ピンクなおまもり

桃をよく食べた日。
仕事で寄ったベーカリーで桃とヨーグルトのデニッシュ、家で程よく冷えた桃をそのまま。
ベーカリーの方は甘いシロップで煮たのか柔らかくて、口の中でとろけて、あんまぁかった。
カットしただけの素の桃は少し固めだったけれど、純粋な桃味があった。そして、色味がきれい。薄いベージュの実のうちから、血色が広がるようにじんわりと赤みが差していて。噛めばわかるが、細い筋が走っている。
幸せの果物です。

桃つながりでもうひとつ、"モモ"が好き。
これは「きみはペット」という漫画の主人公の男の子だ。バリキャリでクールなハイミス・スミレちゃんがある日、彼が捨て犬のようにころんと道に居るのを見つけ、連れて帰る。そこから、"ペット"なはずのモモと、ペットに振り回される実は不器用な"飼い主"スミレちゃんの物語は始まるのだ。
モモの、飼い主がいなきゃだめなふりして本当は(僕がいなきゃだめだもんね)と分かってる洞察力と余裕たっぷりなとこ、必要な時に居てくれるのに時々表情が冷たいところなども、いいんだよなぁ。トレードマークは、クリクリふわふわな髪。
君はペット、大人になってからときめいた漫画のひとつです。

もも 

は、涼しい甘さの果物やチャーミングな男の子のイメージを呼びおこす、けっして汚されない、お守りみたいなワードなのです。私にとって。

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