マガジンのカバー画像

風景

110
身の回りにある様々な風景を撮った写真は撮影者ではなく、見る人の心を映し出す鏡。
運営しているクリエイター

2023年11月の記事一覧

近所の紅葉散歩

 全国的に気温が低くなり、北九州でも朝晩の冷え込みをひしひしと感じるようになった。夏からいきなり冬になったという声も聞こえてくる。近所の街路樹や公園にあるイチョウ、モミジバフウ、メタセコイアなどの樹々が今週になって急に色づいてきた。毎朝同じ樹を見ていると、一日経過するだけで、随分と色が変わっていることに気づく。季節の移り変わりがとても早いとあらためて思う。 気温の変化は当然、人にも影響する。親族の者が、突然の寒さの襲来と同時にぎっくり腰となった。数日間連続してヒーリングして

日野江植物公園のモミジ

 訪れる度に、麓から小高い山の上まで続くこの広大な公園が、元は個人経営の植物園だったということにいつも驚く。今は北九州市が運営し、造園業者が管理するが、通常の植物園とは随分と趣きが異なり、個人宅の庭の延長のような手作り感が今でも色濃く残っている。 傾斜地に造られた迷路のような小道は、階段や坂が多く、広葉樹林の中をいくつも枝分かれしながら先の見えない森の奥へと続く。晴れていれば、どこを歩いても木漏れ日がきらきらと美しい。子供の遊具施設がないこともあって、訪れるのはほとんど植物

英彦山大権現もみじ庵の紅葉

 福岡県では、山間部で紅葉が始まった。 九州に転居してから3度目の秋。まだまだ知らない紅葉の名所と呼ばれる場所がたくさんある。英彦山(福岡県田川郡添田町)の麓にある「英彦山大権現もみじ庵」は昨年夏に一度前を通りかかったことがあるが、紅葉の季節としては今回が初めてのこと。 北九州から車で田舎道をひた走ること1時間半。英彦山の手前、渓谷が深くなってきた辺りにある駐車場に車を停め、徒歩で谷間の河原へと下ってゆく。ものの数分で入り口に到着。ところが、まだ6~7分の色づきでしかない。し