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モータースポーツ専門のトレーナーについて

僕は勝手にモータースポーツ専門のトレーナーと言い張っています。
もちろん、他のスポーツも関わらない訳ではないです。
現時点でも空手の先生のトレーナーなどをしています。

なぜモータースポーツなのか?

僕も10代の頃からバイクが好きでずっと乗っています。
今のZX-7Rは2001年モデルを新車フルローンで買いました。
もう、21年乗っています。
そうなるとバイク仲間と呼ばれる方が沢山増えていきます。
ありがたい事にほぼ先輩の方ばかりです。
僕はバイク仲間の先輩方に色々学び人生を救われたと思っています。
周りにいらっしゃいますか?
会社など関係なく10歳以上年齢が離れた先輩が20年も付き合ってくださっているという方。
いらっしゃったら本当に幸せな事だと思います。
最初はそんな先輩方の役に立ちたいが根底にありました。
そんな時に話が来たのがオランダ徒手の兄弟子である志水先生から「クライアントさんが鈴鹿8耐に出るのに手伝ってくれ」と言われ出会ったのがガレージハラダの原田選手でした。

あんなに感動したことはない

前述の通り10代からバイクすきだった僕は当然8耐は知ってたし何度も見にいってました。
でも、暑い!カッコイイ!イメージしかなかったんです。
当然ピット側から見た事なんてありませんでした。
そんな中初めての8耐を一言でいうなら「あんなカッコイイオッサンを見た事はない」です。
これを書くと話が脱線するので控えますが本当にドラマでした。
今になって考えると本気でスポーツをしている方やチーム、サポーターの人が稀に味わうドラマというのは表現しにくいですが、あの様な感じなのでしょう。
それはすべてのスポーツに言えることだと思います。
その感動をまた味わいたくて、更にはモータースポーツはスポーツでありアスリートであるはずなのにトレーニングなどの意識が非常に低い現状に一石投じたくてモータースポーツ専門のトレーナーと言い張る事にしました。

原田選手の死、周りを見渡した時・・・。

そんなある日、原田選手が練習中に事故でかえらぬ人になってしまったとの連絡がきました。
愕然としました。
お葬式にも参列させて頂きました。
そう・・・ライダーは死のリスクを背負っているという現実を改めて実感した瞬間でした。
そして周りを見渡したときに、ライダーの多くは実は50代で子供さんが大学生~小学生の世代という事に気付きました。
ふと、考えました。
もし、担当しているライダーが亡くなったらご家族はどうするのだろう?今笑顔で接している子供たちは悲しい思いするのだろうな・・・と。

木村は選手の勝利を最優先には考えていない。

勇気を持って語弊を恐れずいうとそう言えます。
では、何を大義名分とするのか。
それは『選手生命の延長』です。
これは非常に大切な事だと思っています。
前述の通りライダーの多くはお父さんな訳ですので死んでもらっては困るのです。
人的な事故を減らすために動けるカラダを作る、もしくはパフォーマンスを向上させる。
メンタルを安定させる。
万が一の時はメディカルと素早く連携する。もしくはその場でトリアージ出来る。
全てはライダーとその家族の為に。
だから、僕は勝利至上主義ではないのです。

僕が考える結局的な考え。

では、木村はライダーに一体何を提案するのか?
それはライダーが希望する事はもちろんですがトレーニングメニュー・ケアメニューの更に上「イチローポジション」を提案したいのです。

イチローポジションとは?

これは僕が考えた言葉です。
野球のイチロー選手は本当に偉大なアスリートです。
技術も思考も超一流です。
でも、漠然と何が凄いかって「あの年齢で現役の第一線で活躍している」ではないでしょうか?
そして年齢を感じさせないパフォーマンスではないでしょうか。
僕はライダーにもうお腹いっぱいです!もう大満足!ってくらいバイクい乗り続けてほしい。
つまりはなるべく長く現役を継続して欲しい訳です。
なんやかんやで選手で無くても好きな事を長く継続されている方はカッコイイしQOLが高いのです。

キムラというトレーナーがしたいことは。

まとめますw
僕がしたいことは結局はカラダとココロを強くしましょうよ。
そしたら事故の対応も反応も素早くなるし危険予知だって出来るかも知れません。
それはライダー本人の為でもあるし、大切な家族の為にもなりますよ。
そして現役を長く楽しんでいたら、その姿を後世のライダーが見ていますよ。
そうやって繋がって行くものなんじゃないですか?って事です。
それはまるで人生のようです。

漠然と書きました。
伝わるかどうかは分かりません。
でも、僕の活動に興味を示してくれる人たちも少しずつ出てきたことも事実です。
だから、初心を忘れない為にもここらで自分の考えを出してみました。
賛否両論あるかと思いますが、現時点ではこう考えているという事です。


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