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2020年にやったことまとめ

2020年は自分を取り巻く生活環境が激変したため、例年はできなかった実験的なことを多く行った。本記事ではそれらをまとめてみたいと思う。


■ ビデオ会議用のフィルターを作ってみた

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在宅勤務でビデオ会議の需要が急増。zoom飲みなどプライベートでもビデオ会議を使うことがわかったため、そこで使えるビデオフィルターを作る技術を習得。25個ほどリリースした。


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僕らしいふざけたもの(上は十一面観音になれるフィルタ)から、本当に便利と思われるもの(手を挙げると光が付き、音なしでも注意を引ける)

まで色々作ったが、「小顔になりすぎる」というふざけたものが世界中で1000万人以上に使われるという大ヒットになった。なんでだ。


フィルタの総アクセス数は12/25現在で1348万回。利用回数も1000万回を超えており、62万回以上シェアされた。信じられない数だ。

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大ヒットしたのは嬉しかったが、snapchatはエゴサができず有名アカウントの数例しか実際に使っている姿は見られなかった。残念。


■ ARでリアル空間に自分のコピーを投影してみた

AR技術もスマホと連動して簡単に試せるようになってきたため、自分をスキャンした3Dモデルを現実空間に投影する遊びをした。

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おもしろいし、アイデアを盛り込めばアート作品(リアルあつまれどうぶつの森、とか)ができそうだったが、他にもやりたいことがたくさんあったため、基本的なAR技術を得た時点で一旦終了。


■ タイでスタンプが流行

去年発売し、LINEのカスタムスタンプコンテストアイデア賞を受賞した「長いもの」スタンプ。海外でも当たらないかなーと下心で中国語、タイ語版も出していたら突然タイでヒットした。

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1日で10万回以上使われ、収益もたくさん入ってきた。やはり自分がコンテンツを当てるパターンは「シュールでバカ」しかないのかもしれない。

ちなみに上のツイートの「5555」はタイで「wwww」の意味。


■ 週刊少年ジャンプの表紙に絵が載った

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集英社とワンピースの共同LINEスタンプ企画に参加。
運良く僕の下手すぎるスタンプも選ばれて、小さいがジャンプの表紙にカラーで載った。他の作家さんと比較すると、位置も非常に運が良かった。

漫画家ではない僕の絵がジャンプの表紙になることはもう一生無いはずなので貴重な経験だった。

■ Tシャツを作ってみた

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映像、画像などもともと得意なジャンルばかりやるのもいいが、苦手なことも自分に課さないと能力が鈍化して行くかもしれないと思い、別ジャンルも試すことに。

2007年にスーツ以外の私服を全部捨ててしまっている僕は、現代人の誰よりも服についての知識がない。(13年間スーツとYシャツ以外購入していない)

そこでわからないものの筆頭である洋服を作ってみることに決め、とりあえず Tシャツを100枚ほどリリースしてみた。


その結果、

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・人はどんな服なら着て良いと思えるのか?
・布地も買う時の重要なファクターらしい
・スタンプと違い主張は抑えすぎるくらいにしないと他(アクセなど)とコンフリクトする
・ワンポイントが付加価値として想像以上に大事
・ユニクロのTシャツはめちゃくちゃ安く、数百円らしい(知らなかった)

のような目からウロコの知見がたくさん得られた。数十枚売れてやや売上も出た。物販を作っているメーカーさん2社から「うちで作りませんか?」というオファーDMも頂いたが、やはり服は向いていないので次に面白いネタTシャツを思いついた時まで一旦封印とした。

おしゃれなTシャツ屋さん(suzuri)


■ 音楽を作ってみようとしたが失敗

失敗したことも書いておきたい。

以前から興味があったが手を出せていなかった音楽制作をやってみようと思い、机に置けるキーボード、DAWソフトウェア、オーディオインターフェースなどを購入。8万円ほど。

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ところが、もともと得意な映像ジャンルと違って基礎知識が無さすぎるため、最終アウトプットに行き着くまでのハードルが大きく、なかなか思うように作品を出せない。

同時期にビデオ会議フィルターが大当たりしたのもあり「今はビデオフィルターに注力すべきでは…」と自分に言い訳してしまい、きちんと取り組むことができなかった。弱い精神力。

機材に8万も初期投資しているのにきちんと取り組めないのは、本当にダサい。自分の中でお金の重要度が下がっているのもあるが、音楽はいつかリベンジしないといけない。


■ テトリスを本気でやってみる

全くクリエイティブではないが、テトリスが強い人と対戦したのをきっかけに「自分は本気を出したらどこまで強くなれるんだろう?」と確かめるため、eスポーツとしてしばらく本気で取り組んでみた。

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これまでは我流でそれなりの強さ(TETRIS99でVIP1位を時々取れるくらい)だったが、それ以上の強さになるためには様々な過去の偉人の戦略を学習しないと勝てないことがわかり

・NEXTをきちんと5つ見る
・相手の盤面を見る
・開幕テンプレートの暗記(DT砲、TSD、パフェなど)
・中盤ドネイトの暗記(階段、ST積み、STSD、STMBcaveなど)
・回転入れ(T-spin)とパターンの学習
詰めテトリス問題集を解く
・全てTスピンのみで消していくよう技術修練
・中開け、端明けRENの習得(4列REN問題
・最適化(最短ボタン数で正確な位置にテトリミノを落とす技術)
・先行入力(NEXTを数個把握し、今のテトリミノが落ちきる前に次のコマンドを入力する技術)
・自分にあったコントローラーを整える(PS4コントローラーをswitchで利用)

などを習得。

・・・習得したが、飛び込んでわかったのは完全に才能依存&スポ根の世界だった。卓球マンガ「ピンポン」を思い出す反射神経の戦い。おそらく人間として肉体性能のピークは23歳位だろう。僕は41歳である。

ぷよテトのレートは二ヶ月で13000ほどまで上がったが、明らかにそこに壁がありそれ以上強くなることはできなかった。

ちなみに、レート世界一(50000)のあめみやさんと対戦した動画がこれ。僕が左。瞬殺である。

次元が違いすぎて「僕には才能がない」ということがわかるだけだった。自分が上達したからこそ、今後10年修行をしても勝てないとわかる。ピンポンでいうと「アクマ」の役回りである。

ただ僕は学習すること自体が好きなので、「学習→強くなる」というループは非常に脳が喜んでいる感じがあった。


■ 前澤さんみたいにモノを配るとどうなるか見てみた

もともと運が良い僕だが、11月に超品薄のプレイステーション5が二台も買えるという事件が起きた。

せっかくなので、前澤さん(お金配りおじさん)のようなRTプレゼント企画をやるとどうなるのかを知るための勉強代として1台をプレゼントしてみることにした。

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知人に当たってしまうと出来レース感が出てしまうので、きちんと抽選システムでランダム抽選。知らない方に当たった。

1週間実施した結果、僕の写真を盗用したツイートが大量に登場したり、「このツイートは個人情報収集目的で実際にPS5はプレゼントしていません。騙されるな!」という謎の注意喚起が登場したりした。彼らは何と戦っているのだろう…。

RTは5700人くらいが参加してくださり、フォロワーは4000くらい増えた。

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前澤さんの拡散(300万人参加)に比べるとものすごく少ないので、やはりお金には力があるのだろう。

当選者にプレゼントした後もフォロワー数値は大幅減にはなっていないが、まだ一ヶ月しか経っていないのでこのままじわじわと減って元の数字まで落ちて行くのかもしれない。何より、活動するたびにフォロワーの下落が見えるというのが気持ち的には良くない。

お金配りおじさんも、この落ち方を見て「連続してお金を配り続けるループ」に入ってしまったのかな、と実感した。

ちなみに後日、信じられないことに3台目のPS5が当たった。僕の人生にはこういうダメ押しがよくある。こちらはプレゼントせずRT企画に反応してくれていた知人に定価で譲った。

良すぎる運は、なるべく自分の周りの人に譲渡していこうと思う。


■ クラフトボスのCMに僕秩を使っていただく

サントリークラフトボスのCMが昔のインターネットを振り返るテーマで、僕秩も少しだけ取り上げていただいた。(2:43~あたり)

ありがとうございました。もう20年近く経つと思うと感慨深い。


■ 3Dスキャンをして日常をデータ化しまくる

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iPhone12PROを入手後、LiDARを使った赤外線センサーで手軽に3Dスキャンができるようになったため、初めてデジカメを入手した20年前のような勢いで、手当たりしだいに身の回りのものを撮影している。

デジカメを入手した2001年は一日160枚(パッテリーが切れるまで撮り続けると決めていた)、年間50000枚くらいの写真を撮り、写真素材サイト「僕の見た秩序。」まで作成するというハマりっぷりだったが、今回の3Dスキャンも既に数百点以上のデータが溜まっておりまだ飽きそうにない。

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例えばこちらは消えゆく公衆電話とATM。空間を部分的に切り取るので壁の裏が見えてしまうのが面白い。

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これはビルの階段。「今、自分が降りてきた階段を真横から見られる」という感覚はこれまでに感じたことのないものだった。感動。しかもVRゴーグルを利用するとこの内部に入るような体験もできるため、激変して消えゆく2020年の街の記録をたくさん残しておこうと思う。


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ちなみにこちらは18年前にデジカメで撮った無加工写真(大学の教室)。暗い。ブラウン管分厚い。こういう何気ないものがいつか思い出に変わるんだろう。


■ 作ったまとめが2020年のtogetterベスト30に入る

5月に大阪万博のロゴパロディをまとめたものが話題になり、トゥギャッターの年間ベストまとめ30にノミネートした。

現在グランプリ投票も受け付けているようなのでよろしければ清き1票をぜひ。


■ noteに投稿してみる

そしてラスト。この記事はもともとはてなブログに書いていたのだが、せっかくなのでもっと新しいことを試してみようと思い、初めてnoteに投稿することにした。

「2020年に初note投稿なんて遅すぎだろ」という感じだが、なんと久しぶりにアカウントにログインしたら「noteをはじめて6周年記念!」と書いてあるではないか。

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過去の僕はnoteデビューしていたのか?
わけがわからず調べてみると、6年前、2014年4月にたった一言だけ投稿していた。


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うんちょ、と。

バカなのか?と思うが過去の自分がやったことなので仕方がない。それにしても「うんちょ」である。当時僕は35歳。ちょっとキツすぎるし、夜10時前にどんな顔でこれを書いていたんだろうか。いずれにせよ、うんちょのおかげで「僕のnote歴は6年」ということになった。





ということで、ヨシナガが2020年やったことの振り返り記事でした。来年も楽な方に逃げず、いろいろな新しい挑戦をしていこうと思います!


(noteの機能を使ってみたいので、少しだけおまけで読書、ゲーム、その他を書いてみます)


■ 良かった本やゲームなど

ここでは読んだ本や遊んだゲームなどから、ひっかかりのあったものをいくつか並べてみます。

資本主義の限界を書いた本で、マルクスの記述が少し長過ぎることを除けば非常に興味深かった。

バカ、アホ的なテーマの本もいくつか。知性の格差と分断の話、規制の枠組みを突破するアホの話など。『バカの研究』はフランス語の訳本なので、だいぶ「バカ(Connerie)」のニュアンスが違い、日本語で読むのは厳しそうだった。

すごいコストをかけて絶滅動物を保護するも、もうそれを返せる環境がなくなっていたり、遺伝子だけ保存しても文化(親が子に教えるカラスの言語など)が消失してしまって意味がないのでは?という問題を問う本。動物園なんかも含めて全ては人間のエゴだと思うが、感情やお金の損得も混ざってくると問題は複雑になるんだろうな。



10年前のリメイクだが、個人的に応援しているシリーズなので、なんとか売上が増えて新作「シレン6」が開発されますように…。

本文でも触れたテトリス対戦ゲーム。12月に2が発売になったが、全体的に重いため、今からやりたい人は安い1でもいいのかもしれない。


大ヒット作は興味がなくても基本的に触れてみることにしている。どれも名作だった。激しい戦闘などで3D酔いすると「あれ?コロナかも?」と思ってしまうのが2020年っぽかった。


■ 植物を育てようとしたが全滅

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在宅時間が増えたので植物を育ててみようと思ったが、巻いたハーブの種はすぐに枯れた。

秋以降、玉ねぎから芽が出て巨大化して歓喜したがすぐに弱ってしまった。12/25現在毎日水をやっているのにぐったりしている。

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植物が育った試しがない。「才能がない」という言葉を強く感じる。


■ バズったツイートとか

概ね10000いいねを超えたツイートは以下。自分のコンテンツでバズらないと意味ないのに…。


ということで、ここまで読んでくださった皆さんありがとうございました。2021年もよろしくお願い致します!




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