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5年間のインドネシア駐在から帰国しました

インドネシア、と聞いてバリを思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。または、バリがインドネシアだと知らなかった!なんてことも 笑

私は、2014年〜2019年3月の5年間、会社のプロジェクトとしてインドネシアへ5年間駐在をしていました。

この間、様々なことがありましたが多くの方に助けていただき、なんとかここまでやってくることができました。人の優しさとありがたさを身をもって知ることのできた、とても貴重な経験でした。

ここでは、そこでの勤務内容や経験したこと、感じたことをまとめました。

そもそもインドネシアはどこにあるのか

インドネシアと聞いてもピンとこないかもしれません。私自身、赴任が決まったときにはインドネシアの地理がよく把握できていませんでした。

以下にインドネシアの地図を示します。羽田からだと飛行機直行便で7時間程度です。時差も2時間なので、時差ボケはほとんど感じません。

 引用元:http://www.aquanotes.com/worldmap/asiamap.html

インドネシアでは何語を話すのか

インドネシアでの共用語はインドネシア語です。世界でも習得しやすい言語のひとつと言われており、英語に似た文法をもっています。

例文:
Nama saya Daiki.  (ナマ サヤ ダイキ)
私の名前はダイキです

習得しやすい理由としては、以下が考えられます。
・アルファベットなので読みやすい
・声調もないので発音もシンプル
・過去形や未来形などがわかりやすい(”昨日”、”明日”、”さっき”などの単語を追加するだけ)

このように、少しはインドネシアに慣れていただいたところで、私の勤務環境を紹介したいと思います。

日本人1名の島で働く

上の写真がまさに私の勤務地です。首都ジャカルタから飛行機で4時間。そこからプロペラ機に乗り換え1時間の離島です。

このプロペラ機は一日一便!貴重な交通手段でした。
(今ではそれも減って、週3〜4にも)

船での移動も可能です。ただし島までは一晩。嵐の場合は欠航になることも(゚∀゚)

こうした島で、日本人は私1名でした。現地の従業員とのコミュニケーションはインドネシア語。

最初の約1年間は、話の内容もわからず辞書を片手になんとかコミュニケーションをしていました。会話中に調べたり、会話後に気になった単語の「音」を覚えておき、それを元につづりを予想して調べたりもしました。

全くのゼロからの立ち上げ

(写真提供:DysPhoyography )

私の仕事は、ある加工場を管理することでした。そこに必要な原料を調達しなければならない。私たちは、そのサプライヤー探しから始めました。

初めての地で、日本人が私1名の地で、毎日毎日訪問しては交渉を繰り返してきました。しかし地元の方はなかなか売ってはくれません。

私のインドネシア語がまだまだ不自由でしたし、インドネシア人スタッフに同行してもらっても地元の方の信頼を得るのには時間がかかりました。

やっとの事で手に入れても品質が安定せず、何度もなんどもサプライヤーに私たちの求める品質を擦り合わせに行きました。

日系企業ならではの品質管理を売りにして、それに共感してくれるサプライヤーとの関係を構築していく。その積み重ねの日々でした。

そして、ようやく安定した数量が手に入るようになったのが、開始4ヶ月後。こうして安定生産の土台ができたのでした。

不安定なインフラとの戦い

水道をひねれば水が出る。スイッチを押せば電気がつく。そのような日本では当たり前のことが、この島ではまだまだ不安定でした。

停電はほぼ毎日、断水は月1。一週間水道をひねっても水が出ないことも。

仕方ないので、川に水を汲みに行ったりもしました。電圧も安定せず加工機械もすぐに不具合が発生。

このような不安定なインフラと毎日のように戦っていました( ´∀`)

エネルギーにあふれたアセアン!インドネシア!

まだまだ書ききれない!だが、まずは私たちのインドネシアプロジェクトはこのように始まりました。

インドネシアは建国後わずか70年余り。まだまだ必ずしも環境が整っているとは言い難いけれど、経済が爆発的に拡大している勢いは感じられます。

人と人の繋がりがとても強く、いつも多くの方に助けられてきました。おかげでここまでやってくることができたし、そこがインドネシアの魅力のひとつだと思う。

恵まれた環境でなくても、支え合って強く行きていく。キラキラめを輝かせながら強く行きていく。それがアセアン。インドネシア!

最後に、職場から見えていた海。この綺麗な海にいつも癒されてていたのだー!

最後までお読みいただきありがとうございます。皆様のスキがはげみになります!いただいたサポートはありがたく書籍の購入など今後のnoteに活用させていただきます。