パーキンソン病のシンイチロウと認知症エイコ。その二人の元に生まれた治療師デヴァヴァニ。決して絵に描いたよう様な幸福な家族とは遥か彼方程遠く、エゴイストなシンイチロウとエイコの間に…
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2020年10月の記事一覧
認知症エイコ:スマホを欲しがる
お彼岸が過ぎて、気が狂った様に暑かった夏がようやく醒めた頃。
陽気が過ごしやすくなったせいか、突然認知症エイコが覚醒したのかっ?!と驚く出来事が起こる。
夜20時過ぎた頃、階段を上がるのは嫌だ、といつも言っているエイコが、急に2階の私の部屋に上がってきて、
「5,000円、お金をちょーだい。」と言う。
エイコはパラダイス警察署の事件をサッパリ忘れているのか、
どうなのか私は図りかねる。ま
自己紹介:デヴァヴァニ
地球と呼ばれる星の
日本と呼ばれている国に住む。
職業は、治療師。
今は主に、老人ホームや個人宅に住む高齢者をマッサージしている。
これまで色んなおじいちゃんやおばあちゃんをマッサージしてきた。
そして色んな家族模様を見せられてきた。
あくまでも一個人の私の目線でしかないが。
居宅、要は自分の住み慣れた家に住んでいる高齢者と、
老人ホームに入所している高齢者を比べると
断然、自宅
憎っくきテレビ通販番組
認知症エイコは深夜のテレビ通販サイトを見ては、
深夜から朝方にかけて、家の固定電話で
通販のフリーダイヤルに電話して、不要な物を注文する。
そして後日、通販で買った商品が届くと、
私、そんな物買ってない。と嘯く。
テレビの通販番組は罪作りだ。
認知症の家族を抱えている側にしてみれば
憎っくき通販だ。
ただでさえ、認知症でも無くても、
不思議と通販番組を見ていると欲しくなってしまう