試作機の紹介:パート1~(試作と押出機の概要)

試作って何をしているの?

どんな装置を使って、どの様な事(試作)をしているのか?
今回は、試作機で扱うパーツと合わせて紹介します。

1.試作機(押出機)の紹介 

スクリーンショット (1085)

我々ウェーブロック・アドバンスト・テクノロジーの試作機(押出機)は、樹脂ペレットからプラスチックフィルムを作る装置です!
(ペレットに熱を加え、水アメ状になった樹脂を押出成形してフィルムにします)

そして、この試作機の特徴として、、

単層(1つの材料からなる層構成)~3種3層(3種類の材料からなる5層構成)まで、様々な構成のフィルムを作る事が可能です。

私たちウェーブロック・アドバンスト・テクノロジー事業開発部では日々、この試作機を使って材料と構成のフィルムを作る開発をしており、
また弊社の開発のみならず、お客様とフィルムを量産化していくための『試作』をさせて頂いております。

では、樹脂ペレットをどうやってフィルムにしていくのか?

具体的にパーツの説明を交えながら紹介していきます。


2.押出機のパーツ紹介 

スクリーンショット (1091).

いわゆる、フィルム押出機は主に【①ホッパー ②バレルとスクリュー ③ダイス ④巻取機】から成り立ちます。

①ホッパー

画像3

▼説明
フィルムの製造工程において、樹脂原料を連続的に押出機(回転スクリュー)へ供給するためのパーツ。
押出機の原料供給口に取付けられています。


②バレルとスクリュー

画像4

▼説明
バレルとは、回転スクリューを内蔵する円筒状ハウジングのことで、シリンダーとも呼ばれたりもします。
回転スクリューは、螺旋状の溝が切られた棒軸のことで、それを回転させることで材料(ペレット状の樹脂等)をバレル内部を移動させながら溶融し、混錬します。


③ダイス(Tダイ)

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▼説明
ウェーブロック・アドバンスト・テクノロジーの3種3層押出機では、
フィルム製造に特化した「Tダイ」を用いて、押出機先端の金型から樹脂を押出してフィルムを成形します。
この「Tダイ」は、衣装用ハンガーに似たカタチをしていることから「ハンガーダイ」と呼ばれることもあります。
吐出口であるTダイのリップ部分から樹脂が押出され、フィルム状になります。


④巻取機

画像6

▼説明
3種3層押出機で押出成形したフィルムを自動もしくは半自動で巻取するための装置です。
最適な条件で良い状態のフィルムを巻き取るために、巻取テンションを調整することもできます。


3.まとめ

大きく分けて、これら①~④のパーツからなる押出機を使って、樹脂ペレットをフィルム化します。

いかがでしたでしょうか?

普段目にする様々なフィルム(スマホの保護フィルム等)はこの様な装置を使って作られています。
今回は試作と押出機の概要をご紹介しました。

次回はもっと詳しく装置を見ていきながら、弊社で何が出来るのか?について紹介させていただきます!


株式会社ウェーブロック・アドバンスト・テクノロジー 事業開発部

ホームページ ▶ https://dev.wavelock-at.co.jp/

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