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花や虫たち

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花の写真 時々花と虫たち
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2023年5月の記事一覧

梅雨入り前の木漏れ日の花

 日本気象協会によると今年の梅雨入りは例年よりも早く、5月末には九州から関東甲信で続々と梅雨入りとなる予想。また梅雨入り早々に大雨となる恐れもあるとのこと。北陸や東北の梅雨入りは平年並みとなる見込みだ。 となると梅雨入り前の晴れ間はこの日が最後になるかと思い、先日、木漏れ日が美しいこの森に出かけてみた。 深い森の樹々はすっかり生い茂り、木陰には色とりどりの山紫陽花や山野草の花が、爽やかな5月の風に揺れていた。 この公園のすぐ東側には瀬戸内海に通じる周防灘の海が広がる。 気持

泡沫の夢

今年の薔薇は例年よりも開花時期が早かった。 まだまだシーズンはこれからと思っていたが、先日今シーズン二回目となるバラ園に出かけてみるとピークは数日前に過ぎたとのこと。 温暖化による影響と急な激しい雨風に晒されたのが原因ではないか。 辛うじてまだ咲き誇っている花を探して何とか撮ることができた。 見納めの薔薇だ。 それは出会いと別れが一緒に訪れたようなひとときだった。 出会いの喜びを感じる間もなく別れの切なさだけが手元に残る。 言葉も見つからずただ見つめるだけの短い時間。 手

山紫陽花

恐る恐る辺りを見回して 今咲いても大丈夫かな 不安げな表情を浮かべながら 躊躇いながら 迷いながら それでもようやく決心して咲いた 大丈夫だよ 怖がることは何もないよ みんなキミのことを大切に想っているよ その柔らかな膨らみ その可憐な花姿 その優し気な色彩 それはみんなキミの宝物 大事に仕舞い込んでないで 花を咲かせて 見せてあげて そうすれば 森じゅうみんな喜ぶよ キミと一緒にみんなも幸せになるよ 高塔山に御一緒いただきありがとうございます

花の丘に陽が暮れる

 随分と日が長くなった。気づけば夏至まであとひと月ちょっと。あっという間に月日が経ってゆく感覚は歳と共に加速する。 市内にある「花の丘」ではよく花の写真を撮り、noteにもかなりの枚数を投稿してきたが、ほとんど朝方に撮ったものばかりで、そう言えば夕方来たことは今まで一度もなかったなとふと気づいた。 夕暮れに撮るのは時間との競争になるのであまり落ち着いて撮ることができないが、暗闇が刻一刻と忍び寄ってくる中で見せる花の妖艶な雰囲気というものも、朝の清々しさとはまた違った魅力があ

めぐり逢い

 薔薇のシーズンが始まった。毎日刻々と表情が変化していく中、できるだけ望ましい状態を撮りたい。どちらかと言うと満開より少し前、多くの花がまだ開き切っておらず、蕾もたくさんついて、これからが本番という頃がいい。できることなら雨上がりの午前中で光が柔らかく雨粒がキラキラ輝いているような時。 一昨日の夜から降り始めた雨は、昨日朝になっても降り止む気配がなかった。しかし信じられないことに天気予報では昼頃一時的に「晴れ」と出ている。 関東では桜のみならず薔薇の開花も早く、見頃は過ぎた

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「庭に咲く」3

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「庭に咲く」2