放送大学について気づいたこと①
2021年10月入学をしたしゅりです。社会人学士入学で通信制大学を物色した際に、放送大学が他と違うと思った点を4つほど上げたいと思います。
1 入学に保証人は不要
進学、就職、家を借りる、入院する等、日本ではなにかと保証人が求められます。身内や知人友人が引きうけてくれればいいですが、そうもいかない場合もあります。
その点、放送大学は保証人不要です。正式な理由は確認していませんが、学費システムの違いかなと思います。他の大学は、1年(または半期)の学費が●●円というようにまとまった額が必要ですが、放送大学は1単位あたりの金額を履修申請の際に前払い。学校側は取りっぱぐれはなく、学生側も払える分だけ履修申請しますので。
誰かに保証人を依頼する心理的ハードルが不要なのは、年齢・経歴・人間関係を問わず、学ぶ機会が得られるということで、地味ですが良い点だと思います。
2 あくまで教養学部
生活と福祉、心理と教育、社会と産業、人間と文化、情報、自然と環境のコースを入学時に選びます。学生になってしまえば、教養学部という幅広さの中で自分の興味関心の赴くままに単位を取るとらないにかかわらず放送授業は無料で聞けます。全コースを卒業する方もいるようです。
反面、特定の学部学科で得られるような専門的な内容は薄いです。英文学を集中的にやりたいと思っても、英文学科ほどは科目や演習が充実していないということです。学びたい分野が明確であれば、専門学部がある大学や大学院のほうが効率的だと思います。
あと、コースとは別に、履修単位を認証するエキスパートという制度があります。自己満足の認証資格の印象がありますが、将来、MOOCのようになればリカレント教育の定番になるかもしれません。
3 豪華な教授陣を、どこまで学生が活かせるか悩ましい
名だたる大学の先生が客員教授で勢揃いしてます。放送大学教授も経歴は素晴らしい方です。放送授業は5年くらいは全国ネット配信されるので、通学授業の講義とは違う雰囲気があります。真面目なNHK教育に近く、話術がうまい先生と淡々とした先生といろいろです。面接授業(スクーリング)は受けたことがないので、いつか受けたら書きます。
講義は一方通行で先生と会う機会もそうそうないので、どう仲良くなって知見を活用するか悩ましいです。事務局経由で、文書で質問したりアポとって会うのかもしれません。もっとも、カルチャーセンターのように知識を吸収するのが主目的なら、紙での通信指導だけではなく、オンライン授業やアーカイブ配信は充実していますので自己学習はしやすいと思います。
4 仲間作りは試行錯誤
通信制は、「通学すれば校舎のどこかに誰かいる」という環境ではないので、仲間作りは自力で頑張る必要があります。各センターでのサークル活動やSNSが手軽だと思います。コロナ禍でサークル活動は低迷しているようですが、年配の方が多いイメージはあります。SNSは、Facebookにバーチャルキャンパスやサークルがあったり、TwitterやInstagramやってる人もいます。どこが居心地が良いかは人それぞれですし、利用している主な年齢層や傾向が異なりますので、気楽に覗いてみることをおすすめします。
仲間を作る必要がない方、一人がいいという方は、放送授業と独学で進めていけるので、リアルな人間関係不要で学べる環境でもあります。
ひとまず、4点。放送大学を検討されている方のご参考になれば幸いです。
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