コンセプトの使い方
この記事は、2017年8月10日にCrowdWorks Designer Blogに投稿された記事です。
どうも、3回目です。
経営企画室 ブランディングPRチーム アートディレクター
鈴木雄大です。
今回のテーマは「コンセプトワーク」について。
Concept(コンセプト)=【意味】構想、発想、考え、概念 と、いうことなんですが、
鈴木が大事にしていることは「概念の理解と共有」です。
では、先日リリースされたばかりのサービス
「経営課題を抱える企業」と「課題解決のスペシャリスト」とのマッチングサービス|BRAIN PARTNER(ブレーンパートナー)
これの宣伝がてら、制作の思い出とともに解説します。
事業立ち上げのとき
この事業、立ち上げからLPのリリースまで実に4ヶ月(構想も含めるともっと)かかっています。
一度、5月末に事業メンバーから、LPの制作を依頼されたのですがその時、狙いはあって営業するものの、まだクライアントからの発注依頼もなく、LPをリリースするための一番の目的はアポを獲得することでした。
この時、鈴木が感じた課題は、
1. ターゲットに対して、事業にどんなメリットがあるのか。
2. そもそも、そのターゲットってあってるのか。
3. この事業が世の中に提供できる価値や解決できることってなんなのか。
4. これらの仮説が合っていたとして、最適なコミュニケーションってなんなのか。
でした。
LPはいくらでも作れますが、営業をかけてアポがない時点で、1〜3の可能性が捨てきれない(何を訴求すべきかわからない)以上、自信を持ってやろうという決断はできませんでした。
結論、事業メンバーとは一旦、今想定しているターゲットに対して明確なメリットとファクトを整理した営業資料を作るのはどうだろうという結論に。
その後、とてもわかりやすい営業資料ができて、スイスイとアポが獲得でき(資料だけじゃなく、とんでもない営業量の結果もあると思います)7月、ターゲットも明確になりLPの制作に入ることになります。
コンセプトワークについて
ここで、まずやったことは、コンセプトの言語化とネーミングとロゴ制作。
今回のアートディレクションとしては、ここが一番事業メンバーとのやりとりに時間をかけた気がします。
で、言語化されたのがこれ。
で、ここからアウトプットしたネーミングがこれ。
https://speakerdeck.com/yudaisuzukicw/bpneminguan
そして、これをセットに事業メンバー以外からの投票でネーミングを決定しました。(ファーストインプレッションで、伝わるかどうか、主観が入らないようにするため。)
選ばれた理由としては、
・クライアント目線で見ると、他の案は助けてくれなそうに感じる。
・受注を取るのにまず課題はクライアントの目線が入ったネーミングがいいのでは。
など、LPの設計をする上でも重要な意見がありました。
デザイン制作について
LPのデザインに入ってからも大事なのは、言語化されたコンセプト。
「企業と人材を、次のステージへ。」
ネーミングでの投票の意見やこの言葉から導き出される、設計は
TOPでは、受注者・発注者両方にメリットが伝わるけど、バランスとしては、「発注者6:受注者4」くらいのメリット訴求。その配下にくるページで受注者・発注者を分けてメリットを訴求すること。
おかげで、LP設計やトーン&マナーの議論、デザインをするデザイナーも迷わず作業ができ、比較的揺り戻しも少なくデザインが進行できたのではと思います。
と、いう感じで、伝えたい価値やなぜこのデザインなのか。全てが、コンセプトに紐づいて会話が行われていたので、立場や役割が違う間柄でも理解でき効率もよく、余計な軋轢を生みませんでした。
で、完成したLPがこれ。
https://crowdworks.jp/static/lp/brainpartner/
※運用の都合で、フォームや諸々イケてないとこありますがw
まとめ
構想は構想なので、伝えるためにその構想を事実を元に具現化する。
磨いた構想は、概念になるが概念のままだと、まだ伝わらないので客観性を持って具象化する。
具象化した概念に基づいて、ズレがおきないよう伝わるように具体化する。
と、考えます。
人によって「コンセプトの使い方」は違うと思いますが、いろんなやり方があるので一意見として、みなさんの参考になると嬉しく思います。