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食べたいのに、何度も買い間違いをするケチャップ

めちゃめちゃ美味しくて、また食べたい!と思っているのに、何度も買い間違いをしてしまう、ある種残念なケチャップの話をしようと思う。


はじめに

なんだそりゃ!?と思われるかもしれない。ああ、そうだ。たかだかケチャップの話だ。されど侮るなかれ、人生でこんなに恋い焦がれてまた食べたいと思うケチャップに出会ったというのに!!!

なぜ、なぜ買い間違いをしてしまうんだ!!!!!!というお話。


買ったきっかけ

職場の近くにあるちょっと高級な食材を取り扱っているスーパーがある。事務所で何か食べる時用に、ちょっといいケチャップを買ってみようということで、相棒と買い物をしていたときに、ケチャップコーナーで色んな商品を見比べている中で、購入の候補になったのが2つある。

どちらも有機。砂糖は甜菜糖を使っているという拘りのケチャップ。値段は400円程。カゴメやデルモンテではない。王道ではないが、波並みならぬ拘りを感じて、購入したケチャップが、思いの外美味しかったのだ。


やるではないか。ケチャップよ。

普段私はケチャップは使わないので、ほぼ相方専用なのだが、ピザトーストを作るってことで、つくったのを食べたら、あらまぁ、奥さん美味しいじゃありませんか〜。

ちょっと感動。これ美味しいね、と相棒と会話し、満足、満足。

そんなケチャップを食べ終わったので、またリピートしようってことで、再び高級スーパーへ。まさかこの時、こんなに買い間違いをするだなんて思ってもいなかった。


一回戦:そうだ、多分これだよね。

スーパーのケチャップ売り場に行った。そして美味しかったケチャップを再び買おうとする。ここまでの話、ごくごく普通の話。

ケチャップ売り場で迷い発生。あれ? どのケチャップだったっけ??
普段迷わないし、記憶はいいほうだとおもっている私が思い出せない。
あれ?どんなパッケージだったっけ?

相棒と話合って、二つの候補に絞り込んだ。
そう、前回と同じ2つの候補だ。

どちらかが、前回のケチャップ。片方が選ばれなかったケチャップ。

んーーーー、どっちだったっけ?
有機って書いてたよね?砂糖もこだわっているとか書いていたはず。

んーーー、こっちかな?
こっちじゃない?とやり取りすること五分。
迷ったあげく、買って帰ったケチャップはーーーーー


ちがうじゃねーか。お前は誰だ。

違うケチャップだった。あんなに悩んで買ったのにーーーー。
味が違う。明らかに違う。
なんでこのケチャップだと思ったんだー!!!!!と
途方に暮れる。大げさに聞こえるが買い間違えた事にショックを隠せない。


二回戦:今度こそは!!

私が求めていたのは、貴方ではなかったの、、ごめんなさい。となくなく食べきったケチャップとおさらばし、再びあの娘に出会いたい!ということで、再びやってきたケチャップコーナー。

今度こそは間違うまい!!!
意気込んで、比べて、買った。
うん、今度こそはきっと大丈夫。

相棒との絆を感じながら事務所に戻ってきて実食したらーーーー


ちがうじゃねーか。また、お前か!

やっちまったよ。またお前じゃねーか。
どうしてまたお前を買ってしまったんだ!

馬鹿か!我々は馬鹿なのか!!
なぜ同じ鉄を踏むんだ。
あれだけ、間違わないように慎重にしたのに。また間違ってしまったじゃねーか。何を考えてるんだ、コンチキショー。

もう、もう間違うものか!


相棒の笑顔が見たくて、サプライズ

いつも相棒と買い物に出掛けるのだが、今回は別件で立ち寄ったついでにケチャップを買って帰ろう。そうだ、今回恋い焦がれた正解のケチャップを私が買っていけば、鼻高々、相棒も大喜びするだろう!

相棒が喜ぶ姿を想像しながら、ケチャップ売り場で、今度こそは買い間違いしないぞ!と自信満々に買って帰ったのだが。


ちがうじゃねーか。ああ、もう何かの呪いだ。

はい、またやってしまいましたー(開き直り)。こんなことある!?ってくらい買いたいのに買い間違えるケチャップ有る⁇と、、ある意味面白くなってきた。人生こんなに買い間違える経験はしたことがない。
そしてケチャップにこんなに執着したこともない😂


4度目の挑戦!負けられない闘い

さすがにこれで間違うと本当にバカすぎるので、今回こそは買い間違いは絶対に止めたい。負けられない闘いとなった。
いざ、ケチャップ売り場で、いつものように迷う二種類のパッケージ。

情報には騙されない。

相棒が取った行動は、、、
袋の上からキャップの形状を触って確認。
サワサワしている。目を瞑って指先に全身の神経を集中しているのが伝わってくる。駄目だ、ここで余計な事を口だししてしまうとこれまでと同じ過ちをしてしまう。そうだ、相棒を信じるんだ。

体感で沈黙の状態が3分ほど続いたような気がした。

「多分これだと思う。」相棒が選んだケチャップ。
そうなんだろうか、違う気がする。けど、口出しはしない。
何度も間違えてしまったケチャップ。

ああ、今回こそは、恋い焦がれたケチャップと出会えるのだろうか〜!!


そうだよ、君だよ、君。

相棒が選んだケチャップは、正解だった。

ああ、ようやく出会えたね。君だよ、君に会いたかったんだ。どうして何度も違う娘を選んでしまったんだろう。ほんと我々は何度も同じ過ちをしてしまった。もう二度と過ちをするもんか。


結局、未だにパッケージを覚えていない

この記事を書く際にネットで画像を探してようやくパッケージを覚えたのだが(いや、また忘れるかもしれない)、商品名に特徴がなく(有機トマトケチャップ)パッケージにも特徴がないため、記憶に残らない。

味は美味しいのだが、パッケージが記憶に残らないし、社名も覚えられていない。企業のロゴもパッケージ正面に記載がないため、全く記憶に残らない。美味しいのに、また買いたいと思うのに、思い出せなくて、あげく買い間違いをする罪深きケチャップよ。

結局正解を見つけたのはキャップの形状で判断した。透明の袋ではないので、手探りで形状を判断するだなんて。そんな事聞いて「んなアホな(関東ではバカな)」と思われるかもしれない。

しかし、そんなことが起こってしまったのだ。


普段パッケージデザインをする我々でもどハマりしたこの体験は、ある意味よい経験をした。自分達がデザインする時はこんな風にならないよう、印象に残る要素をきちんと盛り込もう。

ネーミングが覚えやすい。ビジュアル的に特徴がある。何か記憶に残る情報を取り入れようと。

とても美味しいケチャプだが、もしかしたら、我々のような経験をしているユーザーが他にもいて、あのメーカーさんは機会損失をしているかもしれない。

もしそのメーカーさんが、ユーザーの声を聞いてパッケージを思いっきり変えた時、特徴がないままリニューアルとすれば、更に悪化するかもしれないので注意が必要だ。覚えたはずのパッケージが変わり、また同じ過ちを繰り返す事になるのだと思う。


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