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介護保険法の理念は机上の空論に思う

第一章 総則

(目的)

第一条 この法律は、加齢に伴って生ずる心身の変化に起因する疾病等により要介護状態となり、入浴、排せつ、食事等の介護、機能訓練並びに看護及び療養上の管理その他の医療を要する者等について、これらの者が尊厳を保持し、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、必要な保健医療サービス及び福祉サービスに係る給付を行うため、国民の共同連帯の理念に基づき介護保険制度を設け、その行う保険給付等に関して必要な事項を定め、もって国民の保健医療の向上及び福祉の増進を図ることを目的とする。

これは介護保険法の総則第一条です。
何が書いてあるかというと、読んでいただければわかるのですが・・・
年取ったり病気になって動けなくなってきたら、動けるように練習するか手伝ってもらって生活していきましょうね!でも出来る事は自分でして自分らしく生きましょうね!・・・・っと書いています。

介護保険の利用者は自分が使っているこの制度のこの総則を・・・当然知りませんw
ま、そんなもんでしょう。
我々事業者ですら知らない人が多いのですから。

これの何が問題かと言うとですね。
「崇高すぎる」です。

業界にいる方なら大体わかると思うのですが、基本的に動けなくなってきた人は動こうとしない事が多い訳です。
練習・手伝い・自分の事をなるべく自分でする。
この三択なら最も多いのは手伝いです。
そりゃそうなりますわね。
ほんでケアマネさんは本人の希望、家族の希望だからという事でサービスを入れていくわけです。
結果手伝い固めになってしまいヘルパーさん大忙し、社会保障費はうなぎのぼりとなる訳です。
現役世代の僕からすると、ある種の自分の首を絞めながら税金という麻薬漬けにされ踊り狂っている業界な印象があります。
あくまで僕の思っている事です。業界のイメージね。
もちろん現場で働いている人はそんな感じはありません。
どちらかと言うとナンチャラ委員会みたいな偉いさん方の話です。

理想は必要です。
しかし、現実を認める勇気もまた必要です。
今後、高齢者になる自分も含めてどのような未来が幸せなのかを考える必要があると思います。

僕もいずれ介護保険お世話になると思いますが、なるべく次の世代の迷惑になりたくは無いと思っています。

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