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皆さん、“自分のために”もっと発信しませんか? アフリカ在住者も、ラテンアメリカ在住者も、アジア在住者も、日本在住者も!

こんにちは。ganas編集長の長光大慈です。日本の若者から時々、こんなことを言われます。

「将来はフリーのライターになりたい。だけど生活が厳しそうだから、やめることにします」

そのたびに私は思います。

なるほど。そうか――。

フリーライターを私もかれこれ10年近くやったので、その大変さは痛いほどわかります。彼らの1000倍以上は。

ですが同時に、こうも思います。

そんな簡単に諦めるのか。“架空の現実(夢はまだかなえていないわけですから)”を切り取って、良し悪しを判断しても意味がないのに‥‥。大事なのは、「やりたいこと」をゴールに定め、どうすれば、そこへたどり着けるかを考えること。お金の稼ぎ方も含め。

つまり、食っていけるかどうかを最初に見極めるのではなく、好きなことで食っていく方法を自分で見つけようよ(能動的な人生を送ろうよ)、と私は言いたい。発想が逆なのです。

ganasを2012年に立ち上げたとき(今年は創刊10周年!)、下のようなネガティブなことを言う人が何人もいました。

「やめとけ。ニーズなんてない。ニッチな業界である『途上国・国際協力』をテーマとするメディアの運営で食っていけるわけがない」

こうしたアドバイスはもちろん、私を心配してのこと。ですが、いざganasを始めると、最初の1年半こそライター稼業など外部の仕事もしていましたが、その後はやっていけています。読者の皆さま、取材先の皆さま、ganasのメンバーたちのおかげでganasは今も、これからも続いていきます。

ganasはなぜ回るのか。

そこには重要なポイントが2つあったのかなと考えます。

1つは、来る日も来る日も「発信」し続けたこと。発信することで、ganasの記事・活動に共感し、応援してくれる人がどんどん現れてきました。これは、ツイッター界隈でいま起きていることでもありますので、イメージしやすいですよね。クラウドファンディングしかり。わかりやすく説明すると、「発信→共感・信用・ファン→応援(寄付、サポート、協業など)」という構図です。

もう1つは「バックキャスト思考」で行動したこと。「途上国を知る。世界が広がる。」というganasが掲げるミッションを達成するには、具体的に何をすればいいのか、をブレイクダウンしていったわけです。

この結果、“メディア(記事はすべて無料で発信)+X”として立ち上がったのが、途上国と伝わる書き方を同時に学べる『グローバルライター講座』であり、途上国を実際に取材するプログラム『Global Media Camp』であり、『レッスン料でベネズエラ人を救う! 命のスペイン語レッスン』『アフリカ流フランス語教室』『英語をしゃべってミャンマー人を救え!』などの言語系プログラムであり、『ミャンマードネーション付き100%ウールのニット帽』の販売であり、これらのプロジェクトを一緒にやるganasの応援団『ganasサポーターズクラブ』です。

物販を除く活動は、私が知る限り誰もやっていなかったこと。どんなニーズがあるのか(フォアキャスト)ではなく、ミッションありき(バックキャスト)で発案したものです。このとき協力してくれたのはganasの応援者たちでした。

「発信」と「バックキャスト思考」といった発想は個人にも応用できる、と私は常々思っています。

たとえば、フリーライターになると決めたら、どうすればいいのか。まず発信し続ける。そのうえで“ライター+X”のアイデアを考え、次々に実行していく。Xは何でもいいです。ワークショップでも、物販でも、コンサルでも、ツアーガイドでも、カフェでも、ゲストハウスでも、農業でも、料理でも、コーヒーでも‥‥。

カギを握るのは発信し続けること。さもないと、あなたの考えややりたいことは誰にも伝わりません。幸運なことに今の時代はSNSという強力なツールがあります。本当に心強いですよね。羨ましい限り。

好きなことで食っていこうと思うのなら、最初の一歩は自分なりの何かを書き、それを発信すること。その際にまず必要なのは、SEO対策などの細かいテクニックではなく、発信する「中身」と「切り口」ではないですか。あとはストレートに伝わるかどうかです。

伝わる書き方を学びながら、同時に発信もしていく。これが『グローバルライター講座』です。この講座では明確性、具体性、意外性の3つを重視します。

途上国にお住まいの方、現在のチャンスを生かして、その国・場所・人を取材し、それをganasの記事として発信してみませんか。住んでいる限り、毎日の生活は「取材」です。フェイクニュースが興隆するなか、現地発の生の情報を日本語で届けることには大きな意義がありますし、なによりあなた自身にとってチャンスになるのです。

■『グローバルライター講座』を受講するとこんなメリットがあります!

・記事を書く(アウトプットする)ことで、現地のことをより深く知れ、また物事を多角的に考察できるようになる
(やり方は講座の中でアドバイスします。現地の人をインタビューして記事を書くのはおもしろい!)
・伝わる記事の書き方を体系的にプロから学べる
(「伝わる書き方」は一生もののスキル!)
・あなたの署名記事がganasのサイトに載る
(特定のグループだけでなく、いろんな層に読まれます。ネットワークが広がることも)
・定期的に記事を書くのであればganasのメンバーになれる
(ganasのメンバーは途上国好きが多く、集まると途上国トークで盛り上がります! メンバーになれば継続して無料でスキルアップできます)
・帰国後に、日本で報告会などのイベントを一緒に開ける
途上国在住者向けの「メールコース」へのご応募、お待ちしております。枠はまだあります。 締め切りは1月28日(金)。

【〆切1/28】「伝わる書き方」と「途上国」を同時に学べる『グローバルライター講座』(第19期)
https://www.ganas.or.jp/news/20211210gwc/ 

途上国在住者だけでなく、日本国内にお住まいの方も、もちろん募集中です。残りの枠はおよそ10人です。締め切りは1月28日(金)。先着順。

■過去の受講者が書いた記事で、ganasのサイトに載せたもの
*こんな記事が書けるようになります。

格差社会になったモンゴル、シャーマンになれば「失ったプライド」を取り戻せるのか
https://www.ganas.or.jp/20210707mongolia/

日本語学生らがコロンビアの先住民保護区で紙芝居! 子どもたちが世界に目を向けるきっかけに
https://www.ganas.or.jp/20211216medellin/

途上国の障害児はなぜ学校に通えないのか、障害のせい? 社会のせい?
https://www.ganas.or.jp/20211005sarthak/ 

ボリビアで唯一の日本人コンポストアドバイザー城井香里さん、生ごみのリサイクルは一石二鳥!
https://www.ganas.or.jp/20210702compost/ 

黒人ハーフ芸人ぶらっくさむらい、父との再会をまとめた映画制作へ 「僕を見て人種差別を考えて」
https://www.ganas.or.jp/20210715bulasamu/

ネパールでは学校に行っても意味がない? 教育NGOのサルタックが「読書」で子どもの学力アップ目指す
https://www.ganas.or.jp/20210421sarthak/

コロナ禍のベナン人タクシー運転手、なんとか生活できるのは日本人客との信頼のおかげ
https://www.ganas.or.jp/20210415taxi/

ベラルーシにある「カップごと食べるスープ」の店、エコブームに乗れず人気に陰り
https://www.ganas.or.jp/20210321belarus/

カンボジアで「報・連・相」は広まるか、日本式のソフトスキル研修の事業化めざす
https://www.ganas.or.jp/20200115softskills/

ケニアの無職の若者を救う葬式アルバイト、泣き叫んで5000円!
https://www.ganas.or.jp/20181126funeral/

バスの中にもジェンダー格差、スーダン女性は「指パッチン」できなきゃ降りられない?
https://www.ganas.or.jp/20171206sudan/  

スリランカ人が「宝くじ」を好きな理由、夢も買えて政府も援助できて一石二鳥でしょ!
https://www.ganas.or.jp/20171210lottery/  

スリランカ国民の4割以上が糖尿病予備軍、ソフトドリンクの容器に「砂糖含有量のラベル」を貼れば解決できる?
https://www.ganas.or.jp/20180107diabetes/  

トヨタに匹敵!? スーダン人から「三菱車」が愛される理由
https://www.ganas.or.jp/20171229sudan/  

ボツワナでは子持ちだってキャリアウーマンになれる! 管理職の45%が女性の職場も
https://www.ganas.or.jp/20171227botswana/