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RedHood:Outlaw(2016-)#31 感想

本文解読しましたのでRH:Oの感想など書きます。ネタバレ注意。
前回、バンカーとタンチモパッパが立て続けに登場という怒濤の展開を見せましたRH:O。今回とうとうアンダーライフ編が一区切りです。

なお表紙のような出来事は特に本編ではおきません。マジで表紙で全員やっちまった模様。アメコミではよくあることです。

本編はタンチモパッパから始まります。

so:gotham city. I left you my only begotten son. you chewed him up and spit him out.
(ゴッサムシティ。私が大切なひとり息子を残してきた街。お前はあの子をし貪り食ったあとに吐き捨てた)
so:let's try this again. every prince must have his retinue. a dark trinity. indeed.
(もう一度試してみよう。王子には従者がつきものだ。ダークトリニティ。なるほどな。)

ずいぶん拘ってらっしゃるんですね……

てっきり子供が生まれてハイになってるだけかと思っていたら。
なお次のページではこんな↓セリフも。

so:I knew we'd see each other again, son. but I always thought I'd come to you. a king of my domain--
(また会えると確信していたぞ、息子よ。私が会いに行くつもりだったんだが……ここは王の領地……)
so:supplicant as prince rises to his throne.
(王子の嘆願は玉座に届くだろう)

息子より強火の厨二病患ってやがる……。

jay:you're giving me a headache with all your metaphorical crap, solitary. and you're upsetting my dog.
(てめぇの回りくどい言い方は頭痛が起きそうだぜ、ソリタリー。俺の犬が混乱しちまうだろうが)
さすがのジェイちゃんもどん引きです。

バンカーがカプセルに閉じ込められていたのは、どうやらパッパ(仮)が彼の死を恐れたからのようで、一応
so:I thought I could use miguel to exert better control over my legion of artificial killers, the ones you call mondays!
(マンデイズの制御にこいつが役立つと思ったのに!)
というセリフはあるんですが、役に立つだけでは死ぬのが怖い理由には弱いですし、直後に
so:but I will sacrifice them all if it means neutralizing this threat.
(だが、この脅威をしのぐためならやつらを全員犠牲にしてもかまわん!)
と言ってますので、ただ単にマンデイズの制御に利用しているだけではない模様。今回はその理由が明かされませんので今後の展開に期待です(˘ω˘)

それにしても
so:I call myself solitary-- because only my vision matters. my word is law!
(私はソリタリーと名乗っている。私のビジョンだけが重要だからだ。私の言葉が法律なのだ!)
jay:unfortunately for you-- I' an an outlaw. so your word don't mean cold spit.
(残念だったな……おれはアウトローだぜ。テメェの言葉なんかなんの意味もねぇよ)
ってやりとりがアウトローってタイトルしっかり利いててたまらなく好きです。

そして晴れてバンカーが復活します。おめでとう! そしておはようバンカー!
ネットニュースにも
バンカーの
b:while you never had the most sterling reputation... red robin vouched for you. that's more than good enough for me.
(アンタはあんまりいい評判を聞かないけど……レッドロビンはあんたを信用してた。僕にとってはそれで充分だ)
ってセリフ、たしかネットニュースにもなってたんですけど、New52のティーンタイタンズがあったことになってるので、今後その設定がどのくらいRH誌に絡んでくるのか(˘ω˘)もしやRH誌だけにゅ52と地続きの世界だったりとか。いや、そもそもリバースも一応にゅ52と地続きなんだけど……にゅTT……
でも個人的にはレッドロビンが信用してた人間は信用に足ると言ってくれて嬉しいです。絆の強さっていうか、ティムに対しての信頼が見えるようでカッコイイです(*˘ω˘*)

なおガールは今回もあらゆる場所で大活躍しております。

そして再びタンチモパッパ(仮)と再会し、昔話を聞くことになります。

超常現象的な感じで感覚を共有し過去を"見ている"ので、パッパの特殊能力だと思った方がよさげ。感覚を共有……記憶を共有……? 自分の記憶を他人に見せられるだけなのか、逆も可能なのかは今の所不明ですが、逆も可能ならジェイソンパッパの記憶を奪った可能性もなきにしももにょもにょ。
ですがこの後の展開からして"奪った"というわけではなさそうです。

ところでこのシーンの姐さんめっちゃ格好良くねぇか。
パッパ曰く家族に会うために政府の実験体にされたらしいんですが、その実験に使われた技術がルーサーのものだった? らしくて、ルーサーに雇われた。姐さんが刑務所にカチコミに来たのだそうです。
so:artemis has depths of compassion you will never know.
(アルテミスは優しい人間だ。お前は決して知り得ないことだがな)
so:I thought I was lucky. I was wrong. the desert nearly kikked me.
(私は自身の幸運を喜んだが、間違っていた。砂漠にじわじわと殺されていったんだ)
とのことなので、一見姐さんはパッパを見逃してくれたように受け取れるんですが、これ、そもそも語り手が情緒不安定+犯罪者という信用できない語り手ダブルコンボなので、どのくらい信用していいかはわかりません。ただし姐さん、以前このエピソードが姐さん視点で語られた際は、ちゃんと殺したのかと問うルーサーに対して答える必要が?みたいなことを言っていたらしいので、考えられる可能性としては
・姐さんがルーサーの技術を悪用した研究員だけやった
・やったとみせかけてみんな生きてる
・命令通り全員やったけどソリっちだけ運良く生き残った
の三択かと。

そしてソリっち曰く、砂漠にじわじわ殺されていく過程で
so:["the process merged me with tow other inmates into one being."]
(その過程で、私は他の囚人と融合してひとつになった。)
らしいのですが、このね、三人分の精神が融合しているというのが厄介で、ソリッちはジェイちゃんに身の上話をした後、ジェイちゃんに父親であることを否定されると途端に

so:no! I know what I know! I know who I am! I know--
(違う! 私は知ってる! ちゃんと知ってる! 自分のことを! ちゃんと知ってる! 知って……)
って感じで取り乱してしまいます。ジェイちゃんにも
jay:it's easy. you're out of your mind.
(簡単だ。お前どうかしちまってんだよ)
と言われてしまう始末なので、この情緒不安定感。言ってることを鵜呑みにしてはいけない……(˘ω˘)
なので実は"三人の精神が融合した"というのも"三人の精神が融合したと思い込んでいる"可能性が捨てきれず、ソリっちのセリフはまず疑ってかかったほうが安パイかと思われます。そもそも三人の精神が融合しただけじゃ、他人に自分の過去を映像で見せたり、"遍在性"(R:RHATO25話)なんてものを獲得できるとは思えないので、まだなんか仕掛けがあるだろう。なきゃ可笑しい。

ちなみにソルっちの強火厨二病シリーズ2。

so:I was given power for a reason. to build an empire.
(私が力を与えられたのには理由がある。帝国を築くためだ)
so:an empire I want to give to you, son.
(その帝国を、お前に譲りたいんだ。息子よ)

こりゃとんだ強火の厨二病だぜ!!
ですがこの厨二病、三人分の精神が融合していると本人が思っている(とりあえず疑ってかかる)なら仕方がないことなんですよね。
自意識が不安定な状態なら自己を確立させたいという欲求は当然発生するものです。そして精神が混在していると思っているのだから、自分自身で自己を定義するのは非常に難しく、結局自らの築いたもの、築こうとするもので自己を定義するしかなくなるので、帝国なんてものに走ってしまったのではないかと。
ジェイソンのことをとても気にしているのも、おそらく自己定義の為に息子の存在がとても心強かったからではないかと思います。自分の血を分けた存在、というのは、古今東西自己の存在証明としてとても強い意味を持ちます。なので、息子(と思っていた人間)に、父親であることを否定されてしまったら、あんな風に取り乱すのも仕方がないのかなって……
なにせ足もとが不安定なわけです。ここは読んでてちょっと可哀想になっちゃったよ……その体が本当はジェイちゃんのパパじゃなくても、そう信じることでしっかり立てていたんなら、それでいいじゃないと思ってしまうんですよね。
そもそも犯罪者だからそんな気遣い必要ないと言われてしまえばそれまでなんですけど……
目の前の男が父親であることを否定したジェイちゃん、どういう原理だかわからないんですけど(マジで。なんか説明があったらごめんなさい)バールを後ろに投げて眼前にいるソルっちに突き立てた……?(なおこの時もガールが大活躍した模様)
どういうことなの……?

jay:you hurt a lot of people.
(お前はたくさんの人間を傷つけた)
jay:no one is going to care if you die here on the dirt floor of an abandoned mexican prison.
(お前がメキシコの刑務所でのたれ死んでも、誰も気にしねぇだろうよ)
って言って走り去るあたり、ブレねぇなぁ、と思います。本当に父親だったらどうしたのかな、ってちょっと思ったんですが、迷っても、それは人間だから仕方がないし、迷わなくても、自分が決めたことだから、仕方がないなって思います。
ところでいままでタンチモパッパって読んでたけど、パッパでないのならただのタンチモになってしまうんだが……?
で、ソルっちは最後に
so:can't talk... to your father...that..way...
(伝えられないよ……君の父親に……それ、は……)
と呟くので、やはりジェイパパとは違う存在のようです。
それか、本当に精神が三人分同じ肉体を共有していて、途中で精神が切り換わった(息子にひどいこと言われる直前パッパの精神から誰かの精神が主導権を奪った)のか、遍在というくらいだから、あらゆる場所にソルっちが存在していて、その中にジェイパパがいるのか、あらゆる場所にいるソルっちという存在を三人分の精神が支配していてパッパの精神から誰かの精神が主導(ry

なおこの後、バンカーがブロックで刑務所を砂漠の下に沈めてしまい、ジェイちゃんはバンカーとウイングマンとともにロイぴの墓参りへ。
ゴッサムに乗り込む予定のようです。スーツ姿の三人がマジでカッコイイので見てくださいお願いします。
ミゲルのセリフ:did not see that coming. but hey. the teen titans I knew are no more, so...why not?
(予想外だな。だけど、僕の知っていたティーンタイタンズはもういない。なのに……なぜ?)
にざわざわしつつ(過去にはお前の知ってるTTがいたんだね……)


ジェイちゃんはやらなきゃいけないことがいくつかあるらしいです。だから最初は別行動なのかな。
だけどなにをやるんでしょうか。事前に公開されてた表紙だとペンペンと遊ぶみたいなので、ペンギンとも決着をつけにいくのかもしれません。あとゴッサムだとバットマンの存在を避けて通れないので、仲直りでもしにいくのかしら。やることがいくつかあるっていってるし。しかし、考えを改めた描写が一切ないので仲直り……? となります。
あと正直大衆の流れに逆行して「縁切れば?(真顔)」状態なので、ここで安易に仲直りしたら皆が喜んでる横でひとり派手に舌打ちしてると思います。バットマンはアウトローズや市民の救出よりRHを殴りにいくのを優先したことをまず土下座して謝罪してください。(真顔)

だけど三人で先にゴッサムに乗り込む……三人……誰だ……

お前か。
お賽銭設置してみたのでお気が向かれたらお願いします。続きはないです。

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英語の成績2なりに、アメコミのジェイソン・トッドとジョン・レーン・ケント関係のコミックの感想中心に書きます。よければよろしくお願いします。