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【📝自分用メモ】文章のまちがいや誤解を防ぐ校閲のきほん- 安心創作勉強会 -より

■ 校閲チェックポイント(LINE校閲チームの場合)

①入力
②表記
③日本語
④形式
⑤ファクトチェック
⑥ポリティカルコレクトネス
⑦矛盾解決
⑧イメージ・動画・画像

※今回は時間の関係で説明は一部のみ

すべての基礎!「1文字ずつ読むこと」

①入力

✅ 変換ミス
ポイント:同音異義語(発音が同じだが、区別される語)
(例)ワクチンの3回目摂取→接種

タイプミス(誤字・脱字・衍字/えんじ)
ポイント:タイプミスの分類、タイポグリセミア

▼タイポグリセミア現象を逆手に取った広告

中尾清月堂のプレスリリースより

③日本語

✅ てにをはの誤り
ポイント:言葉の単位として文を読む
 → 言葉の単位:単語<文節<<段落<文章・・・ここでは「文」の単位で読むのが重要

✅ 用語の意味・用法の間違い
ポイント:知識を要する
 → 自分の知識を信用しないで、自分で単語を調べる習慣が大事

✅ つながり、係り受けがおかしい
ポイント:特に述語が受け身になるときに注意
 → 長文になったときは特に、主語や述語がごっちゃになりやすい
 → 文節ごとに、文を構造的にチェックする必要がでてくる

⑤ファクトチェック

事例:地名+肩書のファクトチェック(例:全国には福岡市長が4人いる)
 → 省略によって事実が変わってないか、誤読がないか

<よくあるミスの特徴・注意点>
固有名詞:人名(肩書) 、地名、国名、会社名、商品名など
  → 公式サイトで確認
  → 検索ショートカットキー【Ctrl+F】【⌘+F】が便利
数字:日付、年齢、金額、単位など
  → 大きな数字は塊で見ない
  → カシオ「生活や実務に役立つ計算サイト」が便利
その他:最上級表現「唯一の◯◯」「◯◯初」、「発言など事実関係」
  → 根拠の裏付け、複数のサイトでチェック

⑥ポリティカルコレクトネス

事例:性自認の無視(例:ジェンダーレスを公言している人物の記事が美女よいう区分けで紹介されていた)
 → 手前勝手に性別で括らない・判断しない

<よくある指摘の特徴・注意点>
・差別・偏見:
性別、容姿、障害、病気、国・地域、民族 など
・不快:
暴力、生理的嫌悪、性的訴求 など
・公序良俗:
法令違反、社会規範に反する内容 など

参考ガイドライン:
📕 LGBT報道ガイドライン (簡易版)(PDF)
📕 NHK放送ガイドライン2020 (PDF)

参考記事:
ルッキズムと向き合う:東京新聞 TOKYO Web
東京五輪“美人アスリート”報道に物議「人種差別や経済格差の視点を持って」 | 国内 | ABEMA TIMES


■ どうして校閲が必要なのか?

<さまざまな影響>

読みづらい文の影響
・事実誤認のおそれ
・伝えたいことを最後まで読んでもらえない

ファクト誤りの影響
・関係先に迷惑をかける
・信用を落とす

間違った認識を広める恐れ
・読んだ人を傷つけない、意図せず当事者を傷つけてしまうことも
・ポリコレ:語句や表現が性差別・人種だ別などの偏見をふくまないこと

<リスク軽減>

ネット上のコンテンツはすぐ修正できるのでは?
 → スクショが可能なので、SNSで拡散されやすい。炎上のもとに。

・・・

泣き別れ:単語が改行により二行にわかれてしまうこと

■ 校閲者が考える“書くときの心構え”

セルフ校閲は相当に難しい
創作と校閲は着眼点が異なる
・【創作】いかに面白く、発見があり、充実した独自性のある内容か
・【校閲】正しい情報か、誤読のない読みやすい文か、不安な表現はないか

✅ 「書く」と「校閲」を切り分ける
✅ 誤りや炎上の起因を把握する
✅ 自分を信用しない。全て調べる

校閲は「書き手が伝えたいことを100%届ける仕事」

▼ きょうから使えるTips
・一晩置いて翌朝読み直す
・声に出して読む
・印刷して読む →最低3回は読み直す
・友人・知人など第三者にも読んでもらう

・・・

質問:
構成や言い回しを提案すると、執筆者本人の持ち味や文体を起こしてしまっていないか不安です」というのがあって、「作文はせずに調整が必要なポイントを客観的な理由を添えて伝える」という回答。

(私はつい作文しがちなので、ポイントを伝えるだけに留めるの大事だなと。心構えにあった、創作と校閲をごっちゃにしないようにしようと感じました・・)

・・・

※配信の内容を私なりにメモしたものです。スライドの文章をそのまま書き写したもの以外に、自分がわかりやすいように言い換えたり、一部しか抜粋していなかったりします。

最後まで読んで頂きありがとうございます。頂いたサポートは私の癒やし担当、愛猫シャーロックの胃袋にしっかりおさめます!