(test)最近の世界情勢

(test) インターネットが発達して以来、新聞や雑誌、テレビ、ラジオなどの既成メディアには、速報性のある情報は流れなくなりました。その理由は、情報の一時発信者、詰まるところその話題の本人やその周辺の人が、インターネットを介して瞬時に無料で、当事者の目線から情報を発信する現在の報道のあり方に比べて、これらの情報機関では、情報の入手の目的で現場に人員を送る費用の高騰、入手した情報を文章化して校正し、メディアに流す準備をする時間及びその情報を印刷し、テレビ・ラジオのプログラムを準備するのに要する時間やその高い費用が、対投資効果・情報の正確性で負けてしまっているからだと思います。それに伴い、新聞・雑誌やテレビ・ラジオの情報に対する解説もおざなりになってきています。だから、ここ十年来、『中国経済は破綻する?』とかのように、疑問符をつけたタイトルの記事が多くなっていて、正確に解釈して明確な意見を提示する報道機関は皆無になりました。むしろ、その分野に長い間その分野に興味を持ち続けていた個人が、その時点での解釈を提示する形が増えました。かつて報道機関では、既存の報道機関や大学等々の公的機関で高い地位を持つ人物がその分野の専門家として、意見や解説を行っていましたが、彼らの持つ情報の不正確さや古さが露呈することによって、これらの人々もその立場を失っていきました。彼ら唯一の牙城は、ただの低俗なお笑い番組と思しき、内容のない民放の討論番組だけになってしまいました。テレビの視聴者は、インターネットを十分に使えない、本を読まない、情報弱者なので、ここだけは、彼らの騙しが未だ効く場所です。従って、新しい世界情勢の情報は、既存のメディアを介しては、むしろ入手しにくくなっています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?