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ALGS Year3 Split1 Playoffs出場チーム紹介

ALGSも紆余曲折を経てYear3、久々の世界大会であるスプリット1プレイオフまであと1週間を切りました。

今回のプロリーグでは人気ストリーマーの参戦や有名選手の移籍、チーム解散・結成等の色々で話題には事欠かず、配信のコメント欄を眺めていると新規視聴者もいくらか増えてきたように感じます。

そこで、スクリムも毎日観戦…とまではいかずとも、それなりにAPEX競技シーンを追い続けている私が知る情報から、今度のプレイオフに出場するAPAC North10チーム+海外リージョン個人的注目チームをざっくりまとめてみました。
最近競技シーンを見始めたり観戦する時間が無かったりでチームや選手について詳しくない方でも、来たるプレイオフをより楽しむ一助になれば幸いです。


FNATIC(FNC)

YukaF,MatsuTasu,Meltstera
Year2の予選からプロリーグに参戦した元BKGK(バカガキ)が一気に成り上がり、今や世界3位FNCの看板を引っ提げてプロリーグ堂々の1位抜けとなった。
火力・キャラコン・IGLの3拍子揃った世界最高峰プレイヤーと称されるYukaFを筆頭に、チームとしてもコミュニケーションの質が段違いに高いと評価される文句無しの優勝候補。
大会中の修正力に長けており、これまでの世界大会では必ず決勝進出しているものの、毎回ボーダー芸に苦しんでおり、今度こそジンクスを破れるかに注目したい。

NORTHEPTION(Nth)

ReyzyGG,satuki,taida
今スプリットの予選組ではあるが、招待組の強豪チームをも凌駕する高火力の徹底した外ムーブで2位に食い込む躍進を見せた。
それぞれが元FC、元uC、元NEVISと実力あるチームの出身で、結成以来右肩上がりに成長し続けている。
taidaのウィングマンの精密なエイムは公式配信で度々抜かれており、オフライン環境でも会場を沸かせる起爆剤として期待される。

Crazy Raccoon(CR)

Ras,Parkha,Whisper
言わずと知れた国内人気トップチーム。
Ras以外の選手コーチ陣は総入れ替えとなったが、韓国のライバルたちの加入がフィットした結果、リージョンファイナルで悲願のAPACN初優勝を掴んだ。
今回のプロリーグをバンガ環境に染めたチームであり、構成とムーブの噛み合いに相当な自信が見て取れる。
これまで結果を残せていない世界大会では3度目の正直となるか。

ENTER FORCE.36(E36)

Aimbot,YunD,ahn2e
移籍が多かった韓国人チームの中で唯一Year2から継続しているメンツであり、練度の高さから安定してポイントを積み重ねてきたチーム。何気に今回が初世界大会となる。
Aimbotのクレーバーはあまりにも有名で、持つだけで無限の可能性を感じさせられる。
昨年末はチームで来日してファンミーティング学校での職場体験を開催したりと幅広く精力的に活動している。

PULVEREX(PVX)

Ftyan,saku,ShunMi
昨年にUNITEからチーム名を改称して以降、世界4位やデュオでの勝ち抜きを見せたその実力はさることながら、一方でFtyanのハイドマッスルポーズなどネタ的な面でも何かと注目を浴びる機会が多く人気も高まってきた競技古参勢。
元Floraから加入したクリプトの名手であるShunMiもほとんど違和感なくフィットして練度に磨きをかけている。
安置へのアプローチの精度が非常に高く、気が付いたらいつも上位に食い込んでいるような中入りムーブが特徴であり、日本の競技シーンが培ってきた研究の成果を象徴している。

Flora(FLR)

Pinotr,Yudu,MiaK
Year2スプリット2プレイオフでは別チーム同士で渡り合った元FENNEL、元DETNATORのメンバーからなるドリームチーム。
APACNで複数の大会の優勝経験を持つPinotrを筆頭に、個々で非常に高いファイト力を備えながら全員がIGL経験もある異色の組み合わせで、連携面も今後に向けてまだまだ伸び代が感じられる。
世界大会前のスクリムではひたすら初動ファイトを続けており、本番までにランドマークを勝ち取れるか、そしてムーブはどのようになるか注目。

fun123(FUN)

KaronPe,Obly,dr1p
長きに渡りAPACNのラスボスとして君臨していた元T1→Riddle→αDは解散となったが、新たに経験豊富な元FOR7のdr1pを迎えた現在もその強さは充分に残っている印象。
隙を見せないエリアコントロールと軍隊のように一糸乱れぬ連携が魅力で、他のどのチームでも全滅不可避と思われるような状況でもチャンピオンへの方程式を導き出してしまう。
新体制に入ってから絶対的な存在ではなくなったものの、それでも世界大会上位の有望株と言えるだろう。

GANBARE OTOUSAN(GO)

Dogma,Jusna,Junghee
元REJECTのメンツを主体として結成した韓国人チーム。
APACNにおいて優勝経験があり、現在はアマチュアながらコーチにMandiも継続して就いており、元FOR7のJusnaを迎えて盤石な体制でプロリーグを勝ち抜いた。
世界大会のスクリムでも好調な様子で、前評判を大きく超える成績を叩き出す可能性も大いに有り得る。
チーム名の由来は韓国で人気な新潟のパック酒と言われている。

FC destroy(FC)

HummerDrill,yukaPEROdator,UmichanLoveti
ホライゾンとPADの強みを存分に発揮する元祖破壊ムーブのチーム。
過去の世界大会では海外の強豪チームに全く引けを取らないバチバチのファイトを披露して衝撃を与えた。
好戦的なIGLのHummerDrillと双肩する火力サポートのyukaPEROdator、そして長らく定まっていなかった3人目として加入した元uCのUmichanLovetiだが、先日のえぺまつりソロアリーナエキシビションに優勝するなどコンディションの仕上がり具合が窺える。

GHS Professional(GHS)

Raygh,Karaaju,KinokoGenji
元GTSのメンバーを主体として結成したチーム。
ALGSの参加資格年齢ギリギリである最年少プレイヤーKinokoGenjiを擁してプロリーグを戦い抜き、プレイオフ進出最後の1枠を掴んだ。
Karaajuは昨年開催された非公式大会FFLGGCにてあれる選抜チームのメンバーとしてオフライン経験を積んでおり、FLRのYudu、FCのUmichanLovetiとは当時の即席チームメイトという縁もある。


ここから海外勢

TSM

ImperialHal,Reps,Verhulst
渋谷ハルやCrylixも所属しており日本にもファンが多いNAの強豪チーム。
世界中の人気、アンチを一身に背負いながらも、どんな環境の変化にも対応してストイックに勝利を引き寄せ、世界大会決勝常連であり続ける姿はプロ中のプロと言える。
ImperialHalのブチギレIGLはもはや名物であり、気になる方は大会公式配信TwitchのコマンドセンターでVCを要チェック。

DarkZero(DZ)

Zer0,Genburten,Sharky
PAD世界最強と評されるGenburten擁するYear2プレーオフ及びチャンピオンシップの完全覇者。
Year3から地域をAPACSからNAへ移し、プロリーグでは一時苦戦したがリージョンファイナルで盛り返し、やはり世界大会へ帰ってきた。
APEXは運ゲーと揶揄する声を一蹴するようにチャンピオンへと収束させていくZer0のIGLにも注目。

Fire Beavers

9impulse,taskmast33r,ojrein
元ZETA DIVISIONのメンツを主体として結成したEMEAのチーム。
ロシア人とベラルーシ人で構成されており、Year2チャンピオンシップでは国際情勢の影響で決して万全とは言えないコンディションであったが見事決勝進出。ウクライナへの激励メッセージを会場に掲げ反響を呼んだ。
Year2では成績の振るわなかったプロリーグを今回は上位通過しており、プレイオフでのさらなる活躍が期待される。

Pioneers(KCP)

Gnaske,SirDel,Max-Strafe
Year2の世界大会で2度の決勝進出を果たし名を上げた元GMT Esportsのメンツを主体として結成したEMEAのチーム。
FLRのPinotr(当時FL)とはランドマーク争いで思いがけず親交を深めた仲であり、約半年ぶりの再会となる。
先日発表された情報によると、メンバーのビザの問題に備えてFURIAからPandxrzをレンタルしサブ登録したとのこと。前回のチャンピオンシップでも他チームからのレンタル選手と組みながら5位という好成績を残したため連携面でも心配は無さそう。

Moist Esports(MST)

Emtee,Wxltzy,PryCyy
Year2チャンピオンシップではTeam Burger(バーガー)というキャッチーな名前とアイコンで決勝進出し注目を集めたAPACSのチーム。
DZなき後のAPACSを牽引する存在感を発揮し、リージョンファイナルでは3連チャンピオンを獲得して少ない5枠を勝ち取り今年もプレイオフ進出を決めた。
ちなみにDZのSharkyも元バーガーである。

EXO Clan(EXO)

Killoposz,Dexter,Z1CKKY
MSTと同じくYear2チャンピオンシップ決勝に名を残したAPACSのチーム。
APACSチームの特徴としてライト武器やアサルトライフルの火力が高いことが語られているが、EXOもその例に漏れず申し分ない火力を備えており、さらにチャンピオン率も比較的高く、オフラインでも揺るがない勝負強さがあるため優勝争いに加わる可能性もある。
ちなみに過去はTomYumKung(トムヤムクン)という名前で鍋に浸かった可愛らしいエビのアイコンのチームだった。


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