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8CDs a Week - David Sylvian『Blemish』

でわひろきが今までに影響を受けてきた音楽をご紹介する企画です。
企画タイトルは言わずもがな、あれのパロディ。
一週間で8枚…頑張れば聴けるはず?

今回の企画にあたり、自分なりにルールを設けてみました。
といっても、配信サービスで聴ける、1アーティスト1CDまで、の2点だけなのですが。
理論的なお話よりも"どう影響を受けたのか"について書いていきます。
1日1投稿の予定(言い切らずに逃げた)

さて、今回ご紹介するのははDavid Sylvian『Blemish』

聴けば聴くほどに表情を変えるアルバム。
たぶん10代の最後ぐらいによく聴いていて、"音楽としてのノイズ"を強く意識したのはこれが初めての経験だったように思います。

楽器を弾いている方はぜひやってみて欲しいのだけど、なんの音でも良いから一音だけ弾いたり叩いたりしてみてください。
基音が減衰して行くにつれて倍音の成分がキラキラと見せ方を変えたり、一音の中にもたくさんの情報が詰まっていることに気づいたのではないでしょうか。

ノイズはまさに僕にこういうことを気づかせてくれたのです。

自分の演奏は絵で例えると下地にはこういうノイズや無調性の音があって、その上にポップさやメロディを感じるものを絵具で塗るような感覚があります。
表面の絵具の色彩が薄くなればなるほど、下地が見える割合が多くなる。

最近はその下地も透過して、無…要するに無音もレイヤーに加わったように思います。
音を出さないことって、弾いてミスすることよりも勇気が必要だったりするのです。

このアルバムではDerek Baileyが数曲ギターで参加しています。
デレクさんのアプローチもよく聴いて研究しました。
「Blemish」を制作するときのセッションを残した音源もあり、気になる方はぜひこちらもチェックしていただければ。


配信サービスで聴ける関連音源もご紹介しておきましょう。

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