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公庫の利率を0.65下げる方法があった

先日は、金融機関(日本政策金融公庫)との面談を行ってきました。

特に気になっていたのが「公庫の創業融資制度」が新しくなったことと、その中に、「ソーシャルビジネス支援」というものがあり、それに採用されると金利が0.65引き下げてもらえる処置があるとのこと。

これはでかい!!!
その「ソーシャルビジネス支援」とはどのようなものかというと、

・ 新規開業しようとする方または新規開業しておおむね7年以内の方であって、社会的課題の解決を目的とする事業を営む方の貸付利率を(基準利率-0.65%)に引下げてくれるというもの

空き家問題、若者離れ、高齢化…。鳥羽市でも様々な社会課題が深刻化する中、ビジネスを通して解決を目指す「ソーシャルビジネス」という選択肢が広がっています。収益を上げながら、社会貢献も実現という可能性を秘めたビジネス形態で、まさにこれはぴったり。


近くの海女小屋

そもそも民泊を始めるきかっけは、「地域の高齢化&空き家問題」から生まれた話だったし、鳥羽市の創業支援補助金の採択も、「空き家問題の解決」という社会問題がテーマであったこともあり、商工会議所さんがまたまたこの公庫さんの情報を教えてくれました。本当に助かります!

しかも、知らなかったのですが、公庫の創業融資という制度は、この2024年かなり良い条件に変更されたようです。

2024年4月から、日本政策金融公庫の創業融資制度が大幅に見直され、これまでの「新創業融資制度」は廃止され、代わりに「新規開業資金」という制度が導入されています。主な変更点として、融資限度額が従来の3,000万円から7,200万円に拡大され、運転資金の返済期間が7年から10年に延長されました。また、据置期間も2年から5年に拡大され、資金調達の柔軟性が向上しています。

またサラリーマン副業にとってうれしいのが、基本的に「担保が不要」であること。

これは、創業者や中小企業の支援を目的としているため、担保を持たない事業者でも融資を受けやすくするためらしく、特に、創業時の資金調達が困難な場合でも支援できるよう、無担保・無保証人での融資が行われることが多いみたいです。

おーそれは、うれしい。家族や親せきに依頼しなくて済む・・・

ただし、審査状況に応じて、担保や保証人が必要になるケースもあり得るらしいですが、基本的には柔軟に対応してもらえる、ようなことを公庫さんは仰ってました。

補足までに、違いをまとめておきました。

日本政策金融公庫と民間銀行の主な違い

  1. 役割と目的
    日本政策金融公庫:政府が出資する公的な金融機関で、中小企業や創業者、農業者など、民間銀行では融資を受けにくい事業者に対して資金を提供することを目的としています。政策的な役割を果たすため、社会的な意義を重視します。

    民間銀行:営利目的の金融機関で、企業や個人に対して資金を提供し、利息収入や手数料収入を得ることが主な目的です。リスクと収益のバランスを重視して融資を行います。

  2. 融資条件
    日本政策金融公庫:創業者や中小企業に対する融資において、比較的低金利で無担保・無保証人でも融資を受けられる場合があります。また、自己資金が少なくても融資を受けやすい制度が整っています。

    民間銀行:融資を受ける際には、担保や保証人を求められることが一般的で、金利も日本政策金融公庫に比べるとやや高くなる傾向があります。また、自己資金や事業の信用力が求められることが多いです。

  3. サポート体制
    日本政策金融公庫:新規事業や創業者向けに、スタートアップサポートプラザなどで、融資に関する相談やアドバイスを提供し、地域経済の活性化を支援します。また、長期間の返済プランや据置期間を提供することがあります。

    民間銀行:民間銀行も融資の相談窓口やビジネスサポートを提供しますが、基本的には収益性を重視し、事業リスクの分析に基づいた融資判断が行われます。

  4. 審査の柔軟性
    日本政策金融公庫:政策的な意図から、創業初期の事業者やリスクの高い事業に対しても、社会的な意義や将来性を重視して融資が行われることがあり、審査は比較的柔軟です。

    民間銀行:収益性や信用力を重視するため、厳しい審査基準を設けており、信用情報や過去の実績が重要視されます。

  5. 資金の用途
    日本政策金融公庫:政策に基づいて、創業資金、設備投資、運転資金など幅広い用途に対応しており、特に中小企業や農業、福祉事業など、特定の分野に対する支援が強調されています。

    民間銀行:多様な資金用途に対応していますが、通常は、事業計画や事業の信用力に応じた融資が行われ、利益を上げやすい分野に注力する傾向があります。

このように政府系銀行と民間銀行には異なる性質があり、この両者をうまく活用すると、資金計画も楽になってくると思いました。

ただし、このような金利を約0.65引き下げてくれる(半分にしてくれる)ためにはそれ相応の資料を提出して認可される必要があり手間も多くかかりますが、これも自らの学びと経験と思って進めるとそれほど苦ではありません。引き続きオープンに向け課題をクリアしていきます!


山と海に囲まれています!


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