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副業でパン屋を始めた理由

会社勤めをしながら副業で小さなパン屋を始めたMINAです。今回は副業でパン屋を始めた理由について書いてみます。

▶︎人が喜ぶ顔が見たかった

まずはこれに尽きると思います。人の喜ぶ顔を直に見たかった。かつて自分がパン職人の道を選んだ理由と同じです。

より良い労働環境を求めて、30代を前にして製パン会社を退職し、もう一段階、消費者から遠い企業に職を求めました。

今はパンの原材料をメインとする原料メーカーで働いております。「パン屋さん」という肩書きよりは説明が必要になりましたが、それでもものづくりの会社ですから分かりやすいほうではあるでしょう。

転職により、労働環境としてはかなり改善しました。
今、育児をしながらも仕事を続けられていることについても、少なくとも製パンの現場では当たり前ではないことです。育休産休は制度として取得できたとしても、問題は復帰後です。子どもの急な発熱などに対応できるような素地はなかった。

思うに、パン屋で働く時代は技術を身体に叩き込むための修行期間であり、長く働くという方向の環境整備はそれほど重要ではないのだと思う。いまならそう割り切れます。

この話はいつかまた別の時に書くとして
ともかく自分から離れたパンの現場ですが、勝手な話ですが、お客様との距離が開きすぎてしまったことを悲しく思う自分がいました。

もう一度、お客様と近いところでパン作りをしてみたいというのがもっとも大きな理由です。

▶︎自分自身の生活のリスクヘッジとして


親が65まで働いて退職しているのですが
退職してからの人生って思ってたより長いものだな、ということをここ何年かで感じていて、退職後の長い人生をどう過ごすかなんてことも考えると会社員の立場に甘んじているばかりでなく、自分で自分の生活を支える術をなるべく若いうちに鍛錬しておいた方がいいのかな、と漠然と考えるようになりました。

45歳定年なんて話もありますよね。セカンドキャリアの準備として今のうちから何か始めた方がいいのかなと考えていました。

そんなところに、このコロナウイルス。
コロナ禍を経験し、自分自身のライフプランや職業観などかなり影響をうけました。
今年ある会社が来年どうなってるか、今ある自分の生活が明日どうなるかも誰にもわからない。やはり自分の足で立つ術を模索することは無駄ではない、と考え始めます。

▶︎なにかを経営してみたかった

一人前なことを言ってますが…
会社員とはいえ、パン職人という限られた世界でずっとお仕事をし、次に30歳目前という、若いとは言えない年齢で普通の会社員として再スタートを切りました。

基本的に転職において悔やむ部分はほとんどないが、一つ後悔があるとすれば、パン職人時代にチーフなどの人を管理する職を任される前に辞めてしまったことだ。
ここは非常に大きなポイントだったと思う。このポジションから見る業務の視点というのは全然違っただろうとおもいます。

キャリアアップを目指す人を対象にしたプログラムを受講した際、講師の方から
「何歳で社長になるつもり?経営者でもいいよ、
あなたは何歳でなるつもりでこの会社で働いてる?」
と聞かれました。

私は
「母になることと同じように、なってしまわないと分からないことが沢山あると思うから
経営者もなるべく早くなってしまった方がいいのだと思う」と答えました。

後々改めてこのことを思い返し、本当にその通りだな
将来的に人を管理したり経営に関わるようなキャリアアップを目指すなら、なるべく若いうちに経営者になって経験を積むべきじゃないかな…⁈
と思い、自分のビジネスであればすぐにでも経営者になれる、よし、副業でやっていいか人事に聞いてみよう!
→OK
という流れです。

※私の勤めている会社は副業は原則禁止です。
しかし株式投資や不動産投資、家業の農業などを行っている人も結構おり、個人事業主であれば、業務内容にもよるが柔軟に対応するという返答でした。

今回は副業でパン屋さんを始めた理由について書いてみましたが、なんというか書くことを通じて考えているような感じですね。
長くなるのでまたここで。

小さなパン屋さんのInstagramアカウント
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