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花や虫たち

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花の写真 時々花と虫たち
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#みんなでつくる夏アルバム

探すのをやめた

(文4100字 写真30枚)  「ブルービー」を初めて見たのは昨年7月のこと。青と黒のストライプに身を包んだ美しい蜂だ。正式名称はナミルリモンハナバチ(学名:Thyreus decorus)で、ハチ目・ミツバチ科の昆虫。 世間では「幸せを呼ぶ青い蜂」と呼ばれている。どうやら2004年に出版された葉山祥鼎氏の絵本「ブルー・ビー 」の中に、そのような記述があるらしい。 全国的にも個体数が極めて少なく、県によっては絶滅危惧種に指定されている。もし出会えたらそれは幸運なこと、とい

花の丘のブルービー

先日、中央公園花の丘でオミナエシ(女郎花)の蜜を集めるブルービーの美しい姿を初めて見た。 ミツバチ科の昆虫であるナミルリモンハナバチ(波瑠璃紋花蜂)またはルリモンハナバチ(瑠璃紋花蜂)[学名:Thyreus decorus]は、 「ブルービー(Blue Bee)」の愛称を持ち、存在の希少性と鮮やかな青い紋様を持つ事から、「幸せを呼ぶ青い蜂」(または「幸せを運ぶ青い蜂」)などと 呼ばれているそうだ。 国内では本州、四国、九州に生息するようだが、地域によっては絶滅危惧種や準絶滅危

暑くても咲く

連日暑い日差しが照りつける中、北九州市中央公園の花たちは相変わらず元気に咲いている。 「心頭滅却 火もまた涼し」 とでも言いたげに、どの花もすまし顔である。 子供の頃、昭和30年代の夏に咲く花と言えばヒマワリ、タチアオイ、そしてカンナといったやや大ぶりの花が多かったと記憶している。その後、様々な品種が家庭や公園の花壇に咲くようになって、特にカンナは隅に押しやられるように徐々に数を減らし、最近ではあまり見かけることが少なくなった気もする。 カンナはその立ち姿がどことな