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拝啓 来世の私へ

こんにちは。覚えていらっしゃらないと思いますが、前世の私です。

来世になってもこのことを覚えているか分からないけど、noteに遺してみます。

来世のあなたにお願いしたいことがあります。

それは、私の好きなある人についてのことです。

どうか、来世でも見つけてほしいんです。

その人は、前世の私が前前世からの関わりを考えるような人でした。価値観や考えていることも一緒で、誰よりもお互いを理解している存在でした。

私はその人に一目惚れして、そこから何年もその人のことが忘れられませんでした。

しかし、前前世からの因縁なのか、その人は私のところから遠くに行ってしまいました。

彼女は間違ったことはしてません。どちらかというと、間違ったのは私だと思います。

運命を感じるような人だったのに、大切にしてあげられなかった。ごめんなさい。反省は挙げればキリがないけれど、あなたと過ごした時間は人生で一番幸せでした。

来世の私は、どうかあの人を幸せにしてあげて下さい。きっとあの人は、あなたの前に現れると思うから。また貴方を惑わせに現れるはずです。

今度は、幸せにしてあげて下さい。

私にはできなかったし、望まれてもいなかった。

前世の私からのお願いはこれだけです。

いい人生を。

敬具

ここまで書いてペンを置く。涼しげな風と鈴虫の鳴き声が聞こえる。深夜1時を回っていた。

読み返してみて、思う。自分の文章は嫌いだ。文章だけではないかも。全て。

「もう終わりにしようかな」

ふっと生きるのを辞めたくなる。私は散らかっている部屋を眺め、正気を取り戻した。

こんな散らかったままで死ぬわけにはいきません。

とりあえず明日も、なんとなく生きてみます

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