記事一覧
君たちはどう生きるか
2024.2.11 イオンシネマ新百合ヶ丘
昨年の7月から公開している映画を、今更ながら観に行った。
昨年、何人か周囲の人が観に行って、皆「良い」と言っていた。どんな映画なのかと聞くと、誰も答えられない。よくわからないが涙が出たと言う人もいる。よくわからないのはこっちだ。
先月、U-NEXTで「プロフェッショナル仕事の流儀-ジブリと宮﨑駿の2399日」を観て、今回の映画は今までのジブリ作品と何か
ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~読了
結婚した娘が置いていって、たまたま家にあったビブリア古書堂の4冊目。これが最後である。このシリーズはまだまだ続いているようだが、自分で買ってまで多分読まないだろう。
シリーズ4巻目の本作は、江戸川乱歩の稀覯本を中心に話が進められる。
推理小説がテーマになったのは初めてだ。古い西洋館、隠し宝箱、暗号、など、今回の物語は小道具も含めて推理小説のエッセンスに満ちている。
一方、確執のある母親との再会、
クーンツ「ベストセラー小説の書き方」読了
この本は、作家を志す人やベストセラー小説を書きたい人達の夢を挫くに充分な、ウンザリするような忠告で満ち溢れている。
しかし作者のクーンツ自身は、自らの経験のほぼ全てを惜しげもなく大盤振る舞いしている風で、アイデアの出し方やスランプからの脱し方など、あまり類を見ない手引書だ。ハウツーものというより、米国における作家という業界が、如何に過酷な世界であるかを解説した本だと言えよう。
この本が出版され
フレディはカマではなかったんだよアダム!
昨年末の紅白歌合戦で大好きな「ドント・ストップ・ミー・ナウ」が流れたのは嬉しかったのだが、NHKの歌詞テロップが無茶苦茶過ぎた。
エクスタシーは高揚というより恍惚の方が適当だし、天地がひっくり返るなんて歌ってない。インサイドアウトだ。世界と一体になる感じだ。
NHKらしい忖度だが、別に人間は麻薬を使わなくてもこういう至高体験をするのだ。
極めつけは原子爆弾がアダム爆弾になっていた。アダム爆弾って何
偏愛博士 あるいは 私が如何にして心配する事をやめ果実を愛する事を学んだか
残念ながら(と言っておこう)、愛情という想念は多くの人間にとって著しく微細なもので、それが執着や憎悪に昇華した時にのみ、具現化する。
博愛などという酷く矛盾した言葉もあるが、それはこの際無視しよう。恐らくそれは欺瞞だから。
唯一の例外として、それが詭弁でない場合があるとしたら、それは自己に向けられたナルシズムだ。
尤も、肥大したナルシズムは周囲を照らすだろう。しかしこれらも含めて、愛とは無縁の現象
パンが食べられないならケーキを召しあがればいいのに
1000円の物が買えないのに、どうして10000円の物が買えると言うのか?
逆上がりできない子に簡単だよと言う。
働けない人に働けばいいのにと言う。
嘘をつく人に本当の事を言えばいいのにと言う。
みんな同じだ。
どうして、ただ手をさしのべてあげられないんだろう。
手をさしのべてあげればいいのに。
手をさしのべず、ただこうすればいいのにと言う人。
その人にも手をさしのべられない理由がある。
そんな人