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トークン投資家はイノベーター層かアーリーアダプター層

※この記事は、2023.08.16にニュースレター(Link)で配信した内容となります。


なぜ周囲の人々は、セキュリティトークンやネイティブトークンに興味を持たないのか、投資しようとしないのか

 この記事を見てくださっている方は、デジタル化社会やトークン化社会、CBDCや暗号資産など、これからどのような分野が進展するか興味をもっている方がほとんどだと思います。

 そして調べれば調べるほど、グローバルリーダーや金融界、大企業などの動向が見えてきます。

 それなのに、皆さんの周りで
「トークン」
「セキュリティトークン(デジタル証券)」
「ネイティブトークン」
「分散型台帳技術」・・・といったテーマで話が通じるお知り合いはほぼいらっしゃらないのではないでしょうか。



きっと以下の理由があるのでは

1) ブロックチェーンや分散型台帳技術という言葉をきくと、単なる技術の話だと思い、興味がわかない

2) 「トークン」「暗号資産」=「ビットコイン」という連想が起き、「投機的」というイメージが沸いてしまっている

3) ビジネスやプライベートの世界に、「トークン」「分散型台帳技術」というような事柄が影響してくるとは思いもしない→自分には関係ないと思う


 すでにこの業界に興味・関心をもち、調査や投資をしている皆さんは、偶然に「何かひっかかる」ことがあって、ネット検索やSNSでチェックをし始めて、今に至るのではないでしょうか。




イノベーター理論

https://media.mar-cari.jp/article/detail/195

 新しい製品、サービスの市場への普及率を表したマーケティング理論のことを「イノベーター理論」といいます。スタンフォード大学のエベレット・M・ロジャーズ教授が1962年に提唱しました。


イノベーター理論では、普及の過程を5つの層に分類。
・横軸は市場の成長に伴う時間的経過
・縦軸はその製品やサービスを採用するユーザーの数を表す



イノベーター(革新者)

・最初期に製品、サービスを採用するのがイノベーター(革新者)層。
・ イノベーターは情報感度が高く、新しいものを積極的に導入する好奇心を持つ。
・ 割合にして市場全体の約2.5%がこのイノベーター(革新者)であると言われている。

セキュリティトークンやネイティブトークンに投資している方々は、このイノベーターに該当するのではないだろうか


アーリーアダプター(初期採用者)

・イノベーターほど急進的ではないが、これから普及するかもしれない製品やサービスにいち早く目をつけて、購入する層をアーリーアダプター(初期採用者)という。
・割合にして市場全体の約13.5%がアーリーアダプターと言われる。
・ アーリーアダプターは世間や業界のトレンドに敏感で、常にアンテナを高く張って情報を判断し、これから流行りそうなものを採用するので、世間や業界のオピニオンリーダーやインフルエンサーになりやすい層。
・アーリーアダプターはこの後のマジョリティ層に対する影響力も大きい。
・5つの層の中でもアーリーアダプターの攻略は特に重要。

ビットコインやイーサリアム、リップルなどの国内暗号資産取引所でも取り扱っているような暗号資産を保有、調査している方々はアーリーアダプターに該当するだろう。そしてこのアーリーアダプター層の方々が、今後セキュリティトークンや他の実用的ネイティブトークンに興味をもつと、イノベーター層にシフトすると捉えられる。


アーリーマジョリティー(前期追随者)

・情報感度は比較的高いものの、新しい製品やサービスの採用に慎重なのが、アーリーマジョリティー(前期追随者)という層
・市場全体の34%程度を占めるといわれる。
・アーリーマジョリティーはアーリーアダプターの意見に大きく影響を受けるため、アーリーアダプターを攻略することやサービスの合理性が認知される必要がある。


レイトマジョリティ(後期追随者)

・新しい製品やサービスについては消極的で、なかなか導入しないのがレイトマジョリティ(後期追随者)。
・市場の34%程度を占めるといわれる。
・多くのユーザーがサービスを採用している、導入側が多数派だと確証を得てから採用するユーザー層。
・この層を攻略するには、サービス普及率を高めなければならない。


ラガード(遅滞者)

・ラガードは市場の中でも最も保守的な層。
・サービスがただ普及するだけではなく、伝統的、文化的なレベルまでその商品を採用することが一般的にならないと採用しない。
・市場の約16%を占めるといわれる。


上記が「イノベーター理論」の概要となります。

先駆的な「イノベーター」「アーリーアダプター」
その他の「マジョリティ」「ラガード」の間には、
「キャズム」と呼ばれる谷が存在します。


キャズムについては以下を参照ください。


以上

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