見出し画像

100000分の1を引いた"かも"しれない話

おはこんばんにちは。ですろです。いつもお世話になっております。普段は茨城で適当に音楽イベントとかやったり出たりしているただのオタクです。ちょっと年始早々大変なことになったので聞いてください。有料になってますが全文無料です。

先日はお騒がせしました。
早期に対応してくれた病院、たくさんのリプライと奥さんの援助により生きることができました。
僕も自分の身に何が起こったのか未だによくわかってないんですが、せっかくなのでこういった形で残して置こうと思います。

結果的に言うと僕の病気は

精巣腫瘍疑い

です。

睾丸、所謂金たまに腫瘍ができちゃうやつです。
あくまで疑いありなので、腫瘍かどうかもわかりません。

この疑いってところが今回の話のミソです。

悪性の場合は所謂『』となります。
これは非常に進行が早い癌らしく、病院に行ったその日に緊急手術を受けました。
左睾丸摘出手術となります。
さよなら、俺の左玉。
今までありがとうなこの恩知らず!!!

ただし僕の場合"良性か悪性かの判断がつかず、取ってみないとわからない"というなんともすっきりしない状況での手術です。
CTの結果、他に転移は見られないとのことで、とりあえず手術が終わった今は安心しています。
癌の血液検査も全部スルーしました。まじで一安心。

この『精巣腫瘍』は10万分の1の確率で現れるらしく、かかる人は20-30代が90%だそうです。
とんでもない確率を引いてしまったわけなんですが、手術が終わって3日目の今は傷の痛みくらいでその他はなんともないです。

ちなみに僕は特に大きな病気もしたことはなく、病院は風邪くらいでしか来たことありません。
アレルギーも埃くらいだし、ほとんど健康体で今まで生きてきました。
まじで突拍子すぎた出来事でした。

ここから、僕の手術までの流れを記しておきます。


長いのでお時間ある時に。
結果は上記の通りで、不安だからとっただけの話なので特にもう心配はないです。
本当にお騒がせしました。

世の男性諸君。
まじで自分のタマ調べたほうがいい。

世の好きな男性と一緒にいる女性諸君。
今すぐ彼氏旦那のタマを見て触ろう。
この病気はパートナーが発見してわかる場合も多いそうですよ!

具体的な金たまの調べ方は文章の最後にありますので、ぜひそこまで飛んでいただいても。

1/4月曜日

普通に出勤。
昼休みに休憩室のソファで横になったところ左側の睾丸を押すとなんかちょっと痛いなーくらいの感覚がありました。
その日の夜、いつものようにApexをしていると椅子に座っていても左睾丸に若干の痛みが。
立ち上がるとまた変な違和感。
これはなにかあるかな、と思いネットで調べると炎症の可能性があると。
この日は後で病院行こうくらいの気持ちでした。

1/5火曜日

在宅勤務をしました。
この日は痛みが少し消えて炎症治まってきてるかな?と思ってました。
奥さんに『見えないところなんだから、病院行った方がいい』と言われ、ぶっちゃけ行きたくなかったんですが最近お腹を下すことが多いこともあって一気に病院で見てもらおうと決めました。
30歳前に全部片付けようくらいの気持ちでしたね。

1/6水曜日

家の近くの胃腸科がある病院で診断を受けました。問診では『過敏性腸症候群の可能性が高いけど、癌の可能性も捨てきれないから腫瘍チェックの意味で採血検査』をして帰りました。結果は金曜日にでるとのことでした。
(この結果は退院後に電話で確認。安心してと言われました。)


午後に泌尿器科を別な病院で受診しました。
速攻で脱いで寝ろって言われて、おじいさんにタマを触られ、エコーを見ました。
この時点では炎症か腫瘍かわからず大きな病院で精密検査しましょうとのことで紹介状を書いてもらってこの日は終了。
腫瘍だったらヤバイ的な雰囲気はめっちゃ感じたのでここら辺からもうしんどかったですね。
あー死ぬのかなー死にたくないなぁ
人生変わっちゃうなー
とかなんか意味わからんこと色々で車乗ってもすぐ走り出せなかった。

1/7木曜日


仕事は休みを貰い近くの大きい病院へ。
紹介状があっても予約外だから最悪午後になるかもって言われて萎えまくり。(到着は8:45くらい)
問診票いろいろ出したら速攻で
『診察の前に先生からお話があるので中の待合室へどうぞ』
って言われて汗吹き出した。

この時点で予約15人くらいいたのに全員すっ飛ばしてお話って……この辺はもう焦りすぎてあんまり覚えてない。待ってる間ただひたすらにただの炎症であれって願ってた。
いや普通に手が震えてましたよ。iPhone開いては閉じてを繰り返してた。

先生に呼ばれ触診。
若い優しそうな先生。
歳近そうだから恥ずかしかった。

昨日の病院でも言われてたことだけど、
『左睾丸の下の方にしこりがある』とここでも言われました。
この後いろんなチェックをして腫瘍かどうか見定める話に。
もしそこで腫瘍だった場合手術しますと伝えられた。めちゃくちゃびびってた。

採血、採尿→エコー検査を経て戻ると、突然ベッドに寝せられて泌尿器科の先生方3人にいきなり金たま揉まれまくりました。
それはもう揉まれました。

この3人も良性か悪性かの判断ができないが、腫瘍の可能性は捨てきれないとのことでした。3人ともずっと「う~ん...。」って感じだった。ほんとにわからんものなんだね...。

1番偉いっぽい先生に
ですろ「やっぱ腫瘍すか?」
偉い先生「(ただこちらを見て目だけで頷く)」
ですろ「おわたwwwwww」

ここで二択を受けました。

1.悪性の場合転移の速さを考えると今のうちにとった方がいい

2.良性かポリープの可能性もあるので経過を見る

ただし、もし1で他に転移した場合は最悪なのでリスクを考えると1を選んだ方がいいと強く言われました。
これもずっと言われてたことなんだけど、
・小さいのに見つかったのは奇跡
・超早期だから手術をおすすめする
・悪性だった時のデメリットの方が大きすぎる
とのこと。
「ほとんどの人は卵くらいの大きさで気づくのに凄いね」って何度も言われたのでそこは嬉しかったかな。そりゃ毎日触ってますからね。
ちなみに卵くらいの大きさになってると他の臓器に転移してる可能性大だそうです。
あぶねー。

その後の人生も、生殖機能に特に問題があるわけでもなく、射精も妊娠も1個あればいいんですって。人間の体すげー。

ただめっちゃ手術したくないので
「正直言うとめっちゃくちゃ手術したくないです」
っ言ったら先生なんとも言えない顔してました。

結局リスクを追うくらいならと手術する方向で話を進め、いろいろ覚悟しました。
そりゃ、がん患者になるか、ならずに済むかってそもそもそんなん二択でもないような……。
たくさん質問しても全部ちゃんとかえってくるので結構安心してましたね。

いやでも手術するのに「今日か明日」って言われたらもうなんかどうしようもないっすよね。
「今日とかできるんすか?w」って言ったら
「病院は本気出せばできちゃうよ^^」って返ってきて笑いました。

手術するのにもまたいろんな検査があるとのことで、そこをパスしないとどちらにせよ手術できないからまた検査をすることに。

採血(2回目)→X線(胸)→心電図→CT(体を輪切りにして見るやつ)→泌尿器科に戻る

ちなみに例のツイートはここで採血する待ち時間にしました。
もう1人じゃ耐えられなかったです。
何も聞かずに頑張れって言ってくれたみんな本当にありがとう。全部スクショしてます。
手術前までずっとそれだけを見てました。絶え間なくリプライがくるので普通に泣いてました。

CT前に泌尿器科の看護師さんが途中で来て本日の夕方に手術となりますと伝えられました。
病院が本気を出しました。
あーもうここまできたか~みたいな感じ。

なんか手術決めたあたりで、今日自分に何が起こってるのか、まだ自分が追いついてない状況だから、もうこのまま全部やってしまったほうがいいのかもしれないって、半分諦めたよね。

検査全部パスして17時頃に手術室へ。
手術室までって普通にベッドで運ばれるのかと思ってたけど、余裕で手術室のベッドまで自分で歩きました。
なんとも言えない気持ちすぎた。

手術開始。


僕は今回腰の麻酔で下半身が麻痺するだけなので意識もあるし目も見える。最悪だよ!
全身麻酔ってリスクが大きいみたいで僕みたいに下半身だけだと腰だけの方がいいらしい。

手術前の病室で看護師さんが「音楽流れてるよー。ロックとかかな?」って教えてくれたので「え!めっちゃ好きなんで楽しみです!」って会話をした。

麻酔は思い切り丸まって横向いて背中にブスッ!
一発目は痛かったけどもうそっからは感覚なかった。徐々にへそから下が動かなくてすげーってなってた。
ほぼ裸なんでクソ寒くて震えてたもんで、上半身にめっちゃいろいろかけてくれた。
ストーブ当ててくれたんだけどそれは熱かった。

麻酔が効くまでの時間、みんな談笑してたので僕も乗っかりました。
さっきからかかってる音楽、どう聞いてもあれなんですよね。

ぼく「あの、これはいつも流れてるんですか?」
医者「看護師さんが若い人くるからって流してくれたみたいよ!」
ぼく「あの……初めての手術で『SEKAI NO OWARI』は縁起悪いので変えてくださいw」
医者たち「wwwwそりゃそうだwwww」

その後はずっとGLAY流れてました。
なんでやねん。

手術は淡々と行われました。
「メスください」の一言で、あー今切られてんのかーくらいの感じで何か違和感はあったけどなーんにも感じないです。
耳も布で覆われちゃったので会話もGLAYもほとんど聞こえなかった。
1時間半で無事終了。
1人でただ考え事してただけで終わった。
何度か寝かけてしまって起こされたくらいかな。朝からずっとたらい回しで疲れてたし……。

さて、皆さんが気になるとこだと思いますが、あまりにグロかったので簡単に書いときます。

『見ますか?』
「記念に見ておきます」
ぼく(グロすぎわろた)

確かにぷっくりと何かでき物があった。

これをこの後顕微鏡でくまなくチェックし、良性悪性を判断するそうです。
良性引かせてくれー!!
2,3週間で結果が出るそうなのでこれはもう拝むしかない。

あ、ちなみに"袋"を切って出すわけではないです。左足の付け根にそって5cmくらい切ってそこから睾丸を根本から全部切り離すそう。グロッ!

手術して病室に戻るとすぐ奥さんが来てくれました。
あの時ほど安心した瞬間はなく、まだ生きていられる実感が湧きました。
まさか1日で手術まで行くなんて想像できないし、お互いに大変だったねーって話してた気がする。

21時くらいまでいてくれて、そこから夜ご飯食べました。病院食、確かにちょっと薄いけど普通に美味しい。量もちょうどいい。食ったらめちゃくちゃ眠気きて寝ました。
いやー!よく寝たなー!朝かなー!と思ったら0時でびびったのを覚えてる。
飯食った時あたりから傷口が痛くてずっと痛み止めもらってた。
その後は痛みで起きて寝てを繰り返しだったかな。寝る才能だけはあるみたいで良かった。

1/8金曜日


8時に朝食。
食べてこのnoteを書き始めたくらいで先生たち襲来。
嵐のように傷口チェック、尿管の管を取る、金たまについてるチューブを取るをしてきたのですげー痛かったけど一瞬で全部終わりました。

尿管のやつは全然痛くなかったんだけども金たまが痛かった。あれ絶対あの場で縫っただろ。見えなかったからわからんけど。

特に術後問題もないらしく、病室を移動して次の日には退院できそうとのこと。
この日から自由に行動してもいいらしいんだけど傷口痛くて全然移動したくない!!

傷自体は血が出ることもなく、横になってると大したことないけど立ち上がったり歩いたりすると痛くて……。
普段ここの筋肉って使う頻度高いんだなーって思った。
まぁトイレ行くくらいなら割と大丈夫でした。
それ以外はベッドでこれ書いてます。

夕方に先生が回診に来ました。
熱と傷の具合見て大丈夫なら次の日には退院だそうです。ずっと37度こえてるくらいの熱があってこれが落ち着かないと退院できないみたい。早く出させてください。もうつらいです。向かいの人iPhoneのマナーモード絶対切らないしいびきすごいしでこの日は全然寝れんかった...。

1/9土曜日

下がらなかった熱も下がり、傷の具合も問題無しということで朝8時半に退院確定。
こっからは今後の説明とかいろいろあって10時に。
お世話になりました。

そろそろ書き終わりです。

先述した金たまの症状ですが、

・左右の"大きさ"に違いがあること(ただしこれは個人差で普通のことでもある。僕はほぼ同じはずだったので腫れてるのに気づきました。)

・触ってみて"硬いところ"がないかどうか調べる。右にあって左にないとかだと要注意。

僕はどっちも当てはまったので怖くて病院行ったって感じです。
正直これで良性だったらまじでただの損なんですが、今となっちゃあ命拾いしたと思うしかないですね……。
時間が経って何度か聞いてるんだけど、いくら調べても「わからない」そうなので僕の不安はまだ続きそうです。再来週の検査次第かなぁ。

最後に。


健康1番ですよ、皆さん。
正直僕は人生のフェイズ2だと思ってこれから生きていくと思います。
そんな大それたように環境が変わるわけではありませんが、気持ちの問題ですね。

この病気だけでなく、早期発見はまじで重要です。
何あったら全てを投げ出してまで病院に行ってください。いや、行け!
小さい異変でもいいんです。何もなきゃそれでいいんだから。

健康が本当に1番です。
手術したからと言ってこれから特にやっちゃいけないことはないそうです。
これはラッキー。

ただこれをきっかけに酒やめたり無茶な食事は見直したりしたいと思っています。
勝手に僕がやってるだけなので、どうか皆さんは気を使わずにいてください。

大盛軒行ったら少なめを食べますから。
乾杯は烏龍茶、オレンジジュース、カルピスでお願いします。

変に気使われるのが1番辛いかも。
「金たま見せてwwww」くらいの感じでいいです。
こんなに自分の局部見られたこともないので、もう恥ずかしいことなんてありませんよ。

話聞きたかったらいつでもお話します。
会った時に気軽に聞いてくださって大丈夫です。
「タマ無し野郎!」だけは禁句です。
冗談になってないです。


長々とありがとうございました。


これが僕が体験した壮絶な数日間です。
濃すぎて1部覚えてませんが、思い出した時に書き足したいと思います。

あと、もしよろしければなんですが、ほんとにもしよろしければの話なんですが、「ですろ頑張ったな、これで美味いもんでも食え」って方がいればこの記事を購入していただけたら幸いです。

今お年玉って言おうとしたんですが、これもなんか今後使いづらいですね。まじで面倒くさい病気だなぁ。

ではこの辺で。
まじでなんかあったら病院行けよ!
パートナーはちゃんと病院に行かせろ!!
わかったか!!!!!!

またな!!!!


2/4(木)追記

病理検査の結果を後日談として記事にしました。合わせてお読みくださいまし。

ここから先は

39字

¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?