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花や虫たち

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花の写真 時々花と虫たち
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#夏の思い出

はまゆう咲く丘

 北九州市のとなり福岡県芦屋町「夏井が浜」では、はまゆうの花が見頃を迎えている。 夕焼け色に染まる響灘を背景に、薄暗がりで咲き誇る姿は、決して艶やかなものではなく、むしろ控え目すぎるほどに慎ましい。 神奈川県三浦半島を北端とする温暖な海岸沿いなどに自生する常緑性のヒガンバナ科多年草で、浜の近くで咲くことや、神事に使う木綿(ゆう)に花が似ていることから「浜木綿(はまゆう)」と名づけられた。 7~9月には白い線状の花を咲かせる。 そしてこの花は夕方~深夜に満開になるという。 つ

花の丘のブルービー

先日、中央公園花の丘でオミナエシ(女郎花)の蜜を集めるブルービーの美しい姿を初めて見た。 ミツバチ科の昆虫であるナミルリモンハナバチ(波瑠璃紋花蜂)またはルリモンハナバチ(瑠璃紋花蜂)[学名:Thyreus decorus]は、 「ブルービー(Blue Bee)」の愛称を持ち、存在の希少性と鮮やかな青い紋様を持つ事から、「幸せを呼ぶ青い蜂」(または「幸せを運ぶ青い蜂」)などと 呼ばれているそうだ。 国内では本州、四国、九州に生息するようだが、地域によっては絶滅危惧種や準絶滅危

暑くても咲く

連日暑い日差しが照りつける中、北九州市中央公園の花たちは相変わらず元気に咲いている。 「心頭滅却 火もまた涼し」 とでも言いたげに、どの花もすまし顔である。 子供の頃、昭和30年代の夏に咲く花と言えばヒマワリ、タチアオイ、そしてカンナといったやや大ぶりの花が多かったと記憶している。その後、様々な品種が家庭や公園の花壇に咲くようになって、特にカンナは隅に押しやられるように徐々に数を減らし、最近ではあまり見かけることが少なくなった気もする。 カンナはその立ち姿がどことな