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【#ハイつま】はじめて2秒でクライマックス!『Z Escape』

ハイカジ遊んでますか? どうも、浮雲です。

『#ハイつま』もようやく3回目、今回はここ最近遊んだ中で、個人的に一番刺さったタイトルをご紹介します!

それがコチラ、Homaの『Z Escape』です。

■【#ハイつま】のターゲット
主に以下のような方にとって、学びや気づきが得られるものになるよう意識しています!
・ハイパーカジュアルゲームに興味があるゲームデザイナー/開発者の方
・ハイパーカジュアルゲームをあまり遊んだことのない方
・ゲームデザイナーの視点や思考に興味のある方

基本データ

■ パブリッシャー
・Homa

■ リリース(アメリカ市場での現在までの推定累計DL数)
・iOS:2021年3月8日(推定165万DL)
・Android:2021年3月11日(推定105万DL)

■ ストアURL
iOS
Android

テーマ/モチーフ

タイトルに『Z』の文字があるので察しの良い方はお分かりだと思いますが、ゾンビ】がモチーフの作品です。

そして、こちらも『Escspe』の文字通り、ゾンビ映画のクライマックスシーンで、

軍のヘリが救出に来るという情報を得た生存者たちが、命からがらビルの屋上へと避難し、追いすがるゾンビの大群を振り切り、ギリギリのタイミングでヘリに飛び乗って脱出する――

みたいな、「迫りくるゾンビからの脱出」がテーマになっています。

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これがもう、めちゃくちゃいい!

「ゾンビ映画あるある」なシチュエーション、要素がいい感じにデフォルメされ、凝縮されてる感じなんです。

救出にきたヘリコプターからの視点と思しきカメラワーク。

屋上に続くドアから飛び出してくる生存者たち。

後を追うように、別の扉をぶち破って溢れ出るゾンビの大群。

そんな、眼下で生存者に襲いかからんと迫るゾンビたちを、マシンガンで掃討していく……。

まるで、自分がゾンビ映画の登場人物になったような感覚を味わえます。

しかもそれが、ゲーム開始から2秒で、何度でも。

個人的には、生存者たちがヘリポートに近づくとカメラワークがそれまでの見下ろしから水平に近いものになり、かつスローモーションになるのが超エモいと思いますし、もう一度見たいなと思わされました。

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この「気持ちのいいシチュエーションを切り抜く」というテーマ設定はハイパーカジュアルゲームと非常に相性がよく、今回のような映画的なベースに限らず、スポーツをベースにしたものなども多く見られます。

Voodooの『Catch and Shoot』なんかも、ベースはアメリカンフットボールで、クォーターバックが針の穴に糸を通すようなパスを出す、そんなスーパープレーをデフォルメしたものではないかと思います。

なお動画見てもらうとわかりますが、【ビルの屋上】ではしゃいでます。
この【高い場所】という環境設定もハイパーカジュアルゲームでは鉄板だったりします(『High Heels!』もそうですね)。

これに限らず、「ハイパーカジュアルでよく見るテーマ/モチーフ」は、言い換えれば「既にいろんなタイトルがユーザーに受け入れられやすい要素として証明してくれているもの」とも言えるので、自分でゲームデザインする際には押さえておきたいポイントのひとつです。

コアメカニクス

メカニクス的には【Aiming】を使ったシューティングゲームです。
弾切れの概念もない&生存者には当たらないので、何も気にせず好きなだけぶっ放せます。ビバ・トリガーハッピー!

ちなみに、ハイパーカジュアルゲームにおいても【シューティングゲーム】は人気のあるジャンルだったりします。やはり、「撃つ」ことの気持ちよさは分かりやすいんでしょうね。

加えて、ゲームの味付けとなっているのが、「物理を使った環境へのインタラクション」です。

簡単にいうと、

ドラム缶を爆発させてゾンビをふっ飛ばしたり

鉄球を落としてゾンビをペシャンコにしたり

橋を破壊してゾンビをビルの下へ落としたり

みたいなことができます。

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これがまた、ゾンビから射線を外すことになってリスクとリワードの駆け引きが生まれていたり、ちょっとした物理パズル的な感じもあったりで、とても良いアクセントになっています。

メタゲーム

今回の記事を書くにあたりしばらくぶりにアプリ立ち上げてみたところ、『High Heels!』同様いろいろ要素が増えていたのですが。

リリース時点では、以下の2要素となっていました。

1.銃のカスタマイズ
コモン/エピック/レジェンドと三段階のレアリティに分かれていますが、金額が違うだけでいずれも稼いだコインでアンロックできます。
コインの使い道としての役割、兼、コレクション(やり込み)要素になっています。
一応はレアリティによって秒間の弾数が増えてそうですが、ゲームプレイに大きな影響を与えるほどではありません。
また、広告動画を一定回数視聴することで銃のスキンを獲得できますが、こちらは完全に見た目の変化だけです。金ピカにできます。

2.アップグレード
ゲーム的にはこちらの方が影響力が大きく、それ故にリワード動画が視聴されやすいため、多くのハイパーカジュアルゲームでも採用されています。
『Z Escape』では、【獲得コインアップ】と、【生存者の人数アップ】の2種類。
【生存者の人数アップ】はクリアするための難易度にも影響しますが、メインはクリア報酬のベースアップだと思うので、どちらもアップグレードすることで1プレイで獲得できるコイン量が増えていく作りです。
長く続けるモチベーションとして【銃のカスタマイズ】があるので、そこに対するメリットを大きくしていますね。

上記に加えて、アップデートにより以下が追加実装されていました。

3.キャラクタースキンのカスタマイズ
レベル31クリアで「狩人から逃げるパンダ」セット、レベル41クリアで「恐竜から逃げる冒険家(?)」セットがアンロックされました。
「もはやゾンビ関係ないやん」とは思いますが、「次はどんなのが出てくるんだろう?」と思わせれば、以前書いたように「長く遊ばせる(そして広告を視聴させる)」という【ハイパーカジュアルゲームとしてのコンセプト】には沿っているので、まったくもって問題ナシです。

※【ハイパーカジュアルゲームのコンセプト】については、以下のnoteにまとめています。

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以上、Homaの『Z Escape』をご紹介しました。

「テーマ設定の勝利」とでもいうべきタイトルで、「みんなゾンビ大好きだよねー」と思うとともに「テーマ選びマジだいじ!」と改めて思わせてくれた、そんなゲームでした。
気になった方は、ぜひ遊んでみてください。

それでは、次回の【#ハイつま】をお楽しみに!

※何か質問や聞いてみたいテーマがあれば、以下の質問箱からどうぞ!


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