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にゃんこ

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元来猫好きではなかったが、猫たちの方からすり寄ってくるようになって、こちらの心が開かされるような思いがした。厳しい環境の中でも逞しく平和に生きる彼らの姿からは学ぶことも多い。しか…
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#さくら猫

おやすみにゃんこ1:まだ眠くないよ

 夜の町内は、猫たちの楽園だ。路上をうろつく仔、暗闇に紛れてじっとしている仔、おいかけっこをする仔、塀の上から路地を見下ろす仔、公園の広場で毛づくろいをする仔、睨み合いをする仔、こちらをじっと見てにゃおにゃお鳴く仔。 たいていは耳カットされた避妊去勢手術済のさくら猫。中にはそうでない仔も時々見かけることがある。飼い猫も混じってウロウロしているようだ。 日中はどこかに隠れていた幼い子猫たちも表に出ている。そっと近づくと、慌てて一目散に逃げていく。すぐ近くにいた母猫が低い唸り声

陽だまりにゃんこ10:夏ノ暑サニモマケヌ

 朝晩はやや涼しくなったとはいえ まだまだ日中は暑い日差しが照りつける今日此の頃 公園のさくら猫たちは 自分たちでいろいろ工夫しながら 何とか無事にこの夏を乗り切ったようだ 木陰はけっこう涼しいし 水もちゃんと飲んでるし お腹空いた頃にちょうど誰かがやってきて いろんなものをもらっている 時々大好きチュールも舐めて元気いっぱいだ もうじき涼しい季節が来るから それまでの辛抱辛抱 楽しく生きて欲しい 子猫を捨てるのはやめよう

おはようにゃんこ13:森の木陰の朝散歩

北九州の最高気温は梅雨明けから連日34~35℃。 夜中だけはクーラーなしでも凌いでいける。 でも公園で暮らすさくら猫たちはややグロッキー気味。 そりゃそうだ、毛皮、暑いよね。 しかし! 栄養と水分補給ヨシ👆 睡眠時間ヨシ👈 相棒の匂いチェックも怠りナシ🫵 ツンデレも相変わらずアリ🤞 ということで、世話人の方々による手厚いサポートを受けながら、今日も元気に生きている。 居心地の良い場所はちゃんと自分たちで見つけてキープ。 石のタイルはちょっとひんやり。 森の木陰はすうっと涼

陽だまりにゃんこ9:梅雨の晴れ間の日向ぼっこ

 向日葵の花芽が随分と色づき大きくなってきた。夏本番に向けて着々と準備が進んでいる。 蒸し暑い日が続く中、北九州の公園で暮らすさくら猫たちは束の間の梅雨の晴れ間をエンジョイしようと、のんびり日向ぼっこに夢中である。 最近いつもの散歩コースで、猫の世話をする人たちと顔見知りになり、会うたびにいろいろと情報交換するようになった。 「今日、あの仔見ました?」 「向こうの丘の反対側にいるのを見たわよ。」 「最近、あの毛がふさふさした仔、見なくなったよね。」 「あの仔は、いつ

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おはようにゃんこ12:野生の眼力

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おはようにゃんこ11:雨後の福ちゃん

おはようにゃんこ10

 訂正します!  先日投稿した「おはようにゃんこ7」の記事の内容に誤りがあることがわかり訂正させて頂きたい。 上の写真、二匹の猫が一緒にいる光景である。 毎度お馴染み、T公園の福ちゃんとモモちゃんだ。 前回の記事の中では、この二匹の猫について次のようなことを書いた。 ところが、である。 上の写真を見ての通り、この説明が間違いであることが、先日分かった。 一緒にいるじゃん!! しかも、このツーショットに至るまでの経緯が驚きだった。 始めこのエリアに着いた時には二匹とも

おはようにゃんこ9

 昨年春に出会った2匹のさくら猫との不思議な交流が1年以上になる。今までに幾度となく投稿してきたT公園の「福ちゃん♀」と「モモちゃん♂」。始まりは朝の公園を散歩する道すがら、いつも決まって同じ所にたむろしている姿を見かけ、近くに寄って写真を撮ったりしたところからだった。 それまで自分は猫好きという訳ではなく、飼ったこともないどころか、ほとんど触れたことすらなかった。それが彼らの方から近づいてくるようになり、こちらの心を開かされたという訳だ。 擦り寄ってくるのは食べ物を与えて

陽だまりにゃんこ6

モモちゃん特集 今月10日に投稿した「陽だまりにゃんこ5」では、北九州市在住さくら猫「福ちゃん」と、相棒の写真も一緒に掲載した。 するとこの記事に寄せて頂いたコメントの中で福ちゃんの名付け親でもある ラベンダーさんが、この仔の名前も考えて下さった。 ところが実際に先日再び会った時によく見てみると、ラベンダーさんの予感が的中し、実はモモちゃんはオスであることが判明した。 物静かでおっとりした性格なので、私はてっきりメスだとばかり思いこんでいた。いやあ見分けがつかん。

特等席

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陽だまりにゃんこ5

陽だまりにゃんこ4

藍島 特集 北九州市小倉北区の藍島は、小倉から渡船で35分。 島に着いた途端、360度青い海と広い空が広がり、遠くに北九州の工場地帯や山口の山並みが見える。 たった半時間ほどの距離しか離れていないのに、ここでは南の島にいるような長閑な時が流れている。 シーズン中は釣り人で賑わうが、もう一つ有名なのはこの島に生きる猫たちだ。島民250名と同じくらいの猫が住むという。 だが実際にこの島内を歩き始めてみると、残念なことにそこまでいるようには見えなかった。 カンカン照りの暑さを凌