自分を救出した
私は生きているのが辛い時期がありました。
いつ死んだって良いと思いながら、死ぬこともできないのは自分が弱いからだと思っていました。
生きていたいという希望もなければ、解決策も見つからなくて長い間孤独に涙が出る毎日でした。学校、会社では嫌なことばかり。きっと他人からみたら大したことないかもしれないけれど、自分にとってはその一つの嫌なことがどんどん自分の中に侵食していって、消えて無くなってしまいたい。みんなの記憶から自分がいなくなれば良いと本気で思っていました。まぁそれは今でもちょっと思っていますが…
そう思っていた私ですが、今は割と生きているのが楽しいと感じる様になりました。「めちゃくちゃ最高!」とは思いません。でも「生きているのも悪くない」「意外と良いかも」と思える様に変わったのです。
変わったというより、変えたという方が正しいかもしれません。努力というほどのことではありませんが、多少は自分の意識を変える必要があります。
なぜこのnoteを書こうと思ったか。
こういう苦しみを味わったことがない人は、つまり人生の中で死にたいと一度も思ったことがない人は、苦しんでいる人のことを本当の意味では理解できません。それは仕方のないことですが、辛い気持ちの人に「根性がたりない」「精神が弱い」とか、的外れなことを言ってくる人があまりにも多いからです。タチが悪いのは、それらの言葉を投げかけてくる人たちはいずれも「良かれと思って」「アドバイスのつもり」で言ってくるということ。そういう人たちに心を折られている人が少なからずいるのだということをメモしておきたかったのです。
私は心理学者でも精神科医でもありません。ただの精神弱者でうつ病経験者です。
**長いです。そして楽しい話でもないです。自分用のメモなので、どなたかのお役にたてばそれは幸いですが、心ないコメントは人(私)を殺しますのでご遠慮ください**
【発病】
中学生の頃から頻繁に起きていた「胃痛」が高校に行ってからひどくなり、様々な病院でたらい回しにされていましたが、ある日胃腸科専門の病院で重度の躁鬱病だと診断されました。後から聞いた話では一緒に来ていた母親は別室に呼ばれ、先生に相当怒られたそうです。「こんなにひどくなる前にどうして気づかなかったのか!」と。胃腸科専門病院で鬱の診断?と思われるかもしれませんが、大学病院で胃カメラを飲んでもCTを撮っても治らなかった胃痛が、胃腸科専門病院で鬱の診断をされて抗うつ剤を飲み始めたら痛みが消えたのです。
【自分で見つけた解決策1:アルバイト】
高校の頃は引きこもっていたと書きましたが、完全な引きこもりだったわけではなく、籠もりがちだったという方が正しいと思います。学校にも一応登校していましたし、卒業もできました。
この頃に私が見つけた解決策1は、アルバイトをすることでした。
特にやりたいこともなく、学校もつまらない。中退したかったけれども親がそれを許さない…基本的には自室に籠もっていましたが、自分で「今ならまだ脱出できる方法があるはずだ」と思ったのがきっかけで、アルバイトを探しました。本当に何でも良かったので、飲食店やテレオペなど通える範囲で探しました。
「やりたいこと」じゃなくても良いのです。まずは「自分にもできることがある」という認識を自分自身にさせることが大事だと思いました。一生自室に籠もっていたい人なんて実際はいないはずです。籠もらざるを得ない状況、またはそう自分が思い込んでしまっている、そのうちに本当に出るに出れなくなってしまっているのだと私は思います。「仕方のないこと」だと思います。でもお伝えしたいのは「仕方ない」からと言って諦めるだけが全てではなく、それをきっかけに次に行けるチャンスもあるんじゃないかということです。
【自分で見つけた解決策2:死ななければ何でも良い】
死ななければ何でも良い、と自分に言い聞かせること。死にたいと思うことはほぼ毎日でしたが、こうして私は今も生きています。死ぬことも勇気がいるんですよね。勢いだけでは死に切れません。
でも、私はこう考えることにしました。やろうと思えば私だっていつでも死ぬことができる。だからそれは最終手段であって、今はとりあえず死ななければ何でも良いという考えにシフトしました。これは容易ではありませんでした。ちょっとでもきっかけがあれば死にたい、消えてなくなりたい、人の記憶に少しも残りたくない、自分のことを知っている人はみんな敵…だと思っていましたので、生きていたいと思える「何か」が何もありませんでした。でも、それで良いと思うようにまずは自分を洗脳しました。
この頃私はアルバイトを見つけていたので、まずは死なないでバイトに行こうと決めました。行きたくない日もあり、正直サボりました。サボりまくってクビになったバイトもありました。それでも死ななきゃいいんだと思って、会社には迷惑をかけ続けました。今ならなんて迷惑なことをしたんだ、そんなことするなら働くな!と思う気持ちも少しありますが、それを悔やんでいるとまた死にたくなるので忘れることにしました。都合の悪いことは忘れるクセをつけました。おかげで高校2年生くらいまでの記憶はほとんどなくなり、今でも関わりのある同級生数名を除くとクラスメイトの名前すら覚えていません。
【自分で見つけた解決策3:自分のルールが一番大事】
すでに記述の通り、私は死ななければ良いという考えにシフトした時点で、無意識に自分ルールを作っていました。大事なのは世間のルールでも法律でもなく、自分が生きていく上でのマイルールです。マイルールに乗っ取っていれば、多少世間とズレていても何でも良いのです。もちろん、犯罪にならない範囲であれば。
私のルールをご紹介すると、
・嫌なことからは全力で逃げて良い。
・他人に迷惑をかけたとしても自分を最優先にする
・辛い時は「私は今辛いんだ」と自分に教えてあげる
です。
まず、嫌なことからはサッサと逃げます。嫌な人、嫌な仕事、嫌な場所、嫌な食べ物、全てから逃げます。逃げて、自分を助けてあげます。だってそうしないと死にたくなってしまうんですよ。死ななければ良いっていうルールの乗っ取って、私は全力で逃げました。
もちろん、私が逃げたことで困った人や会社があるかもしれません。でも、そうしないと私が救われないので仕方ありません。逃げたものに対して思い悩むのはやめました。
三つ目が一番大切にしていることです。これで鬱病の再発を逃れている部分があります。鬱病になっていた時、自分が辛いということにも気付きませんでした。辛いんですが、自覚がないんです。これって、刺されているのに血が流れていることに気づかず全力疾走して出血多量になってしまうのと同じ様なことだと思います。刺された時点ではまだ死んでいません。そこから出血多量になってしまうから死んでしまうんですよね。だから、自分が刺されていることに気づいて「刺されていますよ、今は走らない方が良いですよ」って自身に教えてあげることにしました。これは自分的にはかなり効果があって、いま走れないのは刺されてるから。だから辛くて仕方ない。だから仕事もできない。だから人とも話せない。と、自分に言い訳をさせてあげるんです。これはかなりトレーニングが入りますが、できる様になってからかなり体調が良くなったのでオススメします。
自分を甘やかして、辛かったら休みます。
【なんで辛いのか】
これは上記で書かせていただいた「辛い時は「私は今辛いんだ」と自分に教えてあげる」ということのトレーニングに繋がります。トレーニングというと堅苦しいしやる気も出ませんが、これはトレーニングでした。
まずは辛いと思う対象を見極める必要がありました。会社、学校、●●さん、などと対象をはっきりさせること。
もし、社会や世間など対象が大きくてどこから逃げて良いのかわからない場合は、「社会のどういった部分」「世間のこういうところ」が特に嫌なんだという点を見つけてみます。
社会が女性を軽視してるところ?男は男らしく!とか言ってくるところ?●●のくせに、みたいな決めつけで話してくるところ?いい年して結婚しないのかって言ってくるところ?
【逃げまくる】
見えない対象からは逃げられませんが、自分が何に苦しめられているのか原因がわかれば具体的に逃げることができます。逃げたら逃げたで「逃げてしまった自分」に苦しくなることもあります。でも、それは一旦無視してとりあえず「自分を救うこと」を大事にしました。自分を一番わかってあげられるのは自分だけで、自分を救ってあげることができるのも自分だけです。世間や社会が全部敵でも、自分だけは自分を大事にしてあげようと決めました。
【現在】
私は仕事、会社、嫌な上司、セクハラやパワハラから逃げ、海外にたどり着きました。日本で使っていた携帯番号も捨て、メールアドレスも変え、LINEはブロックしまくり、海外に引越ししました。一人も知り合いがいない、言葉も全くわからないその土地で初めて「生きてて良かった」と思いました。
私は鬱病の薬を飲まなくなって8年が経ちます。今でもたまに立ち上がれないほど鬱な気分になって1週間くらいベッドに沈んでいる日もありますが、自分に「今日は辛い日だから良いんだ」と言い聞かせて何もしません。メッセージも返さないし、電話も出ません。でもこれが私の鬱の対処法なので、1週間も落ち込んでいればだんだんと気分が浮上してくる様になりました。これが上記で紹介した自分なりのトレーニングの成果です。
おかげさまで今は毎日文句を言いながら仕事をして、文句を言いながら生きています。もしかしたら私にも人生って最高〜!とか言いながら海辺でジャンプしてる写真をインスタに上げる日が来るかもしれません。インスタやってないけど。
長くなってしまったけど、また落ち込んだらこのメモを読みながらトレーニングできるようにnoteにメモっておきます。
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