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【準備編】デスクワーカーの京都マラソン3ヶ月チャレンジ

京都マラソン2024が翌日2月18日に開催される。
昨年に職場の先輩から誘われて約3ヶ月間、マラソン素人のデスクワーカーが取り組んできた練習や装備の内容を記録に残しておく。
基本的に運動嫌いな自分がマラソンやランニングならライフワークとして続けていきたいと思えるくらいハマっている現況があるので、今後の新規さんに向けて少しでも知識や経験を共有して助けになれればとも思う。



プロフィール

27歳の事務職でいわゆる社内ニート。勤務中は階段5フロア分も歩けば上出来なくらいほとんどデスクに張り付きっぱなし。学生時代の運動経験はそれなりにあるものの卒業後はさっぱり。数か月に1回、職場の誘いでフットサルなどを遊ぶ程度の運動頻度。健康診断では肥満と正常の境界線に位置している。
ある日職場の先輩から「京都と大阪どっちが良い?」と聞かれ京都と答えたら京都マラソンへの抽選エントリーを強制された。大阪と答えたら大阪マラソンだったらしい。当時はまだ現実味がなく半分冗談でエントリーしたら見事当選してしまったため気持ちを切り替えて練習を始めたのが10月末頃。目標はひとまず初心者の第一関門とのことでサブ5(5時間)に設定したが、ネットで調べれば調べるほどフルマラソンの過酷さと必要な練習量に震えあがった。

主な装備品

ランニングシューズ ミズノ WAVE RIDER 27

最初期に購入。スポーツ用品店の店員と相談したところ、初心者のマラソンではとにかくケガのリスクを低減するためクッション性を重視して、なおかつ柔軟性も兼ね備えているというこちらのモデルを購入。
店舗には足の形状を測定してくれる機器もあったため、自分に適したインソールも追加で購入してその場で取り付けてもらった。
普段はタウンユースのスニーカー派だが、たしかにこれは長距離走り続けるためにちゃんと専用のものをケチらず買わないとな…と思わされるような履き心地の良さで、ちょっとやそっとの距離では足が痛まない安心感がある。

ランニングタイツ ワコール CW-X GENERATOR MODEL 2.0

2、3回ほど練習した後に購入。下半身の広範囲を着圧でサポートしてくれるアイテム。これを着用して以降は練習での痛みが軽減されて走行可能な距離が飛躍的に伸びた。個人的にはシューズの次に重要性が高いと思う。
サイズ選択や着用部位ごとの位置決めには注意が必要で、適切に着用しないと効果が減少するとのことでこちらもスポーツ用品店で相談しながら購入することをおすすめする。参考までに、身長170cm体重73kgの小太り体形で普段はL~XLのゆったりめ服装な自分でもMサイズを選択した。試着時は「え、これ本当に履いて良いの!?」ってくらい入りがキツく、それでもしっかり着用すれば意外と普通に歩けるような感覚。

ランニングインナートップス ワコール CW-X JYURYU TOP

11月末に母から誕生日プレゼントで支援してもらった。タイツほど着圧感は強くないが、やさしく姿勢を正してくれつつ腕振りの妨げにはならない絶妙なアイテム。何気に汗を拭いやすいのもポイント。
こちらもMサイズを選択した。

骨伝導イヤホン Shokz OpenRun Pro Mini

これも母からの誕プレ。太っ腹すぎる。健康のために運動始めたところを応援したくてとのこと。本当にありがとうございます。
骨伝導は初体験で、音楽を聴いているのに周囲の環境音、自転車や歩行者の音まで明瞭に聞き取ることができるのは衝撃だった。たまに職場の同僚と練習するとき以外は一人きりなので、ノリの良い音楽や適当なポッドキャストを流しながら練習に取り組むスタイルを確立できたのは飽きずに続けられる一つの要素と言えるだろう。車の通行が多い環境ではボリュームを上げてもかき消されがちなので公園や河川敷のようなランニングスポットが近い人におすすめ。

ランニングソックス (左)Tabio レーシングラン・プロ (右)YAMAtune Spider Arch

いつ頃購入したか忘れた。結構後からだったと思うが、それまでは無名メーカーの安価な5本指ソックスを着用していて乗り換え。前者はサポートが強力で無駄がなく、後者は防寒性クッション性もそこそこ両立しているような使用感。今回の京都マラソンでは後者を着用予定。練習前日に履いたまま寝たら逆に足を痛めたのでズボラ勢は要注意。

手袋 THE NORTH FACE Enduris Trail Glove

初売りで購入。主に走行前に手が凍えることが多いので必要性を感じていた。薄手かつ暖かさは十分にあり指出しができる優れモノだがちょい高価。

帽子 SALOMON BONATTI WATERPROOF FIVE P CAP

初売りで購入。汗かきなので額の汗が吸われることにより汗を拭う回数が明らかに減ったのは嬉しい。また、日差しの強い日は目元が日焼け?して痛くなることもあり、対策につばの長いタイプが効果的で顔デカの自分にもぴったりだった。

水筒 SALOMON ACTIVE HANDHELD

初期に購入。バンドで手に巻き付けるソフトタイプの水筒。中身が減るとコンパクトに圧縮される。飲み口のキャップを噛めば飲める仕様なので漏れる心配もなし。手を空けたい場合は手の甲に巻き付ける形でも持てるので適宜切り替えると便利。汗かきで脱水が怖いので給水場以外でも飲みたい人におすすめ。

ウエストポーチ ワコール CW-X ウエストポーチ

15km以上の練習に取り組むようになってからは、練習中又は終了後に摂取する補給食を用意するためにウエストポーチを購入した。このアイテムはポーチが2つ付いているタイプで、主にメッシュポケットの前面にスマホやタブレット錠、大容量の背面に貴重品やジェル等を収納している。

練習初期(10月末~11月中旬)

日頃からよく散歩はしていたのでランニングもモチベーション的には問題なかったが、一度の練習では2km程度でかなり息が上がってしまい、休み休みで何とか計約7kmといった具合からのスタートであった。練習場所としてよく訪れた公園の2.3kmコースでは大体12分台の記録だったと思う。それでも前述の装備品を揃えていくにつれて経験と共に徐々に練習強度は向上していった。練習頻度は初期から終盤まで通して週2~3回程度のペースを目安にしていた。

練習中期(11月下旬~12月)

平日の仕事終わりは体調に合わせて7~10km、休日は15~20kmを休憩なしで行えるようになった。仕事が年末の繁忙期にあったものの、ここまでの成長ペースが急激な右肩上がりであったためモチベも高く練習を継続することができたと思う。しかし、12月上旬の長距離練習時にいわゆるハンガーノックっぽい空腹で身体が空っぽになるような感覚を経験して食事と補給の大切さを思い知らされた。一方で、大阪で開催されていたマラソン講習会にも参加して、インストラクターの生のフォームを見ることで改めて学習する機会を得られたのは大きかった。
この頃から練習の補助としてスマホアプリNike Run Clubを導入。平均ペースを音声アナウンスしてくれるし練習後の記録も詳細に残るので、自分の調子を測るのに非常に役立っている。GARMINのようなランニングウォッチを持っていない人ならとりあえず入れておくべき。
年末に初めてハーフ(21.0975km)を練習してみたところ、通しであまりペースも崩さず平均6分5秒/kmで走り切れたため「もしかしたらサブ4.5(4時間30分)も行けるんじゃね?」と鼻が伸び始めた。

月間走行距離114.9km

練習後期(1月)

新年早々にインフル感染。1週間ほど空白期間となり多少の焦りもあったが復帰後も特に調子は悪くなく順調ではあった。
そして中旬には初めて正式にハーフマラソンの大会に出場。ここで大失敗を犯す。スタート直後のゆっくりとした渋滞に慣れておらず、ついつい序盤の余裕にかまけて平地でも傾斜でも追い抜きを繰り返しペースが乱れてしまったようで、蓄積された脚のダメージが15km過ぎから爆発し大失速してしまった。序盤の貯金で2時間9分22秒と意外にマシなタイムでフィニッシュはできたものの本番想定のコース把握とペース配分の難しさを体感した。
翌週には個人で30km走にチャレンジ。ハーフ大会の反省を踏まえて6分20秒/kmペースの維持を試みたが、ここでも壁にぶち当たる。23km過ぎから誤魔化しきれない脚の痛みが生じ始め、27km地点でハーフ大会と同様に大失速。終盤でも一応7分30秒/km以内ではあるためまだサブ5圏内とは思われるが、30km以降さらに失速あるいは立ち止まってしまった場合にはそれすら危うい。この日を機に、今回の京都マラソンでのサブ4.5は現実的に断念し、サブ5を確実に達成しつつより良いタイムを目指す方針と決めた。
月間走行距離107.5km

練習終盤(2月)

上旬に2回目のハーフ大会に参加。ハーフ大会→30km走→ハーフ大会というこの3週間は練習期間中ピークの負荷だったが、この日はかなり好調であり、フラットなコースであったことも幸いして2時間4分26秒と自己ベストを更新することができた。
ここからはネットの情報を基に、蓄積されたダメージと疲労を抜くため走行距離を減らしていく。休日長くても10km以内を念頭に、本番想定の6分30秒/km程度で負荷をかけるよりもただ気持ち良く走るイメージ。それだけに、ハーフ大会で好成績が残せたことは良い流れにあると言えるだろう。
本番前走行距離53.4km


記録に残していない期間の分まで含めると計300km以上は走り込めただろうか。いよいよ京都マラソンを前日に控えて、初心者にしてはそれなりに見栄えの良い数字を積み上げることができた。
本番に向けての懸念点は体調とペースと時間経過のバランスを上手く取れるかどうかだ。心肺の面では不安要素はほとんどないと自負できる仕上がりになっており、現状、7km地点くらいで一時的に息が上がるような感覚があるが、その後すぐ復調していく。一方、脚の痛みはその日のコンディションやコースの地形によるところが大きく、フルマラソンの経験もないことから未知数であるため、やはり序盤はセーブする意識で行きたい。

金曜日に訪れたランナー受付と本番当日のレポートは次の記事にまとめる予定。

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